【favori】レースのストールと夏小物キット・制作ストーリー〈前編〉

03

favoriblog

質感や色の異なる様々なレースをコラージュしたストール

『favori』8月号のキットは、さらりとした麻の生地に、様々なレースをコラージュしたストールをお届けします。デザイン・製作を手掛けた鈴木みきさんに、作品のポイントや作り方のコツなどについて聞きました。

 
——とても繊細で美しいレースに目を奪われます。これはどのように作っているのですか?

様々なレースを縫い合わせて、一枚の生地のように仕立てています。レースは全部で9種類も使っているんですよ。

18

——いろいろバリエーションがありますね。並べて見ているだけでうっとりします。

それぞれ作り方の技法が違うので、質感も違うんです。ケミカルレース、チュールレース、ラッセルレースと3つの技法があります。

_MG_7182_1

ケミカルレースは水溶性のシートに刺繡を施してから、シートを化学処理で溶かし、刺繡のみを残したものです。立体的で複雑な形状に仕上げることができるので、華やかな存在感があります。

05

生成り色の糸(下写真)を使うとまた雰囲気が変わります。両サイドのスカラップがぽってりしていて、ゴージャスですよね。今回はこの2つのレースをデザインのポイントに使いました。

06

チュールレースは細かい編み目のチュール生地の上から刺繡を施しています。透け感があって、フェミニンな感じです。こちらはダイヤモチーフの中にバラが配置されていてクラシカルな印象ですね。

02

サクラのような小花が可愛いらしいレースは、2つずつ並んだ穴に本来はリボンを通して使うのですが、今回は模様のようにアクセントとして生かしました。

04

ラッセルレースは幅広の模様編みレースです。様々なパターンで構成されているので、今回は模様別にカットして5か所に分けて使いました。編み目が粗いので、細かく編まれている部分を縫うといいでしょう。

01

 
——レースを切り分けたり、つなぎ合わせたり、素材のように使っているんですね。これらをどのように組み合わせているのでしょうか。

いろんな素材感や色味をミックスするようにしています。立体的でゴージャスなケミカルレース、繊細で可愛らしいチュールレース、薄くて複雑な模様のラッセルレース、それぞれ隣同士違うものが来るようにしています。同じ種類のレースばかりで作るとまとまりすぎて、単調な感じになってしまうんです。色も鮮やかな白、オフホワイト、生成りなど少しずつニュアンスを変えて取り混ぜています。

_MG_7141

_MG_7148

 
——大きなレースのコラージュに仕上げるプロセスを教えてください。

まずは4つのブロックに分けて作り、最終的にはぎ合わせて大きな1枚に仕上げます。最初から大きいものを作るのは大変ですが、分けて作ると進めやすく、迷わずにできますよ。万が一、それぞれのピースがまっすぐな四角に仕上がらなくても、縫い合わせるときに調整して形を整えることもできますしね。

16

——レースを縫うときのコツはありますか?

まち針を細かく均等に打ち、縫ったらまち針をはずすという風にすると、レースがつれずにきれいに縫えます。
レースは少し重ねて縫いますが、出来上がりサイズに多少の誤差が生じても、麻の生地の方をレースの幅に合わせて調整すれば大丈夫です。そのためにもレースを先にコラージュしてから、そのレースに合わせて本体に縫いつけます。

 

ボレロとしても使える2wayデザインがうれしい

——首元に巻く以外にも羽織りものとして使えるのですね。

はい、レースの左右にボタンがついていて、そのボタンを留めると袖になり、ボレロのように着られます。強い日差しやエアコンの冷気を防ぐにも便利ですね。

04

05

ボタンとループはレースの両端につけました。このお花のモチーフは余ったケミカルレースから使っています。

11

ケミカルレースはモチーフの間を切り離しても、ほつれないので、パーツとして使うことができるんです。コサージュなどにも使えますよ。

09

 
——いろんな装いに合いそうなデザインですよね。

今回はクラシック、かつナチュラルな印象のレースを組み合わせて、品のある感じに仕上げました。カジュアルとフェミニン、どちらの装いにも合います。デニムやTシャツに、やさしいレースを加えるとお出かけにも使えますね。

favori08-27

——お手入れはどうしたらいいでしょうか。

やさしく手洗いをして、形を整えてそのままの状態で乾かせば大丈夫。半乾きのくらいの時に、低温で当て布をしてアイロンをかけるときれいに仕上がります。
長い間使って、ほつれてきたら、お好みのレースをつけてあげるといいと思います。アレンジして大事に使っていただけるとうれしいです。

 
 
後編では、同じレースコラージュを使ったミニトートや、アームカバーなどアレンジ作品について聞きます。続きはこちらからどうぞ。

◎[デザイン・製作]鈴木みき アンティークレース専門店「ファンシーワークス」オーナー。2012年洋服のブランド「Angelica leaf」を立ち上げ、洋服やファッション雑貨のデザインと製作を手がける。 http://angelicaleaf.ocnk.net

 
★詳細、ご購入はこちらから→ favori ファヴォリ website


favori [ファヴォリ]

日常の小さなときめきや、お気に入りを探す雑誌『favori』です。

concept_image

◎キットお届け内容

レースのストールと夏小物キット

17

ケミカルレース(白)…幅約3cm×70cm
チュールレース(白)…幅約5.5cm×50cm
ケミカルレース(白)…幅約8.5cm×60cm
チュールレース(生成り)…幅約4.3cm×50cm
ケミカルレース(オフホワイト)…幅約6.8cm×50cm
ケミカルレース(生成り)…幅約8.5cm×60cm
チュールレース(オフホワイト)…幅約8.5cm×50cm
ラッセルレース(生成り)…幅約20cm×1m
チュールレース(オフホワイト)…幅約2.4cm×75cm
麻生地(白)…幅約44cm×81cm
ボタン(白)…直径6mm

◎出来上がりサイズ
幅約40cm×長さ約1m50cm

★詳細、ご購入はこちらから→ favori ファヴォリ website

 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

Tag:
ページ上部へ戻る