部屋のスタイルに合わせて作る木製ハンガーの「デコパージュ」

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そっけない木製ハンガーが存在感のあるインテリアに

フランス語で「切る」を語源とする「デコパージュ」は、18世紀頃に東洋工芸に憧れたベネチアの家具職人が、日本の漆器の技術を真似たのが始まりと伝わるヨーロッパ発祥の工芸品です。ベースとなるプラスチックやガラスの箱などに、好みの柄のペーパーナプキンを貼りつけて作るもので、選ぶペーパーナプキンの柄によって作品にさまざまな表情を出すことができます。布や木にもデコパージュをすることができるから、好みのインテリアスタイルに合わせた小物をデコパージュで作るのも楽しいでしょう。木目を生かしたハンガーなら、選ぶペーパーナプキンによってどんなスタイルのインテリアにもマッチしそうです。

 

ナチュラルスタイルにはフラワーモチーフで

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グリーンや優しい風合いのリネンなど自然素材やモチーフを多く取り入れた、ナチュラルスタイルに、木製のインテリアは欠かせませんね。服をかけておくハンガーも木製を選びたいところです。デコパージュをほどこすなら、ハンガーの首の部分にフラワーモチーフをワンポイント入れてみてはいかがでしょうか。コットンやリネンの洋服をかけておけば、ハンガーと洋服がそのままインテリアのひとつになりそうですね。

 

フレンチスタイルには音符やレース柄がぴったり

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ナチュラルスタイルだけでなく、木製ハンガーはほかのスタイルのインテリアにも取り入れやすい素材です。エレガントなムードのフレンチスタイルのお部屋なら、音符やレースの柄を木製ハンガーにデコパージュしてみましょう。ハンガーの上部に大胆に音符をあしらってみて。ピンクのレースをアクセントに結べば、フレンチスタイルのハンガーが完成です。ほかにもレース柄や思いきりロマンティックなフラワーモチーフが、フレンチスタイルのお部屋には合いそうです。

ほかにも、どこか懐かしいアメリカンカントリー調のインテリアには、イチゴやチェリーなどのフルーツモチーフや、レトロなローマ字モチーフのペーパーナプキンを選ぶとよさそうです。自分のお部屋のスタイルに合わせて、木製ハンガーにデコパージュを楽しんでみてくださいね。

 

木製ハンガー・ミュージック

 

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【材料・道具】
道具はこちらを参照(好きなペーパーナプキンを貼って作る「デコパージュ」の作り方)

・木製ハンガー 1個
・ペーパーナプキン(楽譜柄) 1枚
・定規

 

【作業の進め方】
基本の作業はこちらを参照(好きなペーパーナプキンを貼って作る「デコパージュ」の作り方)

デコバージュする
「基本の作業」に沿って、木製ハンガーにデコバージュをする。
※ただし、3ではがしたペーパーナプキンの、一番下の白地のペーパーも使用する(下記参照)。

 

絵柄の切り方(基本の作業4)
①白地のペーパーを、幅2~3cm、長さ4~5cmの大きさに、目測でカットする。
②楽譜柄のペーパーも、①と同様に何枚かにカットする。

 

絵柄の貼り方(基本の作業5)
①ハンガーのバー部分を除いた全面に、白地のペーパーを、ペーパーとペーパーの間は数mmずつ重ねて隙間なく貼る。方向や重ね方はランダムでよい。つるし金具のまわり部分は、小さくカットしながら、金具の動きをじゃませず、貼り残しのないように貼る。
②楽譜柄のペーパーも①に重ねて同様に貼る。

 

 

木製ハンガー・フラワー

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※このレシピは2013年9月号のKITの材料を使用しています。

【材料・道具・作業の進め方】
上記「木製ハンガー・ミュージック」に準ずる。
※ただし、ペーパーナプキンは、KITのペーパーナプキンのフラワーを使い、絵柄を重ねて貼る。

 

絵柄の切り方(基本の作業4)
KITのフラワーのペーパーナプキンより、[バンジー(葉・大、オレンジ色・大)]と、[ガーベラ(赤、濃いピンク)]、[葉(しなった黄緑・大、小)]を、絵柄に沿ってギリギリのところでカットする。

 

絵柄の貼り方(基本の作業5)
①木製ハンガーの前面のつるし金具のすぐ下に、[葉]を左右に貼る。
②①の[葉]と[葉]の間の右寄りに、[ガーベラ]を、薄い色から濃い色の順に貼る。
③[パンジー]を薄い色から濃い色の順に、②の[ガーベラ]の横に貼る。

 

この作品は、2013年9月号『はんど&はあと』P20の記事を編集/加筆したものです。転載、記事のコピーはご遠慮ください。
作品制作:rico http://ameblo.jp/mattarico/

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