半紙をボンドで貼るだけの簡単ペーパーマシュ!基本の作り方

紙粘土

ペーパーマシュとは、もとは紙粘土細工のことです。紙粘土は、紙を煮て、のりを加えて作るため、実はとても面倒。そこで今回は、書道で使う半紙をボンドで貼って作るペーパーマシュの方法を紹介します。普通ペーパーマシュでは新聞紙を使うことが多いのですが、半紙を使うことで白地を活かしたクラフト作品に仕上がるのが魅力です。ご家庭で余っている障子紙を使ってもOKです。必要な材料も少なく、とっても簡単で、飾っておくだけでもおしゃれな小物入れを作ってみましょう。形ができあ上がったら、紙の風合いを生かすように、色鉛筆やスタンプなどでワンポイントの飾りを入れるのがコツです。
そば猪口サイズの小物入れは、文房具を整理したり、キャンディボックスにしたり、お裁縫道具を入れておくのにも便利です。簡単なので子供と一緒に作るのも楽しいですよ。

 

ペーパーマシュ「そば猪口形の小物入れ」の作り方

【材料】(1個分)※〔 〕内はオレンジ色の場合。
・使用した器 口径 8.5cm×底径6.5cm×高さ7cm
・書道用半紙(35cm×26cm/厚めのものが作業しやすい)4枚
・食品用ラップ 長さ(器の底の長さ+器の高さ×2+10cm)×幅(器の底の幅+器の高さ×2+10cm)のもの
木工用ボンド、筆、定規、スタンプ、インクパッド(水色〔オレンジ色〕)、色鉛筆(水色〔オレンジ色〕)、はさみ
※大きな器を使用する場合、ラップのサイズが足りないことがあります。そのときは、2枚のラップを使い、それぞれ端を少し重ねるようにして、器に巻きつけましょう。
※半紙の枚数は、使用する器の大きさによって変わります。手持ちの器で作るときには、それぞれの作品で使用した器と、半紙の枚数を参考にして、決めてください。
【作り方】
1.半紙1枚の3/4を約4cm×3cmにカットする(大サイズ)。残りの半紙を、約4cm×1cmにカットする(小サイズ)。同様に半紙の枚数分をカットしておく。
※底に角のない器(ボウルのような形のもの)を使う場合は、半紙はすべて約4cm×3cmにカットする。

 

2.器の外側にラップをぴったりと巻きつける。ラップの端は、器の内側に入れる。このとき、なるべくしわにならないように注意する。
紙粘土_1

 

3.1でカットした大サイズの半紙に水をつけて、半紙どうしを少し重ねるようにしながら、2の器の外側全体に入れ口の際を0.5cmあけて、貼りやすい場所から1周貼る。
※今回は入れ口から0.5cmをあけて、貼っていますが、入れ口の際まで貼ったり、器の高さの半分まで貼るなど、好みで高さに変化をつけてもOKです。
紙粘土_2

 

4.角の部分に貼るときは、小サイズの半紙に水をつけて貼る。こうすると、角の部分の形がきれいに出る。
紙粘土_3

 

5.外側全体に1周貼ったところ。
紙粘土_4

 

6.木工用ボンド(20ml)と水(20ml)を合わせて(1:1の割合)、筆でよく溶かし、ボンド液を作る。
※ボンド液の量は、使用する器の大きさによって変わります。足りなくなったら、新たに、木工用ボンドと水を1:1の割合で合わせて、作りましょう。
5の上に大サイズの半紙を置き、筆にボンド液をつけて半紙の上に塗る。角の部分は、4と同様に、小サイズの半紙を使う。
紙粘土_5

 

7.6の作業を、半紙がなくなるまで繰り返す。貼った半紙の厚さができるだけ均等になるように、貼る場所をずらしながら貼る。
紙粘土_7

 

8.半紙がなくなったら、作業をやめ、そのままの状態で、約2時間乾かす。
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9.生乾きの状態で、ラップから半紙の部分をはずす。このとき、貼り合わせた半紙の形を変形させないように注意する。
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10.ラップをテーブルの上に1枚敷き、9を置いて完全に乾かす。
紙粘土_11

 

11.完全に乾かしたら、34で水をつけて貼った半紙がはがれてくることがあるので、その場合は、ボンド液をつけて押さえる。
紙粘土_12

 

12.
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ペーパーマシュに向いている器って?

器に紙を貼る場合は、まず、型に使用する器を選びます。基本的には、器の底の面積より、入れ口の面積が大きければ OK です。というのも、紙を貼り終わったら、器からはずす作業をしますが、使用する器を間違えると、はずれなくなってしまいます。底の面積より、入れ口の面積が小さいものや、グラスなど脚つきのもの、側面がくびれているもの、凸凹している器もペーパーマシュには向いていません。

花瓶

 

 

この作品は、2007年8月号『はんど&はあと』P64、65の記事を編集/加筆したものです。転載、記事のコピーはご遠慮ください。
作品制作:松本恵理(まつもとえり)

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