ホームパーティーでグラスが迷子にならない!お正月の水引グラスマーカー

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お正月には親族が集まったり、親しい友人どうしでホームパーティーという家族も多いでしょう。たくさんの人がにぎやかに集まる食卓は楽しいものですが、飲み物のグラスが迷子になるのも困るところです。そこで、お正月らしい水引のグラスマーカーを作ってみませんか。またジュースなどを入れるのに便利なデキャンタグラスや、ワインボトルをお正月らしく彩る、水引のボトル飾りの作り方もご紹介します。

 

水引で作る「ボトル飾り」の作り方

【材料・道具】
・水引
〈飾り用〉
・蛍光オレンジ 60cmを3本
・蛍光ピンク 25cmを6本
・蛍光ブルー 15cmを2本
〈ボトル固定用〉
・蛍光オレンジ、蛍光ピンク、蛍光ブルー 30cmを各1本
・和紙(水色) 18×18cm
定規、接着剤、はさみ、目打ち

【作り方】
※単位はcm。
1.ジャバラ飾りを作る
①和紙の中央(▼)を谷折りする。中央から両端に向かって、1cm間隔で山折りと谷折りを繰り返す。
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②ジャバラに折りたたんだ状態で、中央(★)に折り線をつける。片端側の面の上半分に接着剤をつけ、二つ折りにして貼りつける。扇状のジャバラができる。

③目打ちで図の位置に穴をあける。ボトル固定用の水引3本を束ねて束に通す。ジャバラ飾りのでき上がり。
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2.梅の花飾り作る
①飾り用の蛍光オレンジの水引を3本揃えて、端Bから約15cmの部分で図のように輪を作る。

②端Aを矢印のように輪の中に通す。
※図は、わかりやすいように水引1本で解説。水引どうしの間を離して描いているが、実際には間をあけずに作業する。
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③②を後2回繰り返す。4つの連続した輪ができる。矢印のように、端Aを最初の輪(❶)に通す。
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※実際は、◇の交差部分を近づけて形を作る。

④端Aを矢印のように4つ目の輪(❹)に通す。
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⑤端Aを矢印のように中央のように中央の隙間に通す。
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⑥5つの輪の大きさを揃え、形を整える。梅の花飾りの完成。※端は切らずに残しておく。
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3.中央の輪の飾りを作る
①飾り用の、蛍光ピンクの水引を6本、または蛍光ブルーの水引を2本揃えて、中央で図のような輪を作る。
※図は、わかりやすいように水引1本で解説。

②水引の端を揃え、右端を矢印に従って、輪の下から上に通す。左端は上から下に通す。
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③輪からはみ出た部分をカットし、形を整える。
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4.接着剤で貼り合わせる
1で作ったジャバラ飾りの折り山の部分(図の○部分)に接着剤をたっぷりつけて、2の梅の花飾りを図のように貼り、花の中央に、3の蛍光ピンクの輪と蛍光ブルーの輪の飾りを貼りつける。

②梅の花飾りの水引の端(AとB)を、ジャバラ飾りの端に揃えてカットして完成。
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水引で作る「蝶々のグラスマーカー」の作り方

【材料・道具】(1個分)
・水引
・好みの蛍光色 60cmを2本、15cmを1本
はさみ、定規

【作り方】
※単位はcm。
※図は、わかりやすいように水引き1本で、重なりを区別するために作品とは異なる色で解説している。

1.蝶々の羽部分を作る
①60cmの水引を2本揃えて、中央部分で図のように輪を作り、蝶々の羽の下半分を形作る。
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②端Aで図のように輪を作り、蝶々の羽の右上半分を形作る。
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2.中央を結び、形を整える
①図の矢印の順に従って、端Bをくぐらせる(図の濃い緑部分)。
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②端Aを図の矢印に従って後ろへ回して下から出し、端Bのループにくぐらせる(図のオレンジ色部分)。端A、端Bを矢印の方向に引き締める。
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③中央に四角い結び目ができる。蝶々の形を整える。水引の端Aと端Bの長さを調整し、余分な部分はカットする。
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④後ろ側の縦の結び目に、グラスに固定するための15cmの水引を1本、通す。
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日本の伝統工芸品、水引とは

結婚式などの祝儀、不祝儀袋に欠かせない水引は、古くから伝わる日本の伝統工芸品です。かつて明の国と貿易をしていた室町時代に、明から船で運ばれてくる輸入品の箱にはすべて赤と白の縄が掛けられていたのだそうです。一説によると輸出元の明は、輸出品とその他の荷物を見分けるためにしめていた縄でしたが、荷物を受け取る日本は「贈り物には赤白の縄が掛けられている」と誤解したことからはじまったものだとも言われています。
今では慶弔の両方に使われる水引ですが、結び方には注意が必要です。大きく分けてふたつの結び方があり、出産祝いや入学祝いなどのように「何度あってもうれしい」ことには「花結び」を、結婚祝いや香典など「二度とあってほしくない」ことには「結び切り」という結び方をします。
このように、儀礼として始まった水引ですが、最近では伝統の結び方をもとに、豪華なモチーフの作品や、立体的な作品が作られるなど、アート作品として注目を浴びています。
今回紹介した「蝶々のグラスマーカー」は、約15分程度でできる簡単なものです。いろいろな色の水引を使って遊んでみたり、慣れてきたらもっと難しいものにチャレンジしてみたりと、さまざまな水引アートを楽しんでみてくださいね。

 

 

 

この作品は、2014年1月号『はんど&はあと』P8、14、15の記事を編集/加筆したものです。転載、記事のコピーはご遠慮ください。
作品制作:くまだまり

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