テラコッタ鉢をリメイクしてガーデンを南仏プロヴァンス風に

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フランスの南側、地中海に面したプロヴァンス地方は、澄んだ青空と輝く太陽の光に満ちあふれる憧れの地。プロヴァンスという地名は「プロヴィンキア・ロマーナ(ローマの属州)」を由来とするそうで、ローマ帝国の影響を深く刻み、野外劇場や浴場、水道橋といったローマ文化が色濃く残る地でもあります。夏は乾燥していて冬は比較的温暖な地中海気候では、オリーブやかんきつ類といった乾燥に強い植物が多く栽培されていて、木材が生産されにくいために石材が豊富なのだそうです。またこの気候はラベンダーやローズマリー、タイムやセージといったハーブ類が多く育ちます。ハーブはヨーロッパでは古くから薬効効果が知られており、プロヴァンス地方の多くの家庭ではガーデンにハーブを育てているのだそうです。

 

ガーデンでハーブを栽培!

料理に使うハーブをガーデンやベランダで育てて、料理をするたびに摘むというのも憧れの暮らし方ですよね。まずは良質な土と肥料を用意して、ハーブを育ててみましょう。ハーブの種類によって育つ条件が違うので、まずはハーブに合わせた環境を作ることを心がけてみてください。プロヴァンス風の暮らしをめざすなら、まずはフランス料理に欠かせないブーケガルニのハーブから育ててみるといいかもしれません。ブーケガルニとは数種類のハーブを束ねて煮込み料理の風味づけなどに使われます。たとえばタイムは暑さや寒さに強く、比較的どんなところでも育つハーブなのだそうです。肉や魚、野菜にも合わせやすい万能ハーブと言われているうえに、殺菌・防腐効果もあるのだそう。ほかにも、栽培しやすいハーブとしておすすめなのがローズマリー。日当たりと水はけに気を付けて育てるとよいそうです。香りが強いため、肉や魚料理のにおい消しによく使われます。また、古くから「若返りのハーブ」として知られています。

 

しっくいで作る「タイルリメイク鉢」の作り方

せっかくハーブを育てるなら、ハーブを活け込む鉢にもプロヴァンスの雰囲気を取り入れたいですよね。たとえばテラコッタの鉢をしっくいでリメイクし、ブルーのタイルを埋め込めば地中海沿岸の爽やかな雰囲気が表現できます。合わせてガーデニング用のスリッパやエプロンに、プロヴァンス生まれのソレイアードのファブリックを使えば、南仏で暮らす気分になれそう。ハーブの成長と一緒に、ガーデンのスタイル作りも楽しんでみてください。

【材料・道具】(1個分)
・テラコッタ鉢(11cm×11cm×高さ11cm) 1個
・1cm×1cmのタイル(ブルーまたは紫) 5個
しっくい適量、コテやへらなど
※しっくいは、DIYショップやホームセンターで購入可。

【作り方】
1.しっくいを、パッケージの表示に従って水で溶く。
2.1をコテなどで鉢に塗り(内側と底は塗らない)、図の位置に、乾かないうちにタイルを埋め込む。日陰に置いて乾かす。
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この作品は、2007年7月号『はんど&はあと』P12、13の記事を編集/加筆したものです。転載、記事のコピーはご遠慮ください。
作品制作:谷内知子(やちともこ)http://cafe-bagelchoco.com/

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