季節を彩るオブジェを作ろう!「スティック鬼」で節分をむかえる

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季節をわける節目となる「節分」は、立春・立夏・立秋・立冬の、新しい季節がはじまる前日をさします。4つの季節のはじまりのなかで、春がもっとも大切とされ、今は立春前日のことを「節分の日」としてさまざまな行事が行われます。季節の変わり目は魔に狙われやすく、その邪気を追い払うために豆をまく風習がうまれました。また、邪気=鬼が家に近寄らないようにするために、鬼が嫌う臭いを発するイワシの頭を焼いて、トゲトゲした葉を持つ柊の枝に刺して軒下につるす習慣もあるそう。臭気は魔除けになるということで、鰯ではなくネギやニンニクなどを焼く習慣を持つ地域もあると言われています。

そんな節分のムードを盛り上げるクラフトを作るなら、鬼のモチーフがぴったりです。今回は、軽量粘土とアクリル絵の具でカラフルな「スティック鬼」の作り方を紹介します。

「スティック鬼」の作り方

【材料・道具】(3個分)
・軽量粘土(白)頭:2cm×2cm×厚さ2cmを3個 体:1cm×1cm×厚さ1mを3個 角、鼻:各適量
・竹串 3本
・毛糸(茶色、白) 各適量
※ループヤーンまたはモヘアなどのふわふわした質感のもの。
・幅0.4cmの布またはリボン(好みの色柄)7cmを3本
アクリル絵の具(水色、黄色、赤、クリーム色、白)細ペン(黒)、色鉛筆(ピンク)、 筆、ボンド、定規、新聞紙など下に敷くもの
※細ペンは、アクリル絵の具を塗った粘土の目立たない部分に試し描きをして、インクがにじんだり、はじかれないものを使用する。

 

【作り方】※単位はcm。
1.軽量粘土をよく練ってから、各パーツを成形する。頭と体は、それぞれ丸める。図を参照し、角は円すい形に4個、鼻は球形に3個作る。

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2.頭と体1個ずつを重ね、体を下にして台に置いて軽く押し、体の下側を平らにする(乾かす前なので、ボンドをつけなくても頭と体はくっつく)。各パーツをしっかり乾かす。

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3.頭と体に、竹串を刺す。
※頭と体が離れた場合は、ボンドでつける。

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4.3と鼻をそれぞれ、アクリル絵の具で水色、黄色、赤に、角をクリーム色に塗る。乾かす。

5.4の水色と赤は頭のてっぺんに、黄色は左右に角を、顔部分中央に鼻をそれぞれボンドでつける。水色と赤は角のまわり、黄色は角の間に毛糸(色は写真参照 )をボンドで貼る。

6.顔を描き(写真参照)、頭と体の間に、 布またはリボンを巻いてボンドでとめる。
※赤鬼の白目部分はアクリル絵の具で白に塗る。

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鬼の色は何色にする?

今回は赤鬼、青鬼、黄鬼を作りました。こちらに、緑と黒をプラスして「五色の鬼」を完成させてもいいでしょう。豆まきで登場する五色の鬼は人間の煩悩を表していて、それぞれの鬼に豆をぶつけることで、「煩悩を払う」という意味があるのだそうです。赤=貪欲、青=怒りと貧相、黄=我執、緑=不健康、黒=愚痴という意味があると言われています。なかでも赤鬼は人間の心のなかにあるすべての「悪」の象徴で、赤鬼に豆をぶつけることで、自分のなかにひそむ悪を追い払います。
新しい春、立春をむかえるにあたって、自分の心のなかにある払うべき「邪」を想像しながら豆まきを楽しんでもよさそうです。

 

 

 

この作品は、2010年2月号『はんど&はあと』P8の記事を編集/加筆したものです。転載、記事のコピーはご遠慮ください。
作品制作:くまだまり

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