子どもも大好き「梅シロップ」&大人の定番「梅酒」を作ろう!

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6月のはじめ頃に出回る、まだ熟していない青梅を使って梅シロップと梅酒を作ってみましょう。梅はアルカリ食品で、酸っぱさの正体でもあるクエン酸が豊富で疲労回復に効果があると言われています。また、体のバランスを整える役割を果たすカリウムやリンなどのミネラルも豊富。暑さで疲れがたまりやすい夏にお酒を飲むなら、疲労回復効果のある梅酒がおすすめです。

また、お酒が飲めない人やお子さんのいる家庭なら、氷砂糖で浸けた梅シロップを常備しておくといいでしょう。砂糖には上白糖やグラニュー糖など、いろいろな種類がありますが、梅シロップと梅酒を作るには氷砂糖を使います。氷砂糖は純度が高いため、ゆっくりと溶けながら、じっくりと梅のエキスを引き出していくのだそうです。

梅シロップや梅酒ができたら約3倍の水やお湯、ソーダで割って飲んでみてください。また、凍らせてシャーベットにすることもできます。梅シロップは、紅茶との相性も◎。アイスティーのシロップとして使ってもいいでしょう。

 

梅シロップの作り方

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【材料】(1.5ℓの保存びん1個分)
・青梅…500g
・氷砂糖…350g

【作り方】
1.「梅の下処理」の14と同様に作業する。保存びんを消毒する(「保存びんの消毒方法」を参照)

2.1の保存びんに、氷砂糖の⅓量を入れる。
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3.梅の½量を、そっと入れる。
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4.氷砂糖の⅓量を、そっ と入れる。
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5.34を繰り返す。ふたを閉め、日の当たらない、涼しい場所に置いておく。毎日1 、2回びんの上下を返しては戻し、氷砂糖を溶かすが2日に一度はびんのふたをあけて、ガスの充満を防ぐ。梅がつかるくらいまで、シロップが上がったら、びんの上下を返すのと、ふたをあけるのをやめ、冷蔵室に入れる。

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飲み頃
3〜6か月でおいしく飲めるようになります。冷蔵室に入れて保存し、1年を目安に飲みきってください。

 

 

梅酒の作り方

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【材料】(2ℓの保存びん1個分)
・青梅…500g
・氷砂糖…300g
・ホワイトリカー…900ml

【作り方】
1.「梅の下処理」の124と同様に作業する。保存びんを消毒する(「保存びんの消毒方法」を参照)

2.1の保存びんに、梅と氷砂糖をそれぞれそっと入れ、ホワイトリカーを注ぎ入れる。ふたを閉め、日の当たらない、涼しい場所に置いておく。

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飲み頃
3か月でおいしく飲めるようになります。

 

梅酒の梅を使って、シロップ煮を作ろう!
漬け込んだ保存びん1個分の梅を、ホーローまたはステンレス製の鍋に入れ、水を加えて火にかけ、ゆでこぼす。ざるにあげ、鍋に梅を再度入れ、水をひたひたになるように加える。砂糖(大さじ3〜4)を入れて、梅がやわらかくふっくらとするまで弱火で煮る。

 

梅シロップと紅茶のグラニテの作り方

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梅シロップ100ml、紅茶500mlをバットに入れてかきまぜ、ラップをかけて冷凍室に入れます。約6時間たったら冷凍室から一度出してかきまぜ、再度冷凍室へ。その後1時間ごとにかき混ぜることを2回ほど繰り返して、冷凍室で1日冷やし固めます。透明なグラスに入れれば、涼やかな夏のデザートが完成です。

 

 

 

この作品は、2011年6月号『はんど&はあと』P35、39の記事を編集/加筆したものです。転載、記事のコピーはご遠慮ください。
調理:小島喜和(こじまきわ)http://www.kiwakojima.com/

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