【favori】端正な女性らしさをプリーツで表現、fabrica ukaのプリーツバッグ・制作ストーリー

01

favoriblog

『favori』4月号のキットは「fabrica ukaのプリーツバッグ」です。昨年8月号のキット「コンフェティの日傘」でテキスタイルデザインから手がけたfabrica ukaの戸田亜由美さんの再登場です。今回はふんわり広がるプリーツが春らしいバッグを提案してくれました。デザインに込めた思いや、制作時のポイントなどについて聞きます。

 

春の浮き立つ気持ちを、ギャザーではなく、プリーツで表現

——広がったプリーツの形がとっても印象的なバッグですね。

春のちょっとしたお出かけに持てるバッグ、普通の形のものではなく、春っぽい浮き立つ気分のものが欲しいねと企画の打合せで話していました。いろいろ考えているうちに、ものを入れたときにふわっとふくらむような形のイメージが浮かんできました。

ふわっとさせるには簡単なところではギャザーなんですが、私の中で今回はギャザーはどうしても違うなって。favoriの世界観が、女性らしさはあるのだけど、あまりふわふわ甘い感じではない、というイメージがありました。ギャザーと違って、プリーツというのは直線的ですが、なにか動きがあったときにふわっと広がるので、プリーツで作ってみようかなと。プリーツが開いたときにちらっと見える華やかな色で、大人の女性らしさを表現したいと思いました。

_MG_6130

——プリーツからのぞくコーラル色にはっとします。

地の色がほんのりグレーがかった渋めの色なので、春ということで、ちょっと華やいだ色を選びました。

——模様の中でアクセントに使っているマゼンタ色ではなく、コーラルというのがいいなと思いました。

ここはマゼンタ色を持ってくるより、同じ赤系でもコーラルを持ってくる方が色の奥行きが出るんですよね。ピンク系だと調和はするけど、普通な印象で意外性がないんです。

_MG_6093_3

コーラル色の見える分量も中の荷物の量によって変わったり、置いたときにふわっと広がったりといろんな表情が楽しめますよ。

04

——リボンがアクセントとして効いていますよね。グリーン色がぴったりマッチしています。

リボンはもう一工夫、何かを付けたいなと思って、浮かんだアイディアです。前や横に結んだり、横に垂らしたり、いろいろアレンジができます。「大人の女性が持ってちょっと気分が浮き立つ」というのが今回のテーマでしたので、リボンがちょうどいいなと。色はこのジェイドグリーンが最初にぱっと浮かびました。

——その日の気分や、装いで使い分けることができていいです。

リボンのついた服を着る機会は少なくなってくるけど、バッグだったらいいかなと思いました。あまり蝶々結びがお好みでない方は、横に垂らして使っていただければ。

01

——持ち手は濃紺で大人っぽい色なので、甘辛のバランスがちょうどいい感じですね。

太めのワンハンドルにして、肩に掛けても、肘に持ってもちょうどいい長さにしました。フリーハンドの線状に白いステッチを入れてみました。生地の模様の線の流れとイメージをつなげています。

02

——今回の生地はfabrica ukaの新シリーズ「tayutou」(タユトウ)のものを使用していますが、そちらのお話も聞かせてください。

rootcropという名前の生地で、「根菜」の断面をモチーフにしています。自然のもの、食べ物や植物をモチーフにすることが多いのですが、日頃から落書きしているものを見ていたら、根菜がでてきて、これを使ってみようと。ランダムに配置して、線でつなげてみました。線がないとバラバラな感じでしたが、線でつなげることで、漂っているような浮遊感を出すことができました。

——動きのある感じが春のウキウキ感にぴったりですね。

_MG_6591_2

 

ポイントはプリーツの幅を揃えること。バッグ自体の構造はシンプル

——作り方のポイントを教えてください。

すべて直線縫いなので、特別難しい作業はないけど、プリーツをひとつずつサイズ通りにはぎ合わせていくのがポイントですね。短冊状のものを縫い合わせていくのですが、チャコペンで印を付けた線の上を縫うことが大切です。内側、外側ではなく真上ですね。チャコもできたら細ペンのものを使って。

プリーツが10本あるので、ちょっとしたずれが重なると全体の幅がずれてしまいます。そこに気をつけていただくと、プリーツの幅が揃ってきれいに仕上がり、底面のプリーツもきれいに縫い合わせることができます。

あと、柄の横の流れをつなげたいので、プリーツを縫い合わせる順番を間違えないように、生地の裏に番号を振るといいと思います。

_MG_6096

——流線の柄が横にきれいに続いていますよね。

普通のバッグだと側面は生地を縫い合わせることが多いですが、今回は柄の横の流れをつなげたかったので、筒状になっています。実はバッグとしてはプリーツ以外の部分はすごくシンプルな作りなんですよ。

_MG_6097

——一見複雑な形に見えますが…

長方形の布を筒状に縫ってから、側面にタックを入れて台形の形にしています。リボンはこのタックにはさんで縫い込んでいるんです。実際に作ってみると「なあんだ、こうなっているんだ」と思いますよ。プリーツがあることでバルーンぽい感じになるんですね。

_MG_6127

——プリーツが入っているバッグはあるかもしれませんが、こういう風にふわっと形が変わるバッグはなかなか見かけないですよね。

コンセプトは春。まだはおりものが離せない肌寒い日でも、一足先にちょっと春めいたバッグを楽しんでいただければ、と思います。

 
 
◎戸田亜由美 2012年に「fabrica uka(ファブリカ・ウカ)として、クラフトワークのスタートを切る。オリジナルパターンをデザインして版を作り、リネンを中心とした生地にプリントして作品を制作。http://fabricauka.jp

※fabrica ukaデザインの生地「tayutou」シリーズは株式会社KOKKAから近日発売予定です。


favori [ファヴォリ]

日常の小さなときめきや、お気に入りを探す雑誌『favori』です。

concept_image

◎キットお届け内容

03

綿麻プリント生地(ライトグレー)…109cm×41cm/シーチング(コーラルレッド)…47cm×41cm/シーチング(コーラルレッド)…33cm×82cm/グログランリボン(ジェイド)…13mm×150cm/オックス生地(濃紺)…13cm×46cm/マグネットボタン(アンティークゴールド)…直径2cm/接着芯…33cm×80cm/刺繡糸(白)

◎出来上がりサイズ

幅30cm×縦38cm×マチ12cm

★詳細、ご購入はこちらから→ favori ファヴォリ website

 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

Tag:
ページ上部へ戻る