お正月の食卓に富士山モチーフを!かわいいナプキンの作り方

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「一富士、二鷹、三茄子(いちふじ、にたか、さんなすび)」とは、年が明けてから初めて見る夢、初夢に出てくると縁起がいいといわれるもの。これは江戸時代から伝わるもので、そのいわれは徳川家康のお膝元、駿河の国で「高いもの」の順番「富士山、愛鷹山、初物のなすの値段」とも、日本でいちばん高い山の富士山、賢くて強い鷹、「事を成す」から茄子などとも言われており、諸説があるそうです。
2013年には「富士山-信仰の対象と芸術の源泉」という名前で、ユネスコの世界文化遺産リストに登録されました。静岡県と山梨県にまたがる標高3776メートル、日本最高峰の富士山の優美な姿は、まさに日本を代表する景色のひとつです。そんな富士山をお正月のテーブルコーディネートにアレンジ。広げたらティーマットにもなる、富士山ナプキンの作り方を紹介します。

 

「富士山ナプキン」の作り方

【材料・道具】(各1枚分)
〈ナプキン〉
・布a、布b(ともに好みの色柄) 各34×30cm
ミシン、ミシン糸(布aまたは布bの地色と同色)、縫い針、まち針、ペン型チャコ、定規、裁ちばさみ、糸切りばさみ、アイロン、アイロン台

【作り方】
※単位はcm。
1.でき上がり線を引く
布aと布bの裏側の、長い1辺を除く3辺の1cm内側に図のようにそれぞれでき上がり線を引く。残りの1辺の図の位置に、部分型紙を当ててペン型チャコで波形のでき上がり線を引く。
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2.波形の部分を作る
①布aと布bを中表(布の表側どうしを合わせる)にしてまち針で細かくとめて、波形のでき上がり線に沿って縫い合わせる。
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②①の縫い目の0.5cm外側をカットする。縫い代のカーブ部分に、縫い目を切らないように注意して切り込みを入れる。
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3.2枚の布を縫い合わせて仕上げる
①表に返し、波形をアイロンで整える。

②布a、布bを折り山に沿って図のようにそれぞれ外側に折り返す。
※中表の状態になる。
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③②の上下を入れ替えて図のように置き、返し口を残して3辺を縫う。
※縫い始めと縫い終わりは、返し縫いをする。
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④返し口から表に返し、布aまたは布b側に波形の部分がくるように折り返して、アイロンで形を整える。返し口をはしご縫いでとじる。
※テーブルにセッティングするときは、富士山の形になるように、写真を参照し、波形の折り返し以外の3辺を後ろに折りたたむ。
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お正月の七福神めぐり

お正月のおめでたいことといえば、七福神めぐりもそのひとつ。室町時代のころから信仰されていたそうですが、現在の「七福神」が定着して広く庶民に広がったのは江戸時代だと言われています。七福神は、恵比寿、大黒天、毘沙門天、弁財天、福禄寿、寿老人、布尊の七神のこと。実はこの七神のうち、唯一の日本出身の神様は恵比寿神のみ。肩に釣り竿、脇の下に鯛を抱えるお姿で、もともとは漁業・海上の神様でした。暴利をむさぼらずに清廉な心をもつ神様だったことから、広く商売繁盛の福神様として知られています。
七福神を巡るコースは日本の各地にあり、元旦から1月7日までの松の内の期間は御神体を開帳したり御朱印を授けてくれたりするので、ぜひ年のはじめにでかけてみてはいかがでしょうか。

 

 

 

この作品は、2014年1月号『はんど&はあと』P12、13の記事を編集/加筆したものです。転載、記事のコピーはご遠慮ください。
作品制作:LuLu(るる)

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