風船を使った 3 種類の貯金箱を、ペーパーマシュで作る

風船1

型となる器に書道で使う半紙を貼り重ねて作る、ペーパーマシュのクラフト作品。この制作法を応用して、風船を使った貯金箱の作り方を紹介しましょう。ふくらませた風船の下側をくぼませて半紙を貼りつけていくだけで、ユーモラスな形の貯金箱ができます。お金の取り出し口は、段ボールで作ってボンドで貼り固めますから、途中でお金を取り出すことができないように作ります。これなら、きっとお金が貯まるかも?半紙を貼り重ねたり、色を塗ったりするのは簡単な作業なので、子どもと一緒に作るのもいいかもしれませんね。

 

ペーパーマシュ「白くまの貯金箱」の作り方

半紙の白地をそのまま活かして、白くまさんに変身させてました。とぼけたような表情がかわいいです。
【材料・道具】
・書道用半紙(35cm × 26cm /厚めのものが作業しやすい)4枚
・風船 1個
・ダンボール(厚さ 0.5cm)25cm×2.5cm
・色紙(水色の英字柄) 7cm ×6cm(紺)、2cm×1.5cm
マスキングテープ、木工用ボンド、セロハンテープ、サインペン、筆、定規、はさみ、カッター

【作り方】
※単位は cm。
1.風船を直径約10cmにふくらませ、入れ口をひと結びする。
風船

 

2.片手で風船を持ち、親指で風船を押さえて、少し凹ませながら、マスキングテープを貼り、下の写真のような形にする。
※ふたりで作業するとラクです。その場合は、ひとりが風船を凹ませて、もうひとりがテープを貼るようにします。
風船_2

 

3.すべての半紙を約4cm×3cmにカットする。「そば猪口形の小物入れ」38を参照し、2の風船のまわりに半紙を貼り、完全に乾かす。1でひと結びしたところには、半紙を貼らないようにする。
風船_3

 

4.3の結び目の際に、はさみで切り込 みを入れ、風船の中の空気を抜く。
風船_4

 

5.風船の結び目のあった入れ口部分の穴を中心にして、直径 3.5cm の穴をカッターであけ直す。4で空気を抜いた風船を取り出す。
風船_5

 

6.入れ口と反対側の部分に、カッターで穴をあける。
風船_6

 

7.ダンボールの片面の紙をはがす。波形の部分の数か所に木工用ボンドを薄くつけ、短い辺の片方の端からボンドをつけた部分が内側になるようにクルクルと丸め、筒状にするが、筒の直径が3.5cmになるように巻き方を調整する。端をセロハンテープでとめる。
sg_069p08_03

 

8.5の入れ口部分に7のダンボールを入れてふたをする。周囲に木工用ボンドをつけてとめる。完全に乾かす。
風船_9

 

9.①色紙(水色の英字柄)で鼻(大)と耳2枚を色紙(紺)で鼻(小)をそれぞれ写真のようにカットする。
②.①でカットした耳2枚をそれぞれ、6の穴のそばに当ててみて、それぞれの耳の位置を決める。それぞれの耳の位置に、カッターで2cmの切り込みを入れる。①でカットした耳を、切り込みにそれぞれ差し込む。さらに、耳を一度抜き、中に入る部分のみにボンドをつけてから差し込む。
③鼻(大)の上に鼻(小)をボンドで貼る。写真を見ながら、8に貼る。

④写真を見ながら、サインペンで目を描く。
kuma

 

 

ペーパーマシュ「とらの貯金箱」の作り方

顔の模様と耳は、色紙を手でちぎったものを貼って、ハンドメイドらしい温かな印象にします。
【材料・道具】
・書道用半紙(35cm×26cm/厚めのものが作業しやすい)4枚
・風船 1個
・ダンボール(厚さ 0.5cm)25cm×2.5cm
色紙(オレンジ色)3cm×1.5cm、(黄色)6cm×3cm、(茶色の英字柄)5cm×2.5cm、(茶色)20cm×15cm、(マスキングテープ、アクリル絵の具(黄色)、木工用ボンド、セロハンテープ、サインペン、筆(ボンド液用と絵の具用)、定規、カッター、はさみ

【作り方】
1.「白くま」の18と同様に作業する。
2.① 形ができたら、アクリル絵の具で、全体(ダンボール部分も)を塗り、完全に乾かす。
②色紙(オレンジ色)で鼻を、色紙(黄色)で外耳を、色紙(茶色の英字柄)で内耳を、色紙(茶色)で顔の模様をそれぞれ型紙のとおりにカットする。内耳と顔の模様は線に沿って手でちぎる。
③外耳の上に内耳をボンドで貼る。
④「白くま」の9-②を参照して、耳の位置にカッターで2.1cmの切り込みを入れ、耳を差し込む。さらに、耳を一度抜き、中に入る部分のみにボンドをつけてから差し込む。
⑤写真を見ながら、鼻をボンドで貼り、サインペンで目を描く。
⑥写真を見ながら、顔の模様をボンドで貼る。
⑦ 写真を見ながら、サインペンで目を描く。
とら

 

 

ペーパーマシュ「ぶたの貯金箱」の作り方

ブーブーと、元気な鳴き声が聞こえてきそうなぶたさんです。耳を下に向けて折ると、より、ぶたらしくなります。
【材料・道具】
・書道用半紙(35cm×26cm/厚めのものが作業しやすい)4枚
・風船 1個
・ダンボール(厚さ0.5cm)25cm×2.5cm
・色紙(ピンクの英字柄)10cm × 10cm、(茶色)2cm×1.5cm
マスキングテープ、アクリル絵の具(ピンク)、木工用ボンド、セロハンテープ、サインペン、筆(ボンド液用と絵の具用)、定規、カッター、はさみ
【作り方】
1.「白くま」の18と同様に作業する。
2.①形ができたら、アクリル絵の具で全体(ダンボール部分も)を塗り、完全に乾かす。
②色紙(ピンクの英字柄)で鼻と耳を、(茶色)で鼻の穴をそれぞれ写真のようににカットする。耳は軽く谷折りする。
③「白くま」の9-②を参照して、耳の位置にカッターで2.4cmの切り込みを入れ、耳を差し込む。さらに、耳を一度抜き、中に入る部分のみにボンドをつけてから差し込む
④写真を見ながら、鼻の上に鼻の穴を貼る。
⑤写真を見ながら、④をボンドで貼る。
⑥写真を見ながら、サインペンで目を描く。
ぶた1

 

 

この作品は、2007年8月号『はんど&はあと』P68、69の記事を編集/加筆したものです。転載、記事のコピーはご遠慮ください。
作品制作:くまだまり

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

Tag:
ページ上部へ戻る