ふんわり手触りが魅力のダブルガーゼで作る「ミニポーチ」

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ふわっとやわらかいダブルガーゼの布地を使って、ミニポーチを作ってみましょう。
ガーゼは、織り目の粗い、平織りの、やわらかな綿の布です。この織物の名産地がパレスチナ(イスラエル)の港町Gaza(ガザ)だったことから、「綿・絹の薄い布」を意味する古フランス語「gaze」となり、ドイツ語「Gaze」になったという説があるそうです。日本語では綿紗(めんしゃ)とも言われていましたが、今ではドイツ語からの外来語の「ガーゼ」の呼び方のほうが一般的でしょう。
ダブルガーゼとは、ただガーゼを2枚重ねたものではありません。二重になるように織っていき、2枚のガーゼがずれない構造になっているのだそう。医療用として使われるほか、タオルケットやハンカチ、赤ちゃんの産着などに使われるので、色は白だけでなく、淡い色やプリントなどもあります。
今回は、このダブルガーゼの布を使って、普段使いのミニポーチを作ります。

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ミニポーチは、化粧品などを入れるのにぴったりなサイズです。袋の口からちらっとのぞく、内側の水玉の布がかわいらしいですよ。

 

ダブルガーゼで作る「ミニポーチ」の作り方

【材料・道具】

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a ダブルガーゼ 40cm×40cm
b水玉 17.5cm×60cm
c花柄 18cm×27cm
dレーステープ 約100cm
e丸ひも 約100cm
f刺しゅう糸 約150cm
ペン型チャコ、定規、裁ちばさみ、糸切りばさ み、縫い(白) 糸 、しつけ糸、縫い針、刺しゅう針、まち針、とじ針(ヘアピンでも可)、アイロン、アイロン台

【裁ち方と寸法図】
※単位はcm。
※()内は縫い代。指定外は、すべて1cm。
※布の裏側に、ペン型チャコで、でき上がり線を引く。
※誌面では3種類のアイテムを作る裁ち方と寸法図になっていますが、ミニポーチに使用するのはダブルガーゼa、水玉a・b、花柄aのみです。
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図のように、それぞれの布 をカットしてから作り始めましょう 。
※ダブルガーゼは、引っ張ってのびにくい方が縦方向になります 。

 

【作り方】(でき上がり寸法 14cm×18cm)
1.花柄aと水玉a各1枚を中表(布の表側どうしを合わせる)にして、まち針でとめる。

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2.端から端までを半返し縫いする。
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3.2の縫い代を水玉側に倒し、ダブルガーゼaの底側を、2の水玉に中表に合わせ、まち針でとめる。端から端までを半返し縫いする。
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4.同様に、3の花柄の反対側に、もう1枚の水玉aとダブルガーゼaを、それぞれ中表にはぎ合わせる。縫い代は、水玉側に倒して、アイロンで押さえる。
※写真では見えませんが、倒した縫い代と縫い代の間に、水玉aの布があります。
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5.4を、花柄の中央(★)から中表に半分に折り、両わきを、まち針でとめて、それぞれを布端まで半返し縫いする。表に返す。外袋ができる。
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6.水玉bを中表に半分に折り、両わきを、まち針でとめて、それぞれをでき上がり線まで半返し縫いする。
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7.6のわきの両方の縫い代(縫わずに残した布端まで)を開き、入れ口の縫い代 の片方を裏側に折り、アイロンで押さえ る。入れ口の部分を、幅1cmの三つ折りにし、アイロンで押さえる。反対側も、同様に折り、アイロンで押さえる。内袋ができる。
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8.5の外袋の中に、7の内袋を入れる。
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9.中に入れた内袋の入れ口の三つ折りを開き、外袋の入れ口が、内袋のでき上がり線に、ぴったり合うようにする。
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10.中に入れた内袋の三つ折りにした部分を、外袋の入れ口をはさんで、再び折る。まち針でとめる。
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11.三つ折りにした水玉の端を、細かいランニングステッチで、ぐるっと1周縫う。
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両わき(ひも通し口 の部分)は、補強のため、ひと針返して縫う 。

 

12.丸ひもの長さを半分に切る。1本をとじ針(ヘアピンでも可)に通し、11の 袋のひも通し口から1周通す。端どうしを2本一緒に、ひと結びする。同様に、もう1本の丸ひもを反対側のひも通し口から1周通し、端をひと結びする。
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 半返し縫い
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ランニングステッチ

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この作品は、2007年2月号『はんど&はあと』P11、13、14、15の記事を編集/加筆したものです。転載、記事のコピーはご遠慮ください。
作品制作:菊池しほ

 

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