手作りなんでも相談室Vol.9 教えて!ミシンの糸調整について

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「自分時間を楽しみたい」「子どもの保育園・幼稚園グッズを手作りしたい」と、針と糸を手にしてみたものの、いざ始めてみるとわからないことがいっぱい!そんなソーイング初心者さんから寄せられた疑問に、手芸家のせばたやすこさんが答えます。

今回の疑問は「ミシンの糸調節について」です。

Q1.ミシンの糸調節がうまくできません。 上糸も下糸も正しく通しているのに、ミシンの糸調節がうまくできず、下糸が布の表側に出てしまったりしてきれいな縫い目になりません。 A.試し縫いで調節しましょう。 ミシンは、上糸と下糸がからみ合って縫い目を作ります。両方が同じ強さでないと、きれいな縫い目になりません。縫う前に試し縫いをして、糸の調子を確かめ、上糸調子ダイヤル(またはボタン)で上糸と下糸のバランスを調節します。試し縫いは、必ず使用する布の余り布で、縫うときと同じ厚さ(2枚縫い合わせる場合は2枚を、三つ折り縫いなら三つ折りの状態)にして行いましょう。 ※ここでは、ボビンケースを使わないタイプの一般的な家庭用ミシンについて解説しています。   きれいに縫えている場合 ※わかりやすいように、上糸にはミシン糸(赤)を、下糸にはミシン糸(青)を使用している。 上糸と下糸の両方のミシン目が同じ状態に揃っていて、表側から見たときに下糸が、裏側から見たときに上糸がそれぞれ見えていない。 ソーイング_9_03   下糸が強すぎる(上糸が弱すぎる)場合 ※わかりやすいように、下糸にはミシン糸(青)を、上糸にはミシン糸(赤)を使用している。 裏側から見たときに上糸のループが出てしまっている状態。上糸調子を強めては試し縫いをし、「きれいに縫えている場合」と同じ状態にする。 085_03   上糸が強すぎる(下糸が弱すぎる)場合 ※わかりやすいように、上糸にはミシン糸(赤)を、下糸にはミシン糸(青)を使用している。 表側から見たときに下糸のループが出てしまっている状態。 上糸調子を弱めては試し縫いをし、「きれいに縫えている場合」と同じ状態にする。 087_031   自動糸調子について コンピューターミシンには、自動糸調子という機能がついているものが一般的ですが、自動となっていても完璧ではなく、電子ミシンや電動ミシンに比べ、少し精度がよいくらいに考えるようにし、必ず縫う前に試し縫いをしてください。       この内容は、2012年8月号『はんど&はあと』P73の記事を編集/加筆したものです。転載、記事のコピーはご遠慮ください。 監修:せばたやすこ http://nelie-rubina.com/

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