新聞や雑誌がすっきり片付く布の「ポイポイ BOX」の作り方

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新聞や雑誌、チラシやパンフレットなどで散らかりがちな、ダイニングやリビング。これをすっきり片付けるには、「紙専用」の片付けボックスを置いておくのがおすすめです。雑誌や新聞を読み終えたらポイポイ入れるだけなので、部屋がスッキリ片付きます。このボックスは100円ショップのカゴで代用するのも手軽でいいですが、お気に入りのファブリックを使って手作りしてみませんか。使う布は春らしい淡いブルーのほか、緑を思わせるグリーンや、桜をイメージさせるピンクなど、パステルカラーがいいですね。好きな布に接着芯を貼って、ボックス型に縫っていくだけですから、とても簡単です。

 

接着芯の上手な貼り方

接着芯とは特殊加工した布の片面、または両面に、接着剤がついた芯地のことです。布を補強したり、型崩れを防ぐために、布の裏側にアイロンで接着して使います。使用する布の厚さに合わせて、接着芯も布の表側にひびかない(厚みが目立たない)程度のものを使います。接着芯は、上手に貼らないと、布にシワが寄ってしまうこともるので、まずは基本をマスターしましょう。

今回紹介する作り方は通常よりも厚手の接着芯を使用しているので、布の縫い代には貼らずに、でき上がり線の内側のみに貼っています。通常は、布の裏側全体に接着芯を貼りますが、アイロンのあて方は同じです。

 

1.布にアイロンをかけ、余分なシワなどをのばす。
※接着芯はアイロンをかけると接着剤が溶けてしまうため、シワなどがあっても接着芯をアイロンでのばさないこと。
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2.布の裏側を上にしてアイロン台の上に置き、接着芯のテカリのある面(接着剤が ついている面)を下にして、でき上がり線の内側に合わせてのせる。

 

3.アイロン(ドライ)を中温に設定し、当て布をした接着芯の上から、1か所につき10~15秒押さえる。

 

「ポイポイ BOX」の作り方

【材料・道具】
・パッチワーク風生地:側面114cm×27cm、底27cm×33cm、持ち手18cm×12cmを2枚
・無地:側面114cm×27cm、底27cm×33cm
・接着芯・側面:112cm×25cm、底25cm×31cm、持ち手16cm×3cmを2枚
ペン型チャコ(消えるタイプ)、裁ちばさみ、定規、アイロン、アイロン台、木工用ボンド、水、はけ
※手縫いの場合は、指定以外は半返し縫い。

【作り方】
※単位はcm。
1.①パッチワーク風生地と無地の側面と底、それぞれの裏側の1cm内側にペン型チャコででき上がり線を引き、合印をつける。
②パッチワーク風生地・側面と底、それぞれのでき上がり線の内側に、接着芯を貼る。
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2.①パッチワーク風生地・側面を中表(布の表側どうしを合わせる)に折り、左右のでき上がり線を合わせて縫う。
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②①の縫い代をアイロンで割り、入れ口の縫い代を、裏側に1cm折り、アイロンで押さえる。

③②の底側のでき上がり線に、パッチワーク風生地・底のでき上がり線を中表に合わせ、合印を揃えてぐるりと1周しつけをしてから縫う。しつけを取り、表に返す。
※底を上側にして縫う。
※縫い始めと縫い終わりは、縫い目を重ねる。
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④①〜③と同様に、無地の側面と底を縫い合わせる。
※表に返さないでおく。

⑤パッチワーク風生地のBOXの内側に無地のBOXを、2-①のはぎ目を揃えて入れ、しつけをしてから入れ口をぐるりと1周縫う。
※縫い始めと縫い終わりは、縫い目を重ねる。
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半返し縫い
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この作品は、2012年3月号『はんど&はあと』P13、20、21の記事を編集/加筆したものです。転載、記事のコピーはご遠慮ください。
作品制作:杉野未央子

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