風船とわら半紙でできるキュートな「マトリョーシカBOX」を手作り

sg_65p01_03

紙と接着剤があればできる簡単なクラフト、ペーパーマシュ。プラスチックのトレーを型に使ったり、お菓子の空き箱に直接紙を貼りつけたりして作りますが、今回は風船を型に使って丸形のペーパーマシュを作ります。ふくらませた風船に、わら半紙をペタペタ貼り、乾かしてからアクリル絵の具で色を塗るだけ。大きさを変えて作れば、入れ子式のマトリョーシカ小物ボックスのできあがり!紙を貼った後に乾くまで少し時間がかかりますが、待つ時間も楽しいものです。ぜひキュートなマトリョーシカBOXを作ってみてください。

 

「マトリョーシカBOX」の作り方

【材料・道具】(1個分)
・風船 3個
・わら半紙/B4サイズ L:5枚 M:4枚 S:3枚
・厚紙 L:20cm×1cm M:17cm×1cm 各2枚
鉛筆、定規、はさみ、木工用ボンド、容器(水、ボンド液を入れるもの)、タオル、洗濯ばさみ、輪ゴム(大)、カッター、両面テープ、アクリル絵の具(好みの色)、筆、ようじ、新聞紙(下に敷くもの)

 

【出来上がり寸法】
L:直径約12cm、M:直径約10cm、S:直径約7cm

スクリーンショット 2015-07-31 10.55.37

 

【作り方】
※単位はcm。
※使用する風船のメーカーや種類によって、でき上がりの形、寸法はやや異なる。

1.すべてのわら半紙を、約13cm×2cmの短冊形にカットする。

 

2.風船をふくらませ(L:直径13cm、M:直径11cm、S:直径8cm)、口をひと結びする。

hh1008_pm_5_03

 

3.風船が転がらないように、タオルの上にのせる。1のわら半紙を1枚ずつ、水に浸してから、わら半紙どうしを少し重ねながら縦に並べるようにして貼る。
※船の結び目を除く全面に、均等の厚さに隙間なく貼る。

hh1008_pm_6_03

hh1008_pm_8_03

 

4.全面に1周貼ったところ。結び目のまわりも、際までしっかり貼る。

hh1008_pm_7_03

 

5.ボンド液を作る。3の容器に残った水に木工用ボンドを加え(水200mlに対し、木工用ボンドをティースプーン3杯分ほどの割合)、混ぜ合わせる。

 

6.1の残りのわら半紙をボンド液に浸し、3と同様にして全面に貼る。1層ずつ、貼ったわら半紙の厚さが均等になっているか確認しながら、4層貼る。

hh1008_pm_9_03

結び目のまわりなどの面積が小さい部分は、ボンド液に浸したわら半紙を手でちぎって貼っていく。

hh1008_pm_10_02
7.洗濯ばさみで結び目の先をはさんでつるし、丸1日、よく乾かす。

hh1008_pm_12_03

 

8.風船の結び目の際に、はさみで切り込みを入れて空気を抜き、風船を引き出す。

hh1008_pm_13_03

hh1008_pm_14_03

 

9.穴が真下になるように、上下中央(直径の一番長い位置)に水平に輪ゴムをかけ、鉛筆でなぞって線を引く。

hh1008_pm_15_03

 

10.L、Mのみ。Sは15へ。
合印を1か所につけてから、線に沿ってカッターで切り離す。

hh1008_pm_16_03

 

11.穴のまわりに、わら半紙の出っぱりなどがある場合は、はさみでカットして縁がなめらかになるように整える。

hh1008_pm_17_03

 

12.1の残りのわら半紙を長さ3cmほどにカットし、木工用ボンド(原液)を全面につけて、穴をふさぐように2、3枚貼る。

hh1008_pm_18_03

 

13.穴の内側にも、12と同様にわら半紙を貼る。自立するように、台に押しつけて、底を平らにする(下側になる)。わら半紙の端がめくれているところがあれば、木工用ボンド(原液)をつけて貼り、補修する。

hh1008_pm_19_03

 

14.厚紙2枚の幅半分に、それぞれ両面テープを貼り、13の縁内側に貼りつける。2枚目の厚紙の貼り始めは、1枚目の厚紙に約1cm重ね、貼り終わりはなりゆきで重ねる。

hh1008_pm_20_03

hh1008_pm_21_03

 

15.合印を揃えて上下を組み(L、Mのみ)、鉛筆で下絵を描く(でき上がり写真参照)。上下を再び分けて、アクリル絵の具で色を塗る。

※筆に水はつけないで、色を塗る。目と口は、ようじの先で描き、ほおは指でポンポンとたたいて色づけする。
※Sは球体のまま、穴を下側にして色を塗る。

hh1008_pm_22_03

 

 

 

マトリョーシカのルーツは日本に!?

ロシアの民芸品として名高いマトリョーシカですが、そのルーツは日本にあるとも言われています。それは江戸時代に箱根で作られていた入れ子式の七福神だという説で、日本が開国した際にロシア人が見つけて持ち帰り、それをヒントに女の子の形で作ったのだとか。ちなみにマトリョーシカとは「マトリョーナ」という女の子の名前に「ちゃん」を意味する「シカ」をつけたもの。七福神の入れ子が海を渡ってマトリョーナちゃんになったと考えると、ちょっとわくわくしますね。ペーパーマシュなら風船の大きさを変えるだけで簡単に入れ子が作れますから、ぜひ試してみてください。

 

 

 

この作品は、2010年8月号『はんど&はあと』P65〜67の記事を編集/加筆したものです。転載、記事のコピーはご遠慮ください。
作品制作:くまだまり

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

ページ上部へ戻る