ころんとした丸い形が優しい印象に。ダブルガーゼで「サシェ」を作る

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ふんわりした手触りが魅力のダブルガーゼを使って、丸型のサシェを作ります。
ダブルガーゼはガーゼを2枚重ねたものではなく、二重になるように織られたものです。ガーゼという言葉はドイツ語からの外来語で、明治時代にドイツ語から医学用語がたくさん移入されたときに広まったそうです。傷口の消毒や包帯などで白いガーゼを思い浮かべることも多いですが、その柔らかな手触りからタオルケットや赤ちゃんの産着にもよく使われるそう。真っ白いもののほか、淡い色やプリント柄などもあります。
今回作るのは、ダブルガーゼを使った優しい雰囲気のサシェ。アロマオイルなどで好みの香りをつけて、ひきだしや収納ボックスの中に入れてみてください。一緒に入っているものにふんわりと香りが移り、ひきだしを開けるたびに幸せな気持ちになれますよ。

 

ダブルガーゼで作る「サシェ」の作り方

※サシェとアイピロー2種類のアイテムを作る裁ち方と寸法図になっていますが、今回は「サシェ」のみです。

【材料と道具】
・手芸綿 適量
・アロマオイルまたは香水(好みのもの)
・ペレット 大さじ4〜5
ペン型チャコ、定規、裁ちばさみ、糸切りばさみ、縫い糸(白)、縫い針、刺しゅう針、まち針、アイロン、アイロン台

【裁ち方と寸法図】
※単位はcm。
※()内は縫い代。指定外は、すべて1cm。
※布の裏側に、ペン型チャコで、でき上がり線を引く。

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図のように、それぞれの布をカットしてから作り始めましょう 。

【作り方】
※単位はcm。
1.サシェ<大>とサシェ<中>は、それぞれはぎ合わせる。サシェ<小>には、刺しゅうをする。
①ダブルガーゼと水玉または花柄を、中表(布の表面どうしを合わせる)にして、半返し縫いで縫う。
※図は<大>。
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②同様に、<大>は6枚、<中>は3枚を、図のようにはぎ合わせる。
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③<小>のダブルガーゼに、刺しゅうをする。
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2.左右の端(★と▲のでき上がり線)を縫い合わせる。上下の端をぐし縫いして縮め、綿を詰める。
※イラストは<小>で解説。<大>と<中>も同様に作る。
1を中表に合わせと▲のでき上がり線★を縫い合わせる。表に返す。
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②上下の端を、それぞれぐし縫いする。①の縫い代は片側に倒す。
※<大>と<中>は、水玉または花柄側に倒す。
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③②の上下の縫い代を、内側に入れて絞る。絞るときに、綿に好みのアロマオイルまたは香水をつけ、中に入れる。玉留めして、しっかりとじる。
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※上下の口が開いてしまう場合は、横に糸を何度か渡して、縫い止める。
※サシェの香りが薄くなったら、オイルや香水で生地の上から香りを追加する。生地に色がつく場合があるので、目立たない部分につける。

 

家事にも使えるアロマオイル

今回作ったサシェに染み込ませるアロマオイルは、サシェを置く場所によって違うものを選ぶのもおすすめです。たとえば毎朝お出かけ前に取り出すハンカチをしまってあるひきだしには、気分をリフレッシュできる柑橘系のオイルや、シナモンやブラックペッパーといったスパイス系の香りがいいかもしれません。逆にパジャマをしまってある棚には、ゼラニウムやラベンダーなどのハーブ系、ローズやイランイランといったフローラル系のオイルを使ってみてはいかがでしょう。優しい香りに包まれて眠りにつけそうです。
アロマオイルには、香りの効果だけではなく、除菌や殺菌効果を知られるものもあります。そして、重曹にオイルを加えれば、水回りのクレンザーとしての力を発揮します。シダーウッドやニアウリ、ペパーミントなどのオイルが除菌や殺菌にむいているのだそうです。
地球環境にもやさしい、エコな洗浄剤として毎日の暮らしに取り入れてみるのもよさそうです。

 

 

 

 

この作品は、2007年2月号『はんど&はあと』P12、17、18の記事を編集/加筆したものです。転載、記事のコピーはご遠慮ください。
作品制作:菊池しほ

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