「羊毛フェルト」で作る動物マスコット “リスときのこ”の作り方

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羊毛フェルトで作る動物マスコット

羊毛フェルトを専用の針でちくちく刺して固めて作る動物マスコット。ふんわりとやさしい風合いが魅力で、手芸ファンのみならず趣味として楽しむ人が増えているそうです。動物マスコットを作るのにまず必要なのが、フェルティング用の針。針先に細かいくぼみがある専用の針で、この針で羊毛フェルトを刺していくことで羊毛フェルトの繊維どうしがからまって、形をつくることができます。また、フェルティング用のマットがあると便利です。羊毛フェルトの下に敷いて作業をするもので、台が傷つくのを防ぐほか、万一針が折れた時の飛散防止にもなります。そして、羊毛フェルト。フェルトシートになる前の羊毛の状態のもので、1袋50g程度のものと、何色か少量ずつセットになったものがあります。初心者なら、必要な羊毛と説明書が付いたキットからはじめてもいいですね。

 

羊毛フェルトで「きのこ」作りにチャレンジ

まずは簡単な形のきのこを作ってみましょう。軸の部分に使う白色、カサの部分に使う茶色や水色などの好きな色の羊毛フェルトを用意します。基本の作り方の「6」の要領で作ったカサと軸をつなげます。カサには白のフェルトを3カ所に散らすように重ねて刺すといいでしょう。同じような方法でカボチャやサツマイモなど、いろいろな野菜が作れそうですね。小さな子どもがいる家庭なら、羊毛フェルトでおにぎりや卵焼きなどを作れば、おままごとセットを作ることができそうです。
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「リス」を作れば、ファンタジックな世界が完成

赤茶、白、こげ茶の羊毛フェルトで作るリスを一緒に飾れば、あっという間に森の空間が完成です。キツネやウサギなど、森の動物たちを増やしてあげたくなりますね。羊毛フェルトだからこそのほっこりとした雰囲気は、まるで絵本『ぐりとぐら』の世界から飛び出してきたかのようなファンタジックな世界観。自宅の飾り棚にこんなファンタジックなコーナーがあると、リビングがあたたかなムードに包まれそうです。

リスときのこ
【材料・道具】(きのこは1個分)
・羊毛フェルト:リス/パーツ用(赤茶)約19g+適量、おなか&耳用(白)、鼻&口用(こげ茶) 各適量、きのこ/かさ用(オレンジ色または水色またはこげ茶) 約0.6g 、軸用(白) 約0.4g 、模様用(白) 適量
・直径0.4㎝のソリッドアイ(黒) 2個
・フェルトシート(黄緑) 8.5㎝×2㎝
・直径0.7㎝の二つ穴ボタン(茶色)
フェルティング用針、フェルティング用マット、カッティングマット(不用な雑誌でもOK)、定規、ペン型チャコ、裁ちばさみ、縫い針、縫い糸(黄緑、オレンジ色)、糸切りばさみ、目打ち、ボンド、はかり(あれば0.1g単位で量れるもの)

 

材料や道具の説明、基本の作業の仕方はこちらを参照

【作り方】
※単位は㎝。
1.リスのパーツ用ときのこのかさ用と軸用の羊毛フェルト(以下、フェルト)で、各パーツを作る。
※リスの各パーツのフェルトの量:頭・3.5 g 、耳・各0.2 g 、ボディ・10.7 g 、腕・各0.2 g 、しっぽ・3.6 g 、足・各0.2 g 。

2.頭に耳をつける。

3.目の位置に目打ちで穴をあけ、ソリッドアイの先端にボンドをつけて差し込み、鼻&口用のフェルトを刺す。

4.頭とボディをつける。

5.ボディのおなか部分と耳に、それぞれ、おなか&耳用の白のフェルトを重ねて、刺す。

6.ボディに腕と足をつける。

7.ボディの後ろ側に、しっぽをつける。

8.きのこのかさに模様をつけ、かさと軸をつける。

9.リスの腕と腕の間に、きのこの軸をつける。

10.バンダナを作り、首に巻く。
①フェルトシートをお好みの形にカットする。
②縫い糸(オレンジ色)1本取りで、①のボタンつけ位置にボタンをつける。
③リスの首(ボディと頭のくぼみ)に②を巻きつけ、縫い糸(黄緑)1本取りで縫いとめる。

※でき上がり寸法:幅約4cm×高さ約9cm×奥行き約10㎝

 

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この作品は、2012年2月号『はんど&はあと』P48の記事を編集/加筆したものです。転載、記事のコピーはご遠慮ください。
作品制作:池口紗代(いけぐちさよ)http://sawawa.babyblue.jp/

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