いつもの布アイテムも「デコパージュ」で変身!トート&ポーチとスリッパ

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布製品にもデコパージュ!

ペーパーナプキンなどをベースとなる器などに専用ののりで貼るだけで、素敵なアート雑貨が作れるデコパージュ。プラスチックや陶器、ガラスなどのほか、布にもデコパージュすることができます。布にのりでペーパーナプキンを貼りつけていくので、起毛しているものは剥がれてしまうため、あまりデコパージュには向いていません。また、洗濯機の使用は避け、汚れたら水にぬらして固く絞った布などでふき取るといいでしょう。

 

素朴な風合いの帆布をデコパージュでイメージチェンジ

布にデコパージュするなら、厚手の帆布などがおすすめです。帆布は通気性がよく丈夫なため江戸時代末期には帆船の帆布として多用され、明治時代以降には酒屋の配達袋から学生カバンまで、生活の様々なシーンで活躍してきました。古くから綿花の産地だった岡山県倉敷市が、国内帆布の約7割を生産しているのだそうです。軽くて丈夫な帆布は、素朴な質感も魅力的ですよね。ちょっとしたお出かけにも便利な無地のミニトートバッグや、化粧道具を入れたり旅行に行くときなどに使うポーチにデコパージュをしてみてはいかがですか?

 

布製品へのデコパージュのポイント

通常、デコパージュをする際には、まずベースとなる素材にのりを下塗りしますが、ベースが布の場合はのりの定着がいいのでその過程を行いません。直接ペーパーナプキンを貼っていきますが、紙を貼ったあとにペーパーナプキンの外側にのりがはみ出ます。そののりを、水にぬらして固く絞ったガーゼやウエットティッシュなどで、ていねいにふき取ると仕上がりが綺麗になります。

 

無地の布スリッパにデコパージュでワンポイントデザイン

シンプルな無地のスリッパにもワンポイントにデコパージュをするとかわいいですね。まるでそこにもともとデザインされているかのような仕上がりになりますから、毎日使うスリッパはもちろん、お客様用のスリッパにデコパージュするのも素敵なおもてなしになるでしょう。

 

ミニトートバック

【材料・道具】(1個分)
道具はこちらを参照(好きなペーパーナプキンを貼って作る「デコパージュ」の作り方)

・帆布のミニトートバッグ 1個
※作品は、入れ口幅36cm、底幅20×16.5×高さ20cmのもの。
・ペーパーナプキン(カントリー調のキッチングッズやフード、小花、英字新聞、チェックなどの柄) 数枚
または、KITのペーパーナプキン3種 各1枚
・定規、ボールペン

 

【作業の進め方】
基本の作業はこちらを参照(好きなペーパーナプキンを貼って作る「デコパージュ」の作り方)

デコパージュをする
「基本の作業」に沿って、ミニトートバッグにデコパージュをする。
※ただし、2は省略する(下塗りはしない)。

 

絵柄の切り方(基本の作業4)
①英字新聞とチェック、小花以外の柄は、絵柄に沿ってカットする。
②英字新聞柄は手でちぎってペーパーの端をラフな感じにする。
③チェックは、模様のラインが切れないように、約1cm幅にカットし、長さ5cmを2枚と7cmのものを用意する。さらに両端を手でちぎってマスキングテープ風にする。
④小花は、帯状に約1cm幅にカットし、長さ7cmのものを用意する。さらに、小花を絵柄に沿ってカットしたものを3枚用意する。

 

絵柄の貼り方(基本の作業5)
※絵柄はイメージ写真を参照して、少しずつ重ねながら貼る。重ねるときは、薄い色の絵柄から先に貼り、濃い色の絵柄をあとから貼る。余白部分は気にせずそのまま重ねる。

①帆布のミニトートバッグの片側中央に英字新聞柄2枚を、端を重ねて貼る。
②キッチングッズと、フードの絵柄を貼る。
③残りの英字新聞柄、チェックのマスキングテープ風の絵柄、小花を貼る。

 

 

ボックスポーチ

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【材料・道具】
道具はこちらを参照(好きなペーパーナプキンを貼って作る「デコパージュ」の作り方)

・帆布のボックスポーチ 1個
※作品は10×18×マチ7cmのもの。
・ペーパーナプキン(エッフェル塔、スタンプ、切手、筆 記体の英文、バラの描かれたカード、レース、レース テープなどの柄) 数枚
・定規

 

【作業の進め方】
基本の作業はこちらを参照(好きなペーパーナプキンを貼って作る「デコパージュ」の作り方)

デコパージュをする
「基本の作業」に沿って、ボックスポーチにデコパージュをする。
※ただし、2は省略する(下塗りはしない)。

 

絵柄の切り方(基本の作業4)
①ファスナー横のラインは、レースを幅2cmにカットし、ファスナー横の入れ口の長さで2本用意する。
※作品の入れ口は長さ23.5cm。
②筆記体の英文は、数行分を帯状にカットし、スタンプ3点と切手は外側のラインでカットする。
③エッフェル塔と、レーステープ、バラの描かれたカードは、それぞれ絵柄に沿ってカットする。レーステープは、さらに、両端を手でちぎってラフな感じにする。

 

絵柄の貼り方(基本の作業5)
※ポーチの中にビニール系の梱包材など、詰め物を入れて貼る面を安定させて作業するとよい。紙を詰めるのは、のりがしみてくっついてしまうことがあるので避ける。
※絵柄は10ページの写真を参照して、少しずつ重ねながら貼る。重ねるときは、薄い色の絵柄から先に貼り、濃い色の絵柄をあとから貼る。余白部分は気にせずにそのまま重ねる。
①レーステープ、バラの描かれたカードを貼る。
②筆記体の英文、エッフェル塔を貼る。
③スタンプ3枚と、切手を貼る。
④ファスナー横のラインを貼る。

 

 

スリッパ

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【材料・道具】
道具はこちらを参照(好きなペーパーナプキンを貼って作る「デコパージュ」の作り方)

・綿素材のスリッパ 1足
・KITのペーパーナプキン フラワー 1枚

 

【作業の進め方】
基本の作業はこちらを参照(好きなペーパーナプキンを貼って作る「デコパージュ」の作り方)

デコパージュをする
「基本の作業」に沿って、スリッパにデコパージュをする。
※ただし、2は省略する(下塗りはしない)。

 

絵柄の切り方(基本の作業4)
①KITのフラワーのペーパーナプキンより、〔アジサイ〕、〔葉〕2枚を、それぞれ絵柄に沿ってカットする。
※アジサイは、花部のかたまり部分のみカットし、花がふたつつながっている間の余白はそのままにしておく。
②KITのフラワーのペーパーナプキンより、〔ミモザ〕を、絵柄に少し余白を残して2枚カットする。

 

絵柄の貼り方(基本の作業5)
スリッパの、左右それぞれの甲のはき口近くに、〔アジサイ〕、〔ミモザ〕、〔葉〕の順で、絵柄を少しずつ重ねながら貼る。
※左右のスリッパを揃えたときに、絵柄がつながって見えるように意識して貼るとよい。
※スリッパは、折れやすいつま先部分に絵柄を貼るのは避ける。

 

この作品は、2013年9月号『はんど&はあと』P22の記事を編集/加筆したものです。転載、記事のコピーはご遠慮ください。
作品制作:rico http://ameblo.jp/mattarico/

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