プロヴァンス風の暮らしに欠かせないラベンダーはサシェで香らせて

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明るく輝く地中海、豊かな大地、力強い太陽の光に包まれる南仏プロヴァンス。ここは一年を通して過ごしやすく、パリっ子たちの定番のヴァカンスエリアでもあります。ローヌ川の川下にひらけたアヴィニョンの街には歴史的な建造物が多く残り、歴史地区として世界遺産にも登録。フランス最大の港湾都市で、ブイヤベースで有名なマルセイユ、さらにイタリア寄りの南仏エリアにはカンヌやモナコ、ニースといったリゾート都市が点在しています。ゴッホやセザンヌなどの芸術家もこの地に心惹かれ、数々の作品を残したそうです。

 

ラベンダーの香りでリラックス

日本でラベンダーと言えば北海道の富良野が有名ですが、南仏プロヴァンス地方もラベンダーの産地として有名です。それらの産地を結ぶ観光ルートは「ラベンダー街道」と名付けられているのだそう。ラベンダーの季節に南仏を訪れたら、ぜひラベンダー畑めぐりをしたいものです。ラベンダーは地中海が原産の植物で、アロマテラピーが好きな方にはおなじみの香りかもしれませんね。ラベンダーはラテン語のLavare(洗う)が由来と言われており、その効能は古代ギリシャ時代の薬草本にも記されているくらい、古くから薬草として人々に親しまれてきた植物でもあります。甘く柔らかな香りは、体のバランスを整えたりリラックスする効果があると言われ、古代ローマ時代にはラベンダーを床に撒いたり浴槽に入れて香りを楽しんでいたのだそう。また、修道院などの床にはローズマリーなどの植物と一緒にラベンダーを敷き詰め、人が踏みしめる度に芳香成分が香るようにしていたとも伝わります。そんなラベンダーの香りを楽しむには、ハンカチにラベンダー精油を数滴たらしてリラックスしたい時にかいだり、サシェを作って引き出しなどにそっと忍ばせておくのもいいでしょう。サシェを作るなら、プロヴァンス生まれのファブリック、ソレイアードの生地を使えば、南仏の気分も一緒に味わえるかもしれませんね。サシェは布や寸法を変えて、たくさん並べるとインテリアとしてもかわいいです。

 

「ラベンダーサシェ」の作り方

【材料・道具】(1個分)
・好みの布(紫またはソレイアードの柄布など) 10cm×15cm
・幅0.7cmのレーステープ 10cm
・化繊綿 適量
・ドライラベンダー 適量
・好みのひも 6cm
※写真は麻ひもを三つ編みしたもの6cm分。
定規、まち針、ミシンまたは縫い針、ミシン糸または縫い糸(布の色に合わせた色)、糸切りばさみ

【作り方】
1.布の図の位置に、レーステープを縫いつける。

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2.1を中表(布の表と表が合うよう)に二つ折にし、両わき1cmのところを縫う。
※下側は返し縫いする。

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3.2を表に返し、入れ口を1cm内側に折って、化繊綿とドライラベンダーを入れる。

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4.入れ口の中央に、ひもを二つ折りにして端1cm をはさみ、入れ口を縫う。
※縫い始めと縫い終わりは返し縫いする。

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この作品は、2007年7月号『はんど&はあと』P14、15の記事を編集/加筆したものです。転載、記事のコピーはご遠慮ください。
作品制作:谷内知子(やちともこ)http://cafe-bagelchoco.com/

 

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