水引でシンプルな箸置きを作る!お正月の簡単 15 分アレンジ

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水引は和紙を細くよって水糊でコーティングした日本の伝統工芸品。水引をかけることで贈り手の気持ちを表すものです。水引の結び方には大きく2種類あり、何度あってもうれしい出産や年の暮のお歳暮などには簡単に解いて結びなおせる「花結び(または蝶結びともいう)」を用います。一方で、繰り返してはいけない結婚や快気祝い、香典などのお包みには「結び切り」という結び方をします。
贈り物に結びを用いることが伝わった当初は、麻紐だったのだそうですが、室町時代になると結びの形を保つことができる水引を使うようになったのだとか。もとは武家の礼法だった水引も、江戸時代になると庶民の間に広がり、明治時代には女性の教養として一般的になったと言われています。今では単なる儀礼のためではなく、アートとしての水引が人気に。さまざまな工夫を凝らす、豪華な水引作品が作られています。
今回紹介するのは、お正月にぴったりなカラフルな箸置き。15分程度で作れる簡単なものですから、水引触れるのが初めてでもきっと上手にできますよ。

 

水引で作る「箸置き」の作り方

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【材料・道具】(1個分)
・水引
〈箸置き部分〉
・好みの色 30cmを6本
〈リボン飾り〉
・好みの色 25cmを3本
はさみ、接着剤

【作り方】
1.30cmの水引を6本揃えて「ボトル飾り」の3と同様に作業し、直径約3cmの箸置き部分を作る。

2.25cmの水引を3本揃えて「ナプキンリング」の2と同様に作業し、リボン飾りを作る。

3.1に、写真を参照して2を、結び目の後ろ側に接着剤をつける。

 

 

お正月に食べる雑煮いろいろ

おせち料理とならんでお正月の代表的な食べ物といえば雑煮。もとは神様にお供えしたものをいただく「直会(なおらえ)」の儀礼から始まったとも言われています。雑煮は「さまざまなものを煮る」という字の通り、地方や家庭によってさまざまなレシピがあるようです。大きく分けると東京の雑煮はすまし汁仕立て、関西地方では味噌仕立てが好まれているようです。それは武家社会の江戸では「味噌をつける=失敗して評判を落とす」ということを嫌ったためだとも言われています。ほかにも具材はもちろん、ダシや餅の形、餅を焼くか煮るかの調理法までも、それぞれの地域や家庭によって違うよう。お正月に各地方の雑煮の話で盛り上がるのも楽しいものです。お正月に自宅に人が集まるときには、カラフルな水引の箸置きを用意して、お正月の楽しい時間を過ごしてください。

 

 

 

この作品は、2014年1月号『はんど&はあと』P9、15の記事を編集/加筆したものです。転載、記事のコピーはご遠慮ください。
作品制作:くまだまり

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