秋モチーフのペーパークラフト「菊」のオブジェの作り方

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秋には9月9日の重陽の節句や9月中旬から下旬頃の十五夜、9月23日ころの秋分の日、10月31日にはハロウィーンと、季節の移り変わりを感じる行事や節目の日がたくさんあります。また、コスモスやススキなど秋の花や植物を生けたり、庭やベランダに出るのも気持ちがいい季節ですから、ガーデニングを楽しんでみてもいいですね。でもなかなか時間がない、という人には簡単なペーパークラフトで秋の雰囲気を演出しても素敵ですよ。今回は、色画用紙で作る「菊モチーフのオブジェ」の作り方を紹介します。ジャバラに折った色紙を組み合わせて作ります。シンプルでモダンに仕上がりますから、玄関などにさりげなく飾ってもお客様の目をひきそうです。

 

「菊モチーフのオブジェ」の作り方

【材料・道具】〔 〕内は大サイズ
色画用紙(好みの色)35cm×3cm〔49cm×3cm〕2枚、定規、カッター

【作り方】
1.色画用紙2枚を、それぞれ図のように折る。両端は内側に折り込む。
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2.カッターで、図のようにカットする。もう1枚も同様にカットする。
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3.一方のカットした部分に、もう一方のカットした部分を差し込み、■と●を合わせる。
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4.図のように置き、折った部分の内側に指を入れ、花びらの形に整える。
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秋の行事のいろいろなモチーフ

日本では3月3日の上巳の節句、5月5日の端午の節句はお祝いをする習慣がありますが、9月9日の重陽の節句はあまり知られていないかもしれませんね。3月3日や5月5日は、中国の陰陽説で縁起がいい「陽」とされる奇数が重なる日で、9月9日はいちばん大きな数字が重なる日。中国ではこの日を「重陽」として、菊の花弁を浮かべたお酒を飲んだりしてお祝いをする風習がありました。日本でも平安時代にこの風習が伝わって、貴族の間で宴が行われていたそうです。この季節をモチーフにするなら、菊がぴったりかもしれません。
9月は十五夜もあるので、お団子やウサギ、ススキも秋のモチーフといえますね。10月の最終日は、最近日本でも親しまれるようになってきたハロウィンです。ハロウィンにはカボチャをくりぬいて目と鼻、口の穴を空けたランタンが作られますので、カボチャをモチーフにしたクラフトを作ってみるのも楽しそうです。ハロウィンは日本でいうところの、お盆のような意味があるとも言われています。カボチャで作ったランタンは、祖先の霊がこの灯りを頼りに家に帰って来るのだそうです。またお化けや魔女の仮装をするのは、悪霊たちをびっくりさせて追い払うためだとも伝わります。
菊やお団子、カボチャなど、秋の行事をモチーフにしたペーパークラフトで、季節感のある空間を演出してみてくださいね。

 

 

この作品は、2006年9月号『はんど&はあと』P6、7の記事を編集/加筆したものです。転載、記事のコピーはご遠慮ください。
作品制作:くまだまり

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