お正月の簡単水引アート!15 分でできるナプキンリングの作り方

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いつものテーブルコーディネートにひと工夫して、お正月らしさを演出してみませんか。おすすめなのが、カラフルな水引を編んで作るナプキン飾り。水引とは日本伝統の工芸品で、贈答品の包み紙を結ぶ和紙でできた帯紐のことです。お祝いやお見舞いなどの贈り物をするときに、水引を結んで送ります。水引の結び方や本数は贈るシーンによってきまっていて、「何度あってもうれしい」という慶事には簡単に解いて結びなおすことができる花結び(または蝶結びとも)を用います。出産祝いや、入学祝い、お歳暮、ゴルフコンペやビンゴ大会の賞品などのシーンはこの花結びです。逆に、結婚のお祝いや快気祝いなどには「二度と繰り返さない」という意味の「結び切り」という結び方をします。香典などはこちらの結び切りです。慶事での水引の本数は「3本・5本・7本」と、奇数を使います。「9」も奇数ですが、「九」「苦」に通じるため使いません。婚礼関係で10本という場合には、5本を1組と数えて2束と解釈するのだそうです。
贈答のシーンではいろいろな決まり事のある水引ですが、最近はアートとしての水引も発展しています。今回は、そんな水引を使ったナプキンリングの作り方を紹介します。いろいろな色を組み合わせて、お客様ひとりひとり違う色の水引ナプキンリングでお迎えしても気が利いていますね。

 

水引で作る「ナプキンリング」の作り方

【材料・道具】(1個分)
・水引
〈リング部分〉
・好みの色 60cmを6本
※作品は3色を各2本使用。
〈リボン飾り〉
・好みの色 25cmを3本
※作品はリング部分の1色を使用。
極細ワイヤー(白)、はさみ、定規、接着剤

【作り方】
※単位はcm。
1.リング部分を作る
①60cmの水引を2本ずつに分けて三つ編みをする。編み始めと編み終わりは極細ワイヤーで束ね、ねじり、とめる。
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②中央で輪を作り、交差した部分をワイヤーで固定する。
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2.リボン飾りを作る
①25cmの水引を3本揃えて、中央部分で図のように輪を作り、両端を矢印のように輪の中に通す。
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②図の○部分を矢印の方向に引っぱりながら、形を整える。
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③両端の長さを揃えてカットする。
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3.リボン飾りを貼る
リングの交差した部分に接着剤をつけて、リボン飾りの結び目の後ろを貼りつける。
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旧暦の1月のことを睦月といい、現在使われている新暦の異名も睦月です。ほかにも1月には五月緑、初春といった春を思わせる別名がありますね。これは旧暦のお正月が立春の前後にあり、そろそろ春の訪れを感じはじめるころだからだとも言われています。ですから、今回ご紹介した水引でナプキンリングを作るときには、春を思わせる色を選んでみてはいかがでしょうか。日本の春の伝統色といえば、桜色、山吹色、若草色など、新しい生命を感じる優しいトーンの色。お正月には季節の彩で、お客様を迎えてみてください。

 

 

 

この作品は、2014年1月号『はんど&はあと』P9、15の記事を編集/加筆したものです。転載、記事のコピーはご遠慮ください。
作品制作:くまだまり

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