青梅を使ってポン酢風調味料「梅しょうゆ」を作り置き!

うめしょうゆ_

6月頃になるとみずみずしい青梅が青果店やスーパーの店頭にならびます。この青梅を使って毎日の食卓で活躍する調味料を作ってみましょう。作り方は簡単で、消毒した保存びんに下処理をした青梅としょうゆを入れるだけです。1か月ほど置いておくと香りと酸味がしょうゆに移り、わかめやゆでた野菜にかけたり餃子のたれにするなど、ポン酢と同じような使い方ができます。焼きおにぎりに塗れば、しょうゆの香ばしさが食欲をそそります。また、梅しょうゆとオリーブオイルを1:1で混ぜれば魚介類を炒めるときのたれとして使えます。梅しょうゆとごま油を1:1の割合で混ぜると中華ドレッシングのような味わいの野菜ドレッシングに、みりんと1:1で合わせて焼き魚にかけて照り焼き風にするのもおすすめ。梅しょうゆがあれば、料理の幅がぐんと広がりますよ。

 

梅しょうゆの作り方

うめしょうゆ_1

【材料】(1ℓの保存びん1個分)
・青梅…500g
・しょうゆ…500ml

【作り方】
1.「梅の下処理」の124と同様に作業する。保存びんを消毒する(「保存びんの消毒方法」を参照)

2.1の保存びんに、梅をそっと入れ、しょうゆを注ぎ入れる。ふたを閉め、冷蔵室に入れておく。
うめしょうゆ
梅全体がしょうゆにつからず、一部でも空気に触れていると、カビが生えやすくなるので、その場合は、しょうゆの量を増やすか、梅の量を減らす。

食べ頃
1か月で使えるようになります。冷蔵室で保存し、1年を目安に使いきってください。

楽しみ方
● わかめや、ゆで野菜にかける
● 餃子のたれにする
● 焼きおにぎりに塗る
● 大根おろしと和えて、ハンバーグにのせたり、焼き肉のたれにしたり、など

 

漬け込んだ梅は、おいしい漬け物に変身します。そのまま食べてもいいですし、細かく刻んでお茶漬けに入れたり、おにぎりに混ぜ込んでもいいでしょう。次に、この梅しょうゆを使ったレシピをふたつ紹介します。

 

いかの梅しょうゆ炒めの作り方

うめしょうゆ_
炒めたいかに、調味料をサッと加えるだけです。梅しょうゆのおいしさがダイレクトに味わえます。毎日の食事で「あと一品欲しい!」というときに、いつもの「しょうゆ炒め」じゃない一皿ができますよ。

【材料】(4人分)
・いか(胴の部分)… 2はい分
・にんにく…1片
・ごま油…小さじ2
・梅しょうゆ…大さじ2
・みりん…小さじ2

【作り方】
1.にんにくは、薄切りにする。いかは、皮をむき、一口大に切る。

2.ボウルに、梅しょうゆとみりんを入れて合わせておく。

3.フライパンに、ごま油と1のにんにくを入れて強火で熱し、香りが立ったら1のいかを加えて炒める。

4.32を加えて、さっと炒める。

 

 

野菜の揚げ焼きびたしの作り方

うめしょうゆ_2
少ない油で揚げ焼きするので、ヘルシーかつラクチン。冷やしても、温かいままで食べてもおいしいですよ。

【材料】(4人分)
・れんこん…中1節
・いんげん…小10本
・なす…2本
・かぼちゃ…⅛個
・エリンギ…4本
・サラダ油…適量

A
・梅しょうゆ…大さじ3
・だし汁…500ml
※昆布(長さ約6cm)と水500ml強を鍋に入れ、強火にかける。昆布を沸騰直前に取り出し、一度沸騰させてから、火を止める。かつお節10gを加えて1分くらいおいたら、ざるでこす。
・砂糖…小さじ2
・みりん…大さじ1

【作り方】
1.れんこんは皮をむいて、幅1cmの輪切りにする。いんげんは、ヘタと筋を取る。なすは、ヘタを落としてそれぞれ縦半分に切ってから、横半分に切る。かぼちゃは、ワタと種を取り、幅1.5cmのくし形に切る。エリンギは横半分に切る。

2.フライパンの底から、約2cmの高さまでサラダ油を入れる。180℃に熱し、1を揚げ焼きし、バットに入れる。

3.鍋に、Aをすべて入れてひと煮立ちさせ、ひたし汁を作る。

4.3が熱いうちに、2に注ぎ入れて冷ます。

 

 

この作品は、2011年6月号『はんど&はあと』P36、37の記事を編集/加筆したものです。転載、記事のコピーはご遠慮ください。
調理:小島喜和(こじまきわ)http://www.kiwakojima.com/

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