優雅で上品、バラのある憧れの暮らし。バラのフラワーカタログ

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5月から6月頃にかけて見頃を迎えるバラの花。日本各地にあるバラ園には、毎年たくさんの人々が訪れます。東京では旧古河庭園や神代植物公園のバラ園が有名ですね。旧古河庭園は明治の元勲・常陸宗光の邸宅跡地を利用した都立公園で、ジョサイア・コンドルが洋館と洋風庭園を設計しました。レトロな洋館と咲き誇るバラの花とのコラボレーションは、一度は見ておきたい素敵な景観です。神代植物公園には400品種、5000株以上ものバラが見事に咲き、バラの季節には毎年イベントも開催されています。

バラは多くの品種があり、色や形もさまざま。庭で栽培するバラ愛好家も多く、フラワーアレンジの楽しみ方もいろいろです。ここでは数あるバラのなかから、いくつかを紹介しましょう。

 

淡い紅茶色が人気のバラ「ジュリア」

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イギリスの有名なフラワーデザイナー、ジュリア・クレメンツに捧げられたバラと言われています。紅茶色の花びらと、赤い花芯の色合いの調和がとても上品。

 

やわらかな黄色の「カナリアリッチ」、丸い形がかわいい「アプリコットファンデーション」

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写真の左側の黄色いバラが「カナリアリッチ」。花の中心部分の黄色、外側のクリーム色というツートーンの色が楽しめる。写真の真ん中の大ぶりのバラが「アプリコットファンデーション」。「右側はトルコキキョウ。」

 

存在感抜群の深紅のバラ「ロワイヤル」

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ベルベットのような質感の花びらで、大輪の花を咲かせる華やかなバラ。高級感のある香りも楽しめ、フラワーアレンジメントなら一輪挿しで凛と生けたいですね。

 

花びらの重なりを楽しみたいバラ「ペオニーピンク」

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何重にも重なる花びらとサーモンピンクの色がキュートな印象。ブーケにしてプレゼントしたら、女性なら誰もが喜びそう。

 

白バラの代表格「ティケネ」

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白いバラの花言葉は「尊敬」「純潔」で、ウエディングシーンでは欠かせないモチーフ。グリーンと合わせて透明感と清涼感のあるアレンジメントに仕上げたいですね。

 

まだあるバラのこぼれ話

バラといえばヨーロッパを思い起こしますが、日本原産のバラもあるのだそう。「バラ」の読み方は日本のもので、古くは「うまら」「うばら」と呼ばれていました。茨城県の県名はバラが由来と言われ、県のシンボルマークはバラをイメージしたものになっています。ちなみに日本のバラの産地として有名なのは愛知県。次いで静岡県、福岡県などがあげられます。5月から6月にかけて、ちょうど見頃を迎えるバラ。公園を散歩するにもちょうどいい季節ですから、ぜひ好きなバラを見つけにバラ園に足を運んでみてはいかがでしょう。

 

 

 

この内容は、2011年5月号『はんど&はあと』P58、59の記事を編集/加筆したものです。転載、記事のコピーはご遠慮ください。
フラワーアレンジ・監修:並木容子http://www.gente.jp

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