切って貼ってできあがり!フェルトで作る冬にぴったりなコサージュ

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切りっぱなしでOKのフェルトは、簡単でスピーディーに手作りを楽しめるとっておきの素材。あたたかな印象の作品ができるので、冬の手作りには欠かせません。今回は、ふんわり感がキュートな花飾りの作り方を紹介します。フェルトを切って、ボンドで貼るだけで簡単に作ることができます。コサージュのほかに、マフラーやストール留めとしても活躍しそうです。ちなみに「コサージュ」は、フランス語で婦人服の胴部・身ごろを表す言葉「corsage(コルサージュ)」からきているのだそう。正式には胸につける花飾りのことをコサージュといい、肩につけるものはショルダー・コサージュというのだそうです。今では、お花をモチーフとしたアクセサリー全般のことをコサージュと呼んでいる場合が多いかもしれませんね。

 

フェルトで作る「ふわふわコサージュ」の作り方

【材料・道具】(1個分)
※〔 〕内は色違い。
・フェルト(ピンク〔モカ〕)18cm×7cm
・フェルト(こげ茶)9cm×2.5cm
・長さ2cm のブローチピン 1個
・ペン型チャコ、定規、裁ちばさみ、アイロン、アイロン台、ボンド

 

【作り方】
※単位はcm。〔 〕内は色違い。
1.ピンク〔モカ〕のフェルトを二つ折りにし、目立たない色のペン型チャコで0.3cm幅に線を引き、はさみでカットする。

コサージュ_1

 

2.1を開いてアイロンをかけ、折り山の折り目を取る。線を引いた面が内側になるように軽く二つ折りにし、下端をボンドで貼り合わせる。

コサージュ_2

 

3.こげ茶のフェルトに、目立たない色のペン型チャコで0.3cm幅に線を引き、はさみでカットする。線を引いた面の下側0.5cmにボンドを塗り、端からくるくる巻いていく。

コサージュ_3
コサージュ_4

 

4.2の下側0.5cmにボンドを塗り、下端を揃えて、2の左端に3をのせ、3を包み込むようにくるくる巻いていく。

コサージュ_6

 

5.底の中央に、ブローチピンをボンドでつける。

コサージュ_7

 

 

今回はピンク×こげ茶色を組み合わせた、優雅な雰囲気のコサージュができました。ピンク色は桃や桜の花の色でもあり、あたたかな春の到来を思わせます。日本でもピンク色は古くから好まれ、紅梅、紅、鴇、桜といった伝統色として今に伝わります。
世界に目を向けると、優雅な色名がついたピンク色も数あるようで、たとえば19世紀末の印象派の画家の名前を冠した「ルノワール・ピンク」は、彼が1880年以降に使いだしたピンク色のことをいうのだそう。「ピカソ・ピンク」と呼ばれるものもあり、これは画家のパブロ・ピカソが1905年~1907年に好んで使っていたピンクのこと。また「マリー・アントワネット」「ポンパドール・ピンク」という名前のピンク色もあるのだとか。ルイ王朝では衣装はもちろん、インテリアや陶磁器などにもピンク色を用いるのが流行したそうで、この時代の王妃マリー・アントワネットの名前を色名に冠したと伝わります。ヨーロッパの上流階級の優雅さを思わせる、豊かで上品なピンク色です。

 

 

 

 

この作品は、2007年1月号『はんど&はあと』P24の記事を編集/加筆したものです。転載、記事のコピーはご遠慮ください。
作品制作:青木恵理子

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