春色インテリアでイメージチェンジ!「マルチマット」の作り方

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春が来たら、お部屋も春色にコーディネートチェンジしたいですね。お部屋に季節のカラーを取り入れるには、春に咲く花や草木などの自然の色を取り入れるのがポイントです。4月中頃から開花期を迎えるのがラベンダーですが、爽やかな香りもイメージさせるラベンダー色は、春のコーディネートにぴったりです。また、ベージュ、白、茶色を組み合わせたナチュラルカラーも春に取り入れたいインテリアカラーです。

ここでは代表的な春色のラベンダー色でまとめたスプリングカラーと、ナチュラルカラーを使って「マルチマット」の作り方を紹介します。マットとして使うほか、ソファーにかけておいて、お昼寝ケットとして使ってもいいですね。思い描くお部屋の雰囲気に合わせた色の布を選んで作ってみてください。

 

スプリングカラーorナチュラルカラーを選んでコーディネート

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キルト芯を中に入れて、ふっくらとした質感に仕上げたラベンダーカラーのマルチマット。中央部分に花柄の布を使って、春らしさを強調しています。リネンテープがアクセントになったマットです。

 

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ナチュラルカラーのマルチマット。白い布を多めに使っているので、すっきりと明るく、部屋全体が落ち着いた印象になります。表側に1枚だけ使った水玉模様の布が、デザインのポイントになっています。

 

春色の布でできる「マルチマット」の作り方

【材料・道具】
スプリングカラー
・綿麻地(白) a 68cm×29cm、c 29cm×29cmを3枚
・ダブルガーゼ地(薄紫に白の水玉) b 68cm×29cmを2枚、d 29cm×29cmを2枚
・木綿地(薄紫系の小花柄) e 29cm×29cm
・ダブルガーゼ地(薄紫のギンガムチェック) f 122cm×83cm
・キルト芯(薄手) 122cm×83cm
・幅1.8cmのリネンテープ(薄紫) 68cm、29cm

ナチュラルカラー
・綿麻地(白) a 68cm×29cm、c 29cm×29cmを4枚
・リネン地( ベージュ) b 68cm×29cm を2枚、d29cm×29cm
・ダブルガーゼ地(生成りにベージュの水玉) e 29cm×29cm、f 122cm×83cm
・キルト芯(薄手) 122cm×83cm
・幅2.3cmのレーステープ(ベージュ) 68cm、29cm

共通
ミシン糸(白)、縫い糸(白)、しつけ糸、糸切りばさみ、縫い針、まち針、ミシン、アイロン、アイロン台、定規、ペン型チャコ

【でき上がり寸法】
120cm×81cm

【作り方】
※単位はcm。
スプリングカラー で解説。[ ]内はナチュラルカラー の場合。
1.布の裏側の、周囲の内側1cm に、それぞれでき上がり線を引く。
2.aの表側に68cmの、c1枚の表側に29cmのリネンテープ〔レーステープ〕を縫いつける。
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3.aとb1枚を中表(布の表側どうしを合わせる)にして、図のように縫う。
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4.3を開いて、縫い代をa側に倒し、アイロンで押さえる。3と反対側のaの辺をもう1枚のbと中表に合わせて、縫う。
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5.4を開いて、縫い代をa側に倒し、アイロンで押さえる。
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6.35を参照し、c2枚とe〔c3枚〕を図のように縫い合わせる。
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7.35を参照し、d2枚と2のc〔dと2のc、e〕をそれぞれ図のように縫い合わせる。
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8.5、6、7を図のように中表に縫い合わせ、縫い代をそれぞれ倒し、アイロンで押さえる。

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9.表に返し、キルト芯を重ねて、2枚一緒にぐるりと1周ジグザグミシンをかける。

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10.9とfを中表に合わせて、ぐるりと1周、返し口を残して縫う。
※縫い始めと縫い終わりは返し縫いをする。

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11.返し口から表に返し、返し口をはしご縫いでとじる。図のようにしつけをかけてから、ミシンで縫い、布どうしを押さえる。しつけを取る。
※bとd、それぞれの布端の0.5cm 外側を縫う。
※縫い始めと縫い終わりは返し縫いをする。

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紫色は高貴な色

スプリングカラーとして紹介したラベンダー色は紫色のひとつです。洋服のコーディネートでも、上品でエレガントな雰囲気にしたい時には紫色を選ぶことが多いですね。

ところで紫色は古くから高貴な色として重んじられてきました。日本では飛鳥時代の604年に「冠位十二階の制度」を制定し、冠の色で地位の高さを表しました。この時にもっとも位の高い身分の冠に紫色が用いられ、以下、青、赤、黄、白、黒の順位をつけました。このように、紫色は位の高い者しか身につけることができませんでした。布を紫色に染めるには、当時は栽培が難しかったという紫草の根を染料としていたため、大変貴重な色だったようです。西洋の歴史でも、紫色は珍重されていたといわれています。西洋では紫色の色素は巻貝でした。1グラムの色素を取り出すためには2000個もの貝を必要だったそうです。そのためローマ帝国の頃から高貴な身分を表す色となったといわれています。

そんな東西を問わず高貴な色とされた紫色。中でも優しいトーンのラベンダー色で、お部屋のイメージをチェンジしてみてはいかがでしょう。

 

 

この作品は、2010年4月号『はんど&はあと』P15、20~21の記事を編集/加筆したものです。転載、記事のコピーはご遠慮ください。
作品制作:杉野未央子http://blog.goo.ne.jp/komihinata

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