固形石けんをプロヴァンス風にラッピング!インテリアやプレゼントにも◎

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最近は便利な液体石けんのラインナップが増えていますが、固形石けんを愛用しているという人も多いようです。たとえば、肌の弱い人には液体より固形のほうがいい場合があるそうです。それは液体石けんに比べて固形石けんのほうが水分が少ないため、防腐剤や合成界面活性剤を添加せず、肌にやさしい天然由来の成分を多く使うことができるのだとか。また、だいたいの固形石けんは手のひらの大きさに合わせて作られており、手の上で泡立てるのが簡単だとも言われています。
日本の石けんの歴史をひも解いてみると、日本で石けんが作られるようになったのは明治時代の頃。京都、横浜で製造が開始され、その後保健衛生の意識が向上し、広く世の中に流通するようになったそうです。昭和に入ると、贈答に石けんが使われるようになりました。「洗い流す」の意味を込めて、快気祝いや香典返しなどに使われはじめたそうです。反対に石けんは「滑る」ということから受験生へのプレゼントとしては敬遠されているという話もありますね。

 

ソレイアードの布でラッピングすればフレンチテイストに

このように石けんは衛生を保つためだけでなく、プレゼントとしても最適なアイテムです。ほかにも、引き出しに入れて洋服への移り香を楽しんだり、玄関などに置いてさりげなく香らせるのも素敵ですね。プレゼントやインテリアにするなら、石けんをかわいくラッピングしてみてはいかがですか?例えばお気に入りの布や、端切れ布をクラフトハサミでギザギザに切り、石けんにくるりと巻くだけでOKです。布の柄によって、水玉やストライプでカジュアルな印象に、リバティプリントのような小さな花柄でラブリーな雰囲気になど、いろいろ楽しめそうです。フランス風の明るく優雅なイメージにしたいなら、プロヴァンス生まれのファブリック、ソレイアードの布を使うといいかもしれません。いずれも布を石けんに巻いて、適当なひもでキュッと結んでみてください。

 

ソープカバーの作り方

【材料道具】(1枚分)
・ソレイアードの柄布(好みの色) 6cm×23cm
・リネン地(ベージュ) 5cm×4cm
・太さ1mm のリネン糸(好みの色) 25cm
ピンキングばさみ(なければ裁ちばさみ)、定規、まち針、ミシンまたは縫い針、ミシン糸または縫い糸(白)、糸切りばさみ、布用ペン(黒)

【作り方】
※単位はcm。
1.①それぞれの布の周囲をピンキングばさみでカットし、図の大きさにする。
※ピンキングばさみがない場合は、裁ちばさみで寸法に裁ち、ジグザグミシンで布端を処理する。切りっぱなしでもOK。
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②①のリネン地の中央に、布用ペンで好きな文字を書く。
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On a besoin d’une detente=休息しようよ
J’aime le soleil=太陽が好き
Passons du bon temps=楽しい時間を過ごそう
※フランス語

2.柄布の図の位置にリネン地を重ね、間にリネン糸をはさんで、リネン地のまわりを縫う。
※縫い始めと縫い終わりは縫い目を重ねる。
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石けんの産地として有名な南仏プロヴァンスのマルセイユ

ソレイアードの布を使うなら、石けんも南仏生まれのものを選ぶなど、こだわってみたいものです。フランス最大の港湾都市マルセイユは、石けんの生産地としても有名。地中海気候に育まれた良質なオリーブオイルの生産地でもあるこの地は、古くから石けん産業が盛んだったそうです。フランスでは1000年以上も前から石けんが作られていたそうですが、17世紀に国王ルイ14世がマルセイユ石けんの製法を定めた王令を出し、それによるとオリーブオイル以外の使用を禁じたため、オリーブの産地でもあった南仏プロヴァンス地方で石けん産業が盛んになったとも言われています。プロヴァンス生まれのマルセイユ石けんを、ソレイアードのファブリックでラッピング。インテリアだけでなく、気軽なプレゼントとしても喜ばれそうです。

 

 

この作品は、2007年7月号『はんど&はあと』P15の記事を編集/加筆したものです。転載、記事のコピーはご遠慮ください。
作品制作:上島佳代子(かみじまかよこ)http://www.atelier-pelemele.com/

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