毎日を彩る香りの置物、幅広のオーガンジーリボンでサシェを作る

sg_057p19_03

「小さな下げ袋」という意味のサシェ。小さな袋の中に香料や乾燥ハーブなどを入れて、いつでも香りを持ち運べるようにしたものです。もちろんクローゼットに入れて、衣類に香りを移したりすることもできます。お部屋や玄関の棚にさりげなく置いておくのもおしゃれでいいですね。サシェは巾着形やテトラポット形など、どんな形でも構いません。今回は、幅広のオーガンジーリボンを使ってサシェを作ります。適当な長さに切ってふたつに折り、両端を縫い合わせるだけで簡単にできます。サニタリーやトイレ、タンスなどのフレグランスにもぴったりですよ。

 

「オーガンジーリボンのサシェ」の作り方

【材料・用具】
・幅6.5cmのオーガンジーリボン(a:白、b:グレイ) 各32cm
・ボタンa:(グレイ) 直径1cmを1個、直径0.7cmを2個、b:(白) 直径1cm、直径0.8cm、直径0.7cmを各1個
・幅0.7cmのグログランリボン(a:グレイ、b:白) 各30cm
・ラベンダーのポプリ 適量
ミシン糸(白)、ペン型チャコ、ミシン、縫い針、糸切りばさみ、(あれば)ピンキングばさみ、まち針、定規

 

【作り方】
※単位はcm。
1.オーガンジーリボンに、図のようにボタンを縫いつける。

sg_057pオ.カ.カ'_06
2.ボタンをつけた面が外側になるようにして二つ折りし、上部1cmを残して両わきを縫う。縫った糸を切らないように注意して、上部1cmをピンキングばさみでカットする。※縫い始めと縫い終わりは返し縫いをする。

sg_057pオ.カ.カ'_03
3.ポプリを底から9cmくらいになるまで入れ、その上をグログランリボンで結ぶ。

 

sg_057pオ.カ.カ'_10

 

 

ラベンダーのすごい力

今回はラベンダーのポプリを使いました。ラベンダーは日本人にも人気の高いポピュラーなハーブかもしれませんね。ラベンダーという言葉はラテン語で洗うという意味の「lavare」からきていると言われています。ローマではラベンダーで沐浴したり、傷を洗ったりしていたそうです。「アロマテラピーの創始者」といわれるフランスのガットフォセは、実際に実験で負った火傷をラベンダーのエッセンスですすぐとよくなりました。この経験から植物による自然療法を「アロマテラピー」と名付けたと言われています。ラベンダーはこのほかにも、さまざまな効果が期待されることで有名。虫よけや消毒作用のほか、消臭効果もあるのでサシェにしてお部屋に置いておくのにもぴったりですね。ほかにもすっきりと心を落ち着かせてくれるラベンダーの香りは、ストレスを和らげたり、自律神経を整えるのにも効果を発揮するのだそう。

ラベンダーの原産地は湿度が低く夏に雨が降らない気候の地中海沿岸地方。日本では19世紀初頭に知られることとなりましたが、高温多湿な気候があわず最初はなかなか根付かなかったのだそう。その後昭和12年にフランスから入ってきた種子で栽培をはじめたのが、日本でのラベンダー栽培のはじまりだと言われているそうです。ポプリのほかガーデニングで楽しむのもいいかもしれませんね。

 

 

 

この作品は、2008年4月号『はんど&はあと』P57の記事を編集/加筆したものです。転載、記事のコピーはご遠慮ください。
作品制作:植草桂子

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

Tag:
ページ上部へ戻る