何枚あっても嬉しい!ダブルガーゼのハンカチ&マスクを作る

ミニハンカチ1

毎年梅雨の季節になると、食中毒のニュースを耳にしますね。食中毒の多くはサルモネラ菌や大腸菌O157といった細菌が体内に侵入して、下痢や嘔吐を引き起こします。また、ノロウイルスやロタウイルスといった、ウイルス性の食中毒もあり、食中毒は梅雨どきだけでなく1年中注意しなくてはいけません。

 

食中毒の防止の三原則と言われているのが、菌を「つけない、増やさない、殺す」ということです。厚生労働省はこの原則を元に、「食品の購入」「家庭での保存」「下準備」「調理」「食事」「残った食品」という6つのポイントを紹介しています。例えば、タオルやふきんは清潔なものが用意されているか、調理器具を洗うたわしやスポンジが清潔どうかも大切です。また、包丁やまな板は、肉用、魚用、野菜用と分けておくとなお安心ですが、収納スペースがなく別々に揃えるのが難しい場合は、肉や魚を切った後のまな板をしっかり洗浄してから次の食材を切るようにしましょう。

 

食中毒の元となる菌を「つけない」ために大事なことのひとつに「手洗い」があります。いろいろなものを触る手には、食中毒を引き起こすばい菌がついていることも。子どもはまだ上手に手が洗えなかったり、大人になると面倒で「手を水で濡らして、ハイおしまい」ということもあるかもしれませんね。両手でしっかりこすり洗いをして、特に洗い忘れの多い指先や親指、手首までしっかり洗うといいでしょう。これは外出したときも同じで、子どもには食事の前には必ず手を洗う習慣を身につけさせたいですね。
手を洗ったら、清潔なハンカチで拭きましょう。やわらかくて吸水性も抜群のダブルガーゼは、ハンカチの素材としてもぴったりです。お気に入りの柄で何枚も作って、梅雨どきに備えましょう。子どもに持たせる場合は、大きすぎるとポケットに入らないという場合もありますから、ポケットの大きさに合う大きさで縫ってあげてくださいね。同じくらいの布量で作れるマスクの作り方も合わせて紹介します。洗って何度でも使えるエコマスクです。

 

ダブルガーゼで作る「ミニハンカチ」の作り方

【材料道具】(1枚分)
・ダブルガーゼ(好みの色柄) 32cm×32cm
ミシン、ミシン糸(布の地色と同色)、糸切りばさみ、まち針、定規、アイロン、アイロン台

【作り方】
※単位はcm。
ダブルガーゼの周囲の端を、上下(①)・左右(②)の順に0.5cm幅の三つ折りにして、縫う。
※②のミシン目は、縫い始めと縫い終わりを返し縫いする。
ハンカチ

 

ダブルガーゼで作る「マスク」の作り方

【材料道具】
・ダブルガーゼ(好みの色柄) 大人用: 44cm×22cm、子ども用:38cm×19cm
・細ゴム 大人用:28cmを2本、子ども用:25cmを2本
ミシン、ミシン糸(布の地色と同色)、糸切りばさみ、まち針、定規、アイロン、アイロン台、ゴム通し

【作り方】
※単位はcm。
※ 図は大人用で解説。
※〈 〉内は子ども用の場合。指定以外は共通。
1.ダブルガーゼを中表(布の表側どうしを合わせる)に二つ折りにして縫い合わせ、縫い代をアイロンで割る。表に返し、はぎ目を上下中央にして、アイロンで整える(「ヘ
アターバン」・1参照)。
マスク1
2.①~③の順に折り山線で折り、アイロンで押さえる。

マスク2

 

3.両端を縫い、それぞれに、ゴム通しで細ゴムを通し、2本一緒にひと結びをする。
※縫い始めと縫い終わりは、返し縫い。
※ゴムの結び目は、ダブルガーゼの折り山の間に入れてかくす。

マスク3
※内側に清潔なガーゼを当てて使用する。

 

 

この作品は、2010年5月号『はんど&はあと』P55の記事を編集/加筆したものです。転載、記事のコピーはご遠慮ください。
作品制作:小幡小織(おばたさおり)http://www.panieraouvrage.com/

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