- 2014-9-29
- はんどカフェBlog
手作りのお菓子を手土産にしたり、バースデープレゼントを渡すときや、子供の幼稚園バザーに出品するときなど、ちょっと素敵なラッピングを工夫したいですよね。こんなシーンでは、ラッピングにちょっぴり季節感を出すのがポイント。今回は、簡単に作れる消しゴムはんこを使って、秋らしいラッピングの方法をご紹介します。秋はサンマやキノコなど、おいしいものが実る季節。モチーフにしやすいデザインを選んでまずは消しゴムはんこを作ってみましょう。それから、完成した消しゴムはんこでトレーシングペーパーにぺたぺたスタンプしていき、ラッピングペーパーとして使ってみてください。秋ならこんな風に、サンマが泳いでいるようにスタンプするのもおしゃれです。
消しゴムスタンプ 基本の作り方
【材料・道具】
・消しゴム(彫る図案より、まわりの寸法が0.5cm以上大きいもの)
※版画用の消しゴムが彫りやすいので、おすすめです。その場合、消しゴムを水で洗い、表面の粉を落としておきます。
トレーシングペーパー、鉛筆、カッター、カッティングマットなど下に敷くもの、インクパッド
【作り方】
1.図案にトレーシングペーパーを当てて、輪郭線を鉛筆でなぞる。
2.鉛筆でなぞった面を下にして、消しゴムにのせ、トレーシングペーパーの上から再び鉛筆線をなぞって、消しゴムに鉛筆の線を写す。トレーシングペーパーをめくり、線が写っていない場合は、直接、消しゴムに鉛筆で描き足す。
3.図案の線の際から、線の外側へ向かって斜めに刃を当て切り込みを入れる。
4.図案の線の0.3cmくらい外側から、3の切り込みに向かって、斜めにカッターの刃を入れて、V字形の溝に削る。図案の白い部分は、切り込みを入れて削り取るようにする(色のついた部分はスタンプ面になるので削らない。
5.図案の周囲をカッターで深めに切る。余分なインクがつかないように、消しゴムの角や、不用な部分を切り落とす。インクをつけ、試し押しをして、再度削るなど微調整を重ねて仕上げる。好みのものに押す。
秋のモチーフいろいろ
日本では古くから親しまれてきた、秋を代表する大衆魚です。まるで刀のような形と、寒流にのって秋に日本近海にやってくることから、漢字で「秋刀魚」と書きます。サンマはイワシやサバと同じ「青背魚」で、DHAやIPAを豊富に含み、生活習慣病の予防に役に立つと言われています。DHAは血液中のコレステロールなどを減らしたり、脳の活性化を促すはたらきがあるのだそうです。またIPAは、脳卒中や心臓病を予防すると言われています。
そして栄養価はもちろん、美味しさもポイントですよね。秋には特に脂がのって美味しさを増します。有名な落語の「目黒のさんま」という演目がありますがこれは、殿さまが初めて庶民の味であるサンマを食べたのが目黒で、その時の味が忘れられず「サンマは目黒に限る」と言ったというお話です。東京の目黒区では落語の「目黒のさんま」にちなんだ「目黒のさんま祭」を毎年開催しています。たくさんのサンマが無料でふるまわれ、秋の到来を教えてくれます。秋にはほかにもサケやイワシも旬をむかえますが、消しゴムはんこにするならサンマがいちばんわかりやすくてよさそうです。
この作品は、2006年9月号『はんど&はあと』P7、8の記事を編集/加筆したものです。転載、記事のコピーはご遠慮ください。
作品制作:くまだまり