お正月のテーブルを華やかにする紅白箸置きの作り方

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元旦の食卓は、おめでたい色使いのテーブルコーディネートで、1年を明るくスタートしたいもの。日本でお祝いのときに使う色の組み合わせ「紅白」をコーディネートに使うと、いっそう華やかなテーブルになります。写真のコーディネートは、赤いテーブルマットに白をバランスよく散らしています。テーブルマットにデザインされている「丸」は「はじめも終わりもない」という意味があり、元旦の食卓にふさわしいですね。ちなみに「元旦」という言葉は「1月1日の朝」を意味します。ですからたとえば年賀状に「平成27年1月1日 元旦」と書くのは間違いで、正しくは「平成27年 元旦」。これだけで1月1日の朝、という意味になります。今回は、そんな元旦にふさわしい、紅白を基調にしたテーブルコーディネートの中で、簡単にできる箸置きの作り方を紹介しましょう。色画用紙をカットして、真ん中に切り目を入れて、別の画用紙を差し込んで組み立てるだけ。とても簡単にできますので、急なお客様でもすぐに作ることができますよ。

 

「紅白箸置き」の作り方

【材料・道具】(1個分)
色画用紙(生成りまたは赤)a8cm×3cm、b7cm×2cm
はさみ、カッター、カッティングマット、定規

【作り方】※単位はcm。
1.色画用紙aの角をカットし、2か所に切り込みを入れる。
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2.色画用紙bを半分に折る。
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3.1の切り込みに2を差し込んで、組み立てる。
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「紅白」の由来

「紅白」と聞いていちばんに思いつくのは、大みそかの「NHK 紅白歌合戦」かもしれませんね。紅白歌合戦は1951 年(昭和26年)に第1回目がおこなわれました。初年は1月3日、お正月のラジオ番組として60分の放送でスタートし、大変好評だったのだそうです。その好評を受けて、第2回目は30分拡大、90分となりました。このとき、出場組数は紅白合わせて24組でした。この頃日本は高度経済成長にさしかかり、各家庭にテレビが普及し始め、1953年(昭和28年)の第4回で、大みそかのテレビ番組が始まりました。その後、「応援」も見どころのひとつになったり、年を追うごとに放映時間が延長、出場組数も増え、2014年(平成26年)には64回を数える、国民的な長寿番組となりました。
NHK紅白歌合戦では女性陣が赤組、男性陣が白組と分かれて競い合いますが、運動会でもよくこの「赤組、白組」のグループ分かれて競争する学校をよく見かけます。この「赤組VS白組」という対決は、源平の合戦で源氏が白旗を、平家が赤旗をかかげて戦ったことからはじまったとも言われています。
また「赤」は「赤ちゃん」と言われるように新しい生命のはじまりを意味し、「白」は死に装束に使われて死を意味することから、紅白の組み合わせは人の一生を意味するなど諸説があるようです。
日本で赤色は古くから生命の象徴、魔除けの意味を表わすものとして使われてきた色。元旦のテーブルコーディネートに取り入れたい色のひとつですね。

 

 

 

 

この作品は、2010年1月号『はんど&はあと』P32、34の記事を編集/加筆したものです。転載、記事のコピーはご遠慮ください。
作品制作:くまだまり

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