5月5日は子どもと一緒に楽しくクラフト 軽量粘土で作る「鯉のぼり」

こいのぼり

男の子の立身出世を願う「鯉のぼり」

5月5日が「こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する日」として、国民の祝日になったのは戦後のことですが、旧暦の5月5日は端午の節句といい、古くから1年のうちの大切な節目「五節句」のうちのひとつでした。3月3日の上巳の節句を女の子の節句とするのに対して、5月5日の端午の節句は男の子の節句とされてきました。鯉のぼりは江戸時代の頃から庶民の間でも広まったもので、最初は色の黒い真鯉だけを揚げていたのだとか。その後、緋色の緋鯉とセットで揚げられるようになり、昭和になると黒色の鯉が父、緋色を母と見立て、子鯉を加えて家族をイメージするようになったと言われています。

また五節句代節布巾としても活躍する刺し子風のマルチクロス鯉のぼりの由来は、中国の故事にあるそうです。これは黄河に竜門とよばれる滝があり、たくさんの魚が滝登りにチャレンジするも、鯉だけが滝を登ることに成功し、竜になることができたというお話。その故事から、鯉の滝登りは立身出世のシンボルになったのだとか。童謡『こいのぼり』には「屋根より高い鯉のぼり」と歌われますが、最近の住宅事情ではなかなか難しいかもしれませんね。でも一年の節目の行事ですから、子どもと一緒に鯉のぼりの工作を楽しんでみてはいかがでしょうか。

 

子どもと一緒に軽量粘土で作る「鯉のぼり」の作り方

お父さんとお母さん、子どもの、仲良し親子のスティック鯉のぼりを軽量粘土で作ります。大きさを工夫したり、好きな色を選んだりと、楽しみながら作ってみてください。モチーフを竹ひごに刺すだけだから簡単です。コップなどに刺して飾るほか、小さめに作ってマフィンやケーキの上にちょこんと立ててもかわいいかも。

 

【材料・道具】
・軽量粘土(白)本体用 L:3cm×3cm×2.5cm、M・S:各2.5cm×2.5cm×2.5cm、飾り玉用:各適量
・竹ひご(なければ竹串でもOK) 20~30cmを3本
・幅0.7cmのリボン(水色、赤、黄色) 各11cm
定規、カッター、カッティングマット、はさみ、アクリル絵の具(青、赤、黄色、白、黒、シルバー)、筆、新聞紙など下に敷くもの、目打ち、ボンド

 

【作り方】
※単位はcm。
1.本体を作る。
①本体用の軽量粘土を、それぞれ、厚さ約0.3cmに指などでのばし、図のサイズにカットする。
②①をくるりと丸めてつなぎ目を指でなじませてとめ、筒状にする。つなぎ目が下にくるようにして、片方の端(★)をつまんでつぶし、カットする。乾燥させる。

こいのぼり1こいのぼり2

 

2. 飾り玉用の軽量粘土を、直径1.5cmに1個(L用)、直径1cmに2個(S、M用)丸め、乾燥させる。

 

3.12、竹ひごに、アクリル絵の具で全面に色を塗り、1の両面に目と模様を描いて、乾かす(写真参照)。

※模様部分は、シルバーで描いた上に、青または赤を重ねる。

 

4.竹ひごに、各パーツをつける。
①本体に目打ちで穴をあけ、竹ひごを通してボンドでとめる。
②飾り玉に目打ちで穴をあけ、竹ひごのてっぺんにのせ、ボンドでとめる。
③本体と飾り玉の間に、リボンを図のようにつける。

こいのぼり32p_27
※リボンの両端は、二つ折りにして斜めにカットする。

 

 

この作品は、2010年5月号『はんど&はあと』P6、7の記事を編集/加筆したものです。転載、記事のコピーはご遠慮ください。
作品制作:くまだまり

 

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