湿気が多い梅雨の季節、クローゼットを湿気から守るには?

梅雨ジメジメ_3

春から夏の季節の変わり目に訪れる梅雨。うっとうしい雨が降り続いて湿度が上がり、生活の不快指数もこの時期にぐんと上がりますよね。毎年気象庁から、地方ごとに梅雨入りと梅雨明けの情報が発表されます。気象庁がこの発表をはじめたのは1986年からだそう。洪水や土砂崩れなどの災害への注意を促すために発表されるようになりました。

梅雨の時季に憂うつな気分になるのは、やっぱり湿度の高さ。ムシムシして暮らしづらさを感じるのとともに、洗濯物が乾きにくかったり部屋全体が湿っぽく感じられます。この時季には洋服を片づけているクローゼットや、お布団をしまっている押し入れにも注意が必要です。高温多湿の日本の住宅は、古くは天井が高く通気性を考えられた設計で、土壁や畳など比較的湿気を吸収する素材で作られていました。しかし、最近の住宅はコンクリートの壁やアルミサッシなどが用いられ、気密性もアップ。部屋の中へ自然と風が通ることが少なくなりました。そこで、特に湿気がこもりがちな梅雨時には晴れ間を利用して、窓を開けて換気することを心がけましょう。

クローゼットの湿気対策について、大切な衣類を守るための2つのポイントを、家事アドバイザーの毎田祥子さんに教えてもらいました。

 

除湿剤やすのこの置き方、ハンガーにひと工夫

クローゼットや引き出しには、湿気がたまりやすい下の方に、重点的に除湿剤を置くと効果的です。押し入れの場合は、すのこを下に敷くだけでなく、奥や左右にも除湿剤を立てかけて。ハンガーは、除湿と防虫の効果がある、ヒノキやクスノキでできたものを使うのがおすすめです。

 

クローゼットの換気も忘れずに

カラッと晴れた日には、部屋の換気と同様にクローゼットや引き出しを開けて、換気をしましょう。扇風機の風を当てると効果大です。また、換気ついでに、春にしまった冬物衣類の状態もチェックして。湿気に弱いカシミアやシルク、ウールなどは、引き出しの上段などの湿気の少ない場所に移しましょう。

 

布団をしまっている押し入れも要注意

クローゼットと合わせて湿気に注意をしたいのが押し入れです。人が寝ている間にかく汗をたっぷり吸った布団を片づける押し入れも、梅雨の晴れ間を利用してしっかり換気するといいですね。カビは紫外線に弱いため、晴れた日にはお布団を外に干しておけばカビ退治になります。お布団を出して空っぽになった押し入れは水拭きをして、しっかり乾燥させましょう。そのときに扇風機を使えば、短時間で乾かすことができます。湿気を吸わせるための新聞紙を敷いたり、床面にすのこなどをひいて通気性をよくするのも湿気対策にいいと言われています。

 

 

この内容は、2010年6月号『はんど&はあと』P66の記事を編集/加筆したものです。転載、記事のコピーはご遠慮ください。
監修:毎田祥子

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

Tag:
ページ上部へ戻る