- 2015-1-23
- はんどカフェBlog
寒い冬には、もこもこ素材のアイテムが恋しくなりますね。プードルの毛のようなもこもこ感と肌触り…この生地でマフラーを作ったら、まるでプードルが首元をあたためてくれるかのような心地良さに包まれるはず。
プードルといえば小さなトイ・プードルを思い浮かべる人も多いかもしれませんね。プードルは大きい種類から「スタンダード・プードル」「ミディアム・プードル」「ミニチュア・プードル」「トイ・プードル」の4つに分けられます。トイ・プードルは体高30cm以下、体重も3kg前後と小型犬ですが、スタンダード・プードルは体高45~60cm、体重は15~19kgくらいにもなる中型犬です。とても賢い犬種だといわれていて、もとは水辺で主人が撃ち落とした獲物を回収する、泳ぎの得意な犬なのだそう。足の関節と胸の部分の毛を残す特徴的なトリミング方法も、狩猟のために関節と心臓に近い胸を守るために生まれたスタイルだといわれています。
今回は、そんなまるでプードルの毛のような、ふわふわのプードルファーとフリース地を使ったマフラーの作り方を紹介します。フリース地は紺と緑のチェック柄を選びましたが、好みの色や柄で作ってみてください。
「プードルファーとタータンフリースのマフラー」の作り方
a プードルファー(ライトベージュ) 約97×22cm
b タータンフリース地(紺と緑のチェック) 約97×22cm
c 幅2.2cmのトーションレース(白) 45cm
d 幅0.6cmのベルベットリボン(ワイン色) 15cm
e 直径2.1cmのボタン(茶色) 1個
ミシン(あれば)、ミシン糸または縫い糸(白)、縫い糸(ボタンなど副資材と同色)、縫い針、まち針、ペン型チャコ、定規、裁ちばさみ、糸切りばさみ、アイロン、アイロン台
【プードルファーの扱い方】
1裁つときのポイント
毛足の長いファー生地を裁つときは、毛を切らないよう、裏側の布のみを、はさみでつまむようにカットするとよい。
2アイロンのかけ方
毛足を落ち着かせたい場合は、生地から少し浮かせてスチームアイロンをかけるとよい。縫い代などを割る場合は、アイロンは低温に設定し、当て布をしてかける。
3縫うときのポイント
●プードルファーを縫ったら、縫い代部分の「毛」だけをカットするとよい。
●プードルファーを縫い合わせて表に返したら、はぎ目からファーの毛足を目打ちなどで引き出す。
【作り方】※単位はcm。
※手縫いの場合は、指定以外は半返し縫いで縫う。
1.プードルファーとフリース地を縫い合わせる
①プードルファーとフリース地を、それぞれ97×22cmにカットし、裏側の端から 1 cm内側に、ペン型チャコででき上がり線を引く。
②リボンを8cmにカットし、図のように半分に折ってループを作り、フリース地の表側に端を揃えて仮留めする。
③フリース地とプードルファーを中表(布の表側どうしを合わせる)にし、返し口を残してぐるりと縫う。
※縫い始めと縫い終わりは、返し縫いをする。
④返し口から表に返し、返し口をはしご縫いでとじる。
⑤プードルファーの図の位置に、ボタンをつける。
※プードルファーだけをすくって縫う。
2.トーションレースをつける
トーションレースを21cmに2本カットし、フリース地の両端に、図のようにぐし縫いでつける。
※フリース地だけをすくって縫う。
プードルファーの扱い方
毛足の長いプードルファーは、はじめてだと扱いにくいかもしれません。まず断つときのポイントは、裏側の布のみをはさみでつまむようにカットすること。アイロンで毛足を落ち着かせたい場合は、生地から少し浮かせてスチームアイロンをかけると◎。アイロンは低温に設定して、当て布をしてかけるのがコツです。また、縫ったあとは縫い代部分の「毛」だけをカットします。また、プードルファーを縫い合わせて表に返したら、はぎ目からファーの毛足を目打ちなどで引き出すと、縫い目が綺麗に仕上がります。そのほか、はじめて扱うなら生地を購入する時に洗濯方法や扱いの注意点を、ショップスタッフさんに聞いておくと安心ですね。
この作品は、2014年1月号『はんど&はあと』P20、24の記事を編集/加筆したものです。転載、記事のコピーはご遠慮ください。
作品制作:馬場柚香里