夏らしさ満点!手ぬぐいで作るキュートな「カゴ巾着」

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高温多湿の日本の夏には、吸水性がよくて速乾性のある布が重宝します。古くから庶民の必需品だった手ぬぐいは、布の端を処理していないのが特徴。これも、じめじめと不衛生になりがちな布を、すぐに乾かすための工夫のひとつだったのだとか。手ぬぐいの吸水性はタオルには及びませんが、速乾性は日本の夏には重要なこと。汗をたくさんかいてしまいそうな日には、手ぬぐいを1枚バッグに忍ばせておくとよさそうです。

最近では手ぬぐいのデザイン性や機能性が注目を浴び、手を拭くためだけではない使い方をするシーンが増えてきました。ペットボトルを包んだり、ティッシュボックスのカバーにもなりますし、夏のギフトのラッピングとして活用することもできます。今回は、ゆかたに似合いそうなカゴを使った巾着袋の作り方を紹介しましょう。

 

手ぬぐいで作る内布付き「カゴ巾着」の作り方

【材料・道具】(1個分)
・手ぬぐい/外布(好みの色柄)1枚
・コットン/内布(好みの色柄)※寸法は1-参照。
・カゴ(好みのもの)1個
※周囲40~50cm×高さ5~7cm程度のものがよい。
※写真は入れ口と底が楕円形のものを使用。角形や丸形でもOK。
・太さ0.3cmのひも(好みの色) 8cmを8本
・太さ0.2cmのひも(薄茶) 76cmを2本
定規、ミシン、ミシン糸(手ぬぐいと内布の地色と同色)、まち針、裁ちばさみ、糸切りばさみ、縫い糸(手ぬぐいの地色と同色)、縫い針、アイロン、アイロン台

 

【作り方】
※単位はcm。
1.①手ぬぐい(外布)を、下記のサイズ2枚にカットし、中表(手ぬぐいの表側どうしを合わせる)にして両わきを縫い合わせる。縫い代を割る。
※縫い始めと縫い終わりは、返し縫い。

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②コットン(内布)を<①の☆の寸法>×<カゴの高さ×4>に2枚カットする。

 

2.1の中にカゴを入れ、カゴの入れ口と1の下側の端を合わせる。ゆとり分を均等に寄せながら、カゴの縁(出っぱり)の際の、編み目の隙すき間に針を通し、ぐるりと1周、できるだけ細かく巻きかがる。

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3.外布を表に返す。入れ口側の端に、太さ0.3cmのひもを二つ折りにして、8本縫いとめる。
※1、2往復、縫い目を重ねて縫う。

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4.内布の両わきを、1–①と同様に縫い合わせて縫い代を割る。はぎ目どうしを揃えて中表に合わせ、折る。両わきのわ(★)を入れ込んではぎ目位置でつき合わせ、底側の端を縫う。

※縫い始めと縫い終わりは、返し縫い

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5.外布と内布の入れ口側の端を、それぞれ、1cm裏側に折る。3の中に4を入れ口側を合わせて外表(布の表側を外側にする)に、それぞれの両わきのはぎ目どうしを合わせて入れ、入れ口をぐるりと1周、はしご縫いで縫い合わせる。

 

6.太さ0.1cmのひもを、3のひもの輪にわきの近くから通し、1周させて端を結ぶ。
※もう1本も同様に作業する。

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手ぬぐいの特徴と扱い方

手ぬぐいはもともと実用的なものなので、汚れたらじゃぶじゃぶ洗ってどんどん使いこなしましょう。ただ染物なので、おろしたてのころは色移りをすることがあるため、ほかの洗濯物とわけて洗濯をします。ぬるま湯に石けんを溶かして洗い、手でキュッと絞って陰干しするのがベスト。乾きやすく布端を始末していないので、脱水機にかけなくてもよく乾きます。また使っていくうちに、布端がほつれてきますが、これも5ミリほどで落ち着きます。ほつれてきたら引っ張らずに、横糸のみをカットするといいですよ。

 

 

 

 

この作品は、2010年8月号『はんど&はあと』P53、55の記事を編集/加筆したものです。転載、記事のコピーはご遠慮ください。
作品制作:馬場柚香里

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