折りたたんでしまっておけるのが便利!「エコバッグ&傘袋」の作り方

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何でもない日のお買い物が、ちょっぴり楽しくなるエコバッグ&傘袋の作り方を紹介しましょう。四季がある日本には冬から春、春から夏、夏から秋と、雨が降りやすい時期がありますね。雨の日には、お買いものに出かけるのも憂うつな気分になりがち。そんなお天気が悪い日にこそ活躍するエコバッグ&傘袋です。エコバッグはナイロン地で、傘袋はビニールコーティング地を使います。エコバッグは水玉を、傘袋にはギンガムチェックを選んでコーディネートしました。

 

「エコバッグ」の作り方

 【材料・道具】
ナイロン地(生成りに紫の水玉):外袋 80cm×42cm、内袋 88cm×42cm 、持ち手 50cm×10cmを2枚
リネン地(紫):ポケット 17cm×30cm、口布 42cm×6cmを2枚
ミシン、ミシン糸(生成り)、縫い針、まち針、定規、裁ちばさみ、糸切りばさみ、アイロン、アイロン台

【作り方】
※単位はcm。
1.持ち手をつくる。
①持ち手の上下の端を、図のように折る。
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②①を半分に折り、両端を縫う。
※同様にして、もう1枚の持ち手を縫う。
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2.ポケットを作る。
①ポケットを中表(布の表側どうしを合わせる)に半分に折り、返し口を残して縫う。
※縫い始めと縫い終わりは、返し縫い。
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②返し口から表に返し、アイロンで形を整える。入れ口側を図のように2本縫う。
※縫い始めと縫い終わりは、返し縫い。
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3.外袋に、ポケットを縫いつける。
※縫い始めと縫い終わりは、図のように縫う。
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4.外袋の両端に、口布を中表に合わせ、間に持ち手をはさんでそれぞれ縫う。
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5.4を開き、縫い代を口布側に倒す。内袋を中表に重ね、入れ口を縫う。縫い代を口布側に倒す。
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6.外袋どうし、内袋どうしを、入れ口を合わせて図のように中表に折り、返し口を残して両わきを縫う。角4か所を折って縫い、マチを作る。
※縫い始めと縫い終わりは、返し縫い。
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7.返し口から表に返し、返し口をはしご縫いでとじる。持ち手を折り上げ、口布の上下を、ぐるりと1周縫う。
※縫い始めと縫い終わりは、縫い目を重ねる。
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「傘袋」の作り方

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【材料・道具】
・ビニールコーティング地(紫のギンガムチェック):外袋 83cm×17cmを2枚、 内布 17cm×10cmを2枚
・ひも 25cm×4cm
・幅1.5cmのリボン 3cm、ワックスコード(白) 8cm、直径2cmのボタン(白)1個
ミシン、ミシン糸(白)、縫い糸(紫)、縫い針、まち針、定規、ペン型チャコ、裁ちばさみ、糸切りばさみ

【作り方】
※単位はcm。
1.外袋の裏側に、図のように縫い代線とでき上がり線を引き、縫い代線でカットする。内布の裏側に、でき上がり線を引く。
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2.ひもを作る。①ひもの上下を1cmずつ裏側に折る。
②①を半分に折り、両端を縫う。
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3.外袋と内布を縫い合わせる。
①外袋と内布を中表(布の表側どうしを合わせる)にし、間に2のひもをはさんで上端を縫い合わせる。
②外袋のラインに沿って、内布の余分をカットする。
③内布の、カットしたラインの1cm内側に、でき上がり線を引く。

④外袋の下端を、1cm裏側に折って縫う。
※同様にして、もう1枚の外袋と内布を、間に①のひもの反対側の端をはさんで縫い合わせる。ただし、2枚の外袋を中表に合わせたときに、ひもがねじれないように(★の面が内布の表側と合わさるように)注意
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4.3①を開いて、縫い代を割る。2枚を中表に合わせ、半分に折ったリボンとワックスコードをは
さみ、両わきを縫う。
※縫い始めと縫い終わりは返し縫い。
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5.4を表に返し、内布を外袋の内側に折り込む。入れ口をぐるりと1周縫う。ワックスコードとリボンの位置を図のように整え、手前側の下端に縫い糸でボタンをつける。
※縫い始めと縫い終わりは縫い目を重ねる。
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風情ある雨の名前

日本では季節の変り目に雨が降ります。これは日本列島の近くで性質の異なる空気がぶつかって、前線が停滞するためなのだそうです。そして雨には降り方や季節によってさまざまな名前がつけられていて、知っておくと雨の日を楽しく過ごせるかもしれません。

激しく大量に降る雨は豪雨、突然降ってきてぱっとやむのはにわか雨、夏の夕方にざざっと降ってやむ夕立はよく知られた名前でしょう。ほかにも、ざあざあと短時間で激しく降る雨を驟雨(しゅうう)、しとしとと降り続く雨を地雨と言うそうです。春に降る地雨のことは春雨、春霖(しゅんりん)と言われることもあります。3月中旬から4月上旬にかけてのぐずついたお天気は「菜種梅雨」といい、この雨が桜の花を咲かせることから「催花雨(さいかう)」とも呼ばれることがあるのだそうです。菜種梅雨が過ぎれば、本格的なポカポカ陽気の春がやってきます。

季節の変り目の雨はちょっぴり憂鬱ですが、ひと雨ごとに季節の変化を感じることができるのは日本ならでは。ぜひ雨の日でも楽しい気分になれそうな、エコバッグ&傘袋を作ってみてくださいね。

 

 

 

この作品は、2010年3月号『はんど&はあと』P20、21、24の記事を編集/加筆したものです。転載、記事のコピーはご遠慮ください。
作品制作:杉野未央子

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