5月5日は端午の節句!軽量粘土で「かぶと」を作ってみよう

sg_06p01_03

端午の節句とは?

5月5日は、国民の祝日「こどもの日」ですね。この日は男女を問わず、「こどもの幸福をはかるため、そして母に感謝するための日」と定められていますが、かつては男の子の成長を願う日でした。中国から伝わった暦の上での五節句は、季節の節目を表し、1月7日を人日、3月3日を上巳、5月5日は端午、7月7日が七夕、9月9日を重陽の節句と言います。端午の「端」は「最初」という意味で「端午」とは「最初の午の日」ということですが、中国の陰陽説では奇数が重なることを尊び、「午」が「五」の音と重なることから、5月5日を端午の節句とするようになったと言われています。日本では平安時代の頃から端午の節句を祝う習慣がありましたが、庶民に広まったのは江戸時代のことなのだそうです。

 

強い男子に育つよう願って端午の節句に作る「かぶと」

男の子がいる家庭では端午の節句に鯉のぼりをたてたり、金太郎や武者人形などの五月人形を飾ったり、ちまきや柏餅を食べてお祝いをします。鯉のぼりは中国の伝説で立身出世のシンボル、金太郎は幼少時代に熊と相撲をとっていたというほど元気な男の子の象徴です。かぶとやよろいは「身の安全を守ってくれるもの」という意味から、事故やケガ、病気などから身体を守ってもらいたいという願いを込めて飾るのだそうです。強くたくましく、そして健康に育ってもらいたい。そんな親の心は、どんな時代でも変わりませんね。男のお子さんがいる家庭でしたら、ぜひそんなことを話しながら、一緒に工作を楽しんでみてください。

 

子どもと一緒に軽量粘土で作る「かぶと」の作り方

てのひらサイズのかぶとの飾りは、手軽に飾れて、片付けもラクラクです。好みの色でカラフルにペイントして楽しんでください。細かな作業がまだ苦手なお子さんなら、形作りはお母さんが、色つけを子どもにと役割を分担するといいですね。

 

【 材料・道具】
軽量粘土(白) 鉢用:4cm×4cm×2.5cm、しころ用、吹き返し用、鍬(くわ)形用:各3cm×3cm×2.5cm、飾りa・b・c・d用:各適量
定規、カッター、カッティングマット、紙コップ、アクリル絵の具(青緑、水色、赤、ゴールド)、筆、新聞紙など下に敷くもの、ボンド

【作り方】
※単位はcm。
1.鉢用の軽量粘土を丸め、中央を親指で凹ませ、凹みを広げるようにクルクル回しながらドーム形に整える(寸法は2図参照)。

かぶと1かぶと2

2. 軽量粘土を太さ0.3cm×長さ15cmのひも状にして、飾りaを3本作る。1の頂点で60° に交わるように均等にのせる。

p_23

 

3.2を紙コップにのせて、しころと飾りをつけ、乾燥させる。

①しころ用の軽量粘土を厚さ約0.3cmに細長くのばし、1.5cm×30cmにカットする。2の下側に0.5cm重ねて下端を外側に反らせながら、ぐるりと1周巻きつける。
※しころどうしの重なりのある側が、後ろ側になる。

②軽量粘土を卵形に丸めて飾りbを作り、2の頂点にのせてつける。

③軽量粘土を、直径0.4cmに11個丸めて飾りcを作る。
2の側面の飾りaの間に、正面は1個(6図参照)、そのほかは2個ずつ、指で押してつける。

p_33

 

4.吹き返し用の軽量粘土を厚さ約0.3cmに指などでのばし、3cm×4.5cmに2枚カットする。それぞれ、定規を押しつけて端から端まで筋をつけ、上端を0.5cm裏側に折る。少し反らせて(6図参照)、乾燥させる。

p_37

 

5.鍬形用の軽量粘土を厚さ約0.3cmに指などでのばし、鍬形にカットする。軽量粘土を直径1cm×厚さ0.3cmの円形にして、飾りdを作る。それぞれ乾燥させる。

 

6.345それぞれに、アクリル絵の具で色を塗り(写真参照)、乾かす。3に、45をボンドでつける。

p_45
この作品は、2010年5月号『はんど&はあと』P6、7の記事を編集/加筆したものです。転載、記事のコピーはご遠慮ください。
作品制作:くまだまり

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

Tag:
ページ上部へ戻る