入園前に「片付け」の習慣を カルトナージュボックスの作り方

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片付けの習慣づけも入園前に準備しておきたい大切なこと

保育園や幼稚園への入園が決まって、通園バッグやお弁当箱を準備して……。入園するためのアイテムの準備と一緒にしておきたいのが、集団生活に早く馴染むための習慣づけ。登園がはじまると、子どもたちは生まれてはじめて親と離れた時間を過ごすことになります。環境が大きく変化することで、子どもたちは不安でいっぱいになります。また、集団生活ではいろいろな決まり事があり、子ども自身が戸惑う場面も増えるでしょう。例えば「片づけをする」というルールも、園生活では大切なことです。そこで子どもが早く園生活に慣れるために、入園前から「片付け」の習慣をつけておくことをおすすめします。片付けで大切なのは、本は本棚、サインペンは筆立てへというように「物が帰る場所」を決めておくこと。子どもたちが毎日使うものの片付ける場所を用意してあげて、入園する前に片付けの習慣をしっかり身に付けておきましょう。

 

空き箱を利用して作る収納ボックス

単に「片付けしなさい!」と言うだけでは、子どもも気が進みません。子どもたちが楽しみながら片付けができるように、収納ボックスをカルトナージュ風に作ってみませんか? カルトナージュとは、厚紙を組み立てて布を貼って作る手工芸品。厚紙を組み立てるのが大変という人も、空箱を使ったカルトナージュ風の収納ボックスなら、気軽に作ることができそうです。

 

文房具を片付けるペンスタンドを作る

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色鉛筆やサインペンなど、園生活でも文房具をよく使います。そして使った後は必ず片づけをしなくてはいけません。そのルールは家庭でも同じですね。そこで空き缶を布でカルトナージュ風にアレンジして、「文房具が帰る場所」を手作りしてみましょう。貼る布を子どもたちと一緒に選んでも楽しいものです。

【材料・道具】
・ふたなしのまるい缶
・本体布(好みの色柄)〈本体の高さ+2cm〉×〈本体の外周+2cm〉
・底布(好みの色柄)直径〈本体底面の直径+1.6cm〉の円
※本体布は、布目方向は縦横自由。
・好みの幅の山道テープ(好みの色)本体の内周+1cm
・好みの幅のリボン(好みの色柄)[本体用]本体の外周+1cm[結び用]40cm
・ケント紙(白)直径〈本体底面の直径ー0.4cm〉の円
多用途ボンド(布と金属が接着できるもの)、はけ、ボンドを入れる容器、定規、メジャー、裁ちばさみ、ピンキングばさみ、鉛筆、コピー用紙など作業用の紙

【作業の進め方】※単位はcm。
※多用途ボンドは、空きびんなどの口の広い容器に入れ、原液のまま、はけで塗る。

1.本体を作る
「ふたつきラウンド」と同様に本体を作る(右記15参照)が、5でリボンを山道テープに替えて作業する。

2.リボンをつける
①本体用リボンの裏側にボンドを塗り、本体の入れ口から2cmの位置に貼る。
※貼り終わりは、貼り始めに1cm重ねて貼る。
※リボンを貼り始める位置は、本体布の貼り終わりと反対側にする。
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②結び用リボンで蝶結びをし、両端をピンキングばさみで切る。リボンの結び目の後ろ側にボンドを塗って、①のリボンの貼り終わりのところに貼る。
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縁のある缶の底のサイズ
缶の底に縁がついている場合には、縁の内側の直径を底面の直径として測ります。本体布は、底の縁に沿わせて底側に折り込みます。
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ハンカチを片付けるボックスを作る

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園生活が始まると毎日必ず必要になるハンカチ。このハンカチを片付けておく場所も決めておきましょう。四角い空き箱をカルトナージュ風にアレンジして取っ手を付ければ、棚に置いても取り出しやすくなります。違った大きさの空き箱を使って、「ハンカチの箱」「スモックの箱」などと分ければ、忘れ物防止にもなって一石二鳥になりそうです。

【材料・道具】(1個分)
・ふたなしの四角い紙箱
※作品は底が正方形のものを使用。
・本体布(好みの色柄)〈本体の高さ+2cm〉×〈本体の外周+2cm〉
・底布(好みの色柄)〈本体底面の長い辺+1.6cm〉×〈本体底面の短い辺+1.6cm〉
※本体布、底布ともに、布目方向は縦横自由。
※作品は、底面の4辺は同寸。
・好みの幅のリボン(好みの色柄)箱の内周+1cm
・幅0.5cmのレザーテープ(好みの色)5.5cm
・直径0.4cmの割りピン(ブラッズ)2個
・ケ ント紙(白)本体底面より周囲0.2cm小さいサイズ
木工用ボンド、はけ、ボンドを入れる容器、定規、メジャー、裁ちばさみ、鉛筆、コピー用紙など作業用の紙、目打ち

【作業の進め方】
※木工用ボンドは、空きびんなどの口の広い容器に入れ、原液のまま、はけで塗る。

1.本体を作る
「ふたつきスクエア」の16と同様に本体を作るが、1ではふた布を除いて作業する。底が正方形の箱を使う場合は、どの側面から本体布を貼ってもよい(2の取っ手は、貼り終わりの布端のある反対側の面につける)

2.取っ手をつける
「取っ手つきスクエア」の2と同様に取っ手をつける。①では、穴あけ位置を上下中央よりやや上にする。

 

この作品は、2014年1月号『はんど&はあと』P42.43の記事を編集/加筆したものです。転載、記事のコピーはご遠慮ください。
作品制作 井上ひとみhttp://www.cuuto.jp/

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