端午の節句にぴったり!鯉のぼりモチーフのペーパーアイテム

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5月5日は端午の節句。3月3日の桃の節句や7月7日の七夕と同じように、五節句のひとつです。男の子がいる家庭では端午の節句に鯉のぼりをたてたり、かぶと飾りを飾ったりします。生命力の強い鯉を青空にはためかせ、命を守るかぶとを飾り、子どもの健やかな成長を願う行事です。

柏餅を食べるのも端午の節句のならわし。柏の葉は新芽が育つまでは古い葉が落ちないことから家系が途絶えない、つまり子孫繁栄の願いを込めた習慣なのだそうです。また「尚武」に通じる「菖蒲」も端午の節句には欠かせないものとされています。菖蒲の強い香りは邪気を祓うとされていて、昔の子どもは菖蒲を束にして地面をたたいて遊んでいたのだとか。今でも端午の節句に菖蒲湯に浸かるという家庭もありますね。

今回は端午の節句をむかえるときに作ってみたい、色画用紙で簡単にできる鯉のぼり飾りの作り方を紹介します。

 

「鯉のぼりの玄関飾り」の作り方

【材料・道具】
色画用紙 29.7cm×21cm(A4サイズ)、色紙(白) 直径1.3cmの円形を3枚、色紙(紺)(水色)(赤)直径0.8cmの円形を各1枚、トレーシングペーパーなどの透ける紙 23cm×20cm、鉛筆、セロハンテープ、定規、カッター、カッティングマット、のり、水性ペン(紺)(赤)(緑)(水色)、ホチキス

 

【作り方】

1.トレーシングペ−パーなどの透ける紙に、左端の案内線を合わせて、鉛筆で上下の案内線と図の絵のように書く。書いた紙を、色画用紙の左端に合わせて重ね、上下の案内線からそれぞれ上下の端を裏側に折り、セロハンテープなどで軽くとめ、動かないようにする。実線部分を透ける紙の上からカッターで切る。

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2.1の透ける紙をはずし、写真を参照し目をつける。色紙(白)をのりで貼り、その中に、(紺)、(水色)、(赤)を、それぞれ貼る。1でカットしたうろこ部分の内側を水性ペンで色づけし(①)、模様をつける(②)。ひれの部分に飾りのラインを入れる(③)。直径4cmくらいの筒状になるよう、右端から巻き、☆と★が重なるようにする。

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3.上下2か所をホチキスでとめる。

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玄関飾りをアレンジして、箸置きにしてもかわいいですよ。
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邪鬼を払う五節句

端午の節句などの五節句は、もとは中国から伝わったものです。中国では奇数は「陽」で、5月5日といった奇数が重なる日はおめでたい日とされていますが、その反面、陰に転じやすく邪鬼が入り込みやすいと考えられていました。ですから端午の節句は香りの強い菖蒲で邪を払います。ちなみに3月3日の上巳の節句では鬼の霊力を払うと言われる桃がその象徴で、桃の節句と呼ばれるゆえんです。七夕は瓜、9月9日の重陽の節句では菊、1月7日は七草が邪気を祓うとされています。

端午の節句には、鯉のぼりモチーフの飾りを作って菖蒲湯に浸かり、子どもの成長と無病息災を願いたいものです。

 

 

 

この作品は、2006年5月号『はんど&はあと』P8の記事を編集/加筆したものです。転載、記事のコピーはご遠慮ください。
作品制作:くまだまり

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