ヨーグルトやプリンの空きびんをクローゼットフレグランスにリメイク

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好きな香りはいつも身にまとっていたいもの。お気に入りのフレグランスをコットンボールに染み込ませて、クローゼットやたんすの引き出しに入れておけば、いつでもその願いがかないます。ヨーグルトやプリンなど、背が低くて口が広い空きびんがあれば、織りが粗めの布とレーステープを用意して、エレガントなクローゼットフレグランスを作りましょう。お気に入りの香りがほんの少し移った洋服を着て、楽しい一日を過ごしてくださいね。

 

空きびんをリメイク!「クローゼットフレグランス」の作り方

【材料道具】
空きびん(ヨーグルトやプリンのびん)1個、レーステープ幅1.7cm×〈びんの周囲+2cm〉、布 (織りが粗いもの) 1辺がびんの入れ口の直径+4cmの正方形、レースリボン 幅0.8cm×〈びんの周囲+20cm〉、化粧用コットンボール、香水やオーデコロン、両面テープ
※びんに貼ってあるラベルをはがす。

【作り方】
1.レーステープの裏面全体に両面テープをつけ、びんの中央にぐるっと1周貼る。端は2cm重ねて貼る。びんの中に香水をしみ込ませたコットンボールを入れる。

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2.布の中央が、びんの入れ口の中央に合うようにかぶせ、レースリボンを、入れ口部分に1周巻き、蝶結びをしてとめる。

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香水で栄えた街、フランス・グラース

南フランス、高級リゾート地として有名なニースやモナコのほど近くに、「香水の都」と称されるグラースという街があります。ここは、地中海性の温暖な気候に恵まれて、バラやラベンダー、ジャスミンといった香水のもととなる芳香植物の栽培に適しており、古くから香水の産地として有名です。パリで活躍する香りの専門家、調香師の多くがグラース出身とも言われているそうです。古くは皮革産業が盛んで、グラースで生産される革製品は、当時のフランス上流階級の婦人たちの間で好評でした。しかし、婦人たちにとっては皮製品のにおいがどうにも嫌なもの。そこで職人たちは皮をなめす際に、芳香植物の香りを移して手袋にしたのだそうです。この手袋が大ヒットとなりましたが、フランスの税が重くなったことから皮革産業はスペインに移っていきました。そして、芳香植物の産地であるグラースは、香料産業の街へと発展を続けたのだそうです。香水ファンなら一度は訪れてみたい街ですね。
日本で本格的に西洋の香水が輸入されはじめたのは、明治20年の後半頃と言われています。フランスのロジェ・ガレ社の「ヘリオトロープ」が有名で、夏目漱石の小説「三四郎」にも登場します。ちなみに、日本で初めて本格的な香水を作ったのは、明治5年に洋風調剤薬局として創業した資生堂なのだそう。「梅」「藤」「菊」と名付けられた香水は、日本人女性のために作られた香り。美しいカットグラスに入れられた香水は、きっと当時の女性たちの憧れの的だったに違いありません。

 

 

 

この作品は、2006年7月号『はんど&はあと』P62の記事を編集/加筆したものです。転載、記事のコピーはご遠慮ください。
作品制作:上島佳代子(かみじまかよこ) http://www.atelier-pelemele.com/

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