チロリアンテープとベルベットリボンで作るあったかシュシュ

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あったか素材のベルベットとリボンで作る、冬ならではのとっておきのシュシュの作り方を紹介します。ブレスレット風に手首につけても素敵ですし、ミニカゴの縁飾りにしてもいいですね。今回使う冬のあったか素材は、ベルベットリボン。落ち着いた雰囲気と上質な質感で、大人ムードのシュシュができます。このベルベットリボンに合わせるのが、チロリアンテープです。チロリアンテープは刺しゅうが施された飾りリボンのこと。アルプス山脈の東部、オーストリアとイタリアにまたがるチロル地方の伝統の織物です。
オーストリア南西端に位置するチロル州は、北海道とほぼ同じ緯度に位置し、長野県より少し小さいくらいの山国で、牧畜と林業が主な生業なのだそう。そして登山やスキーブームもあり、観光業にも力を入れているのだとか。厳しい気候と山々に隔てられたこの地方では、かつて隣村との交流も容易ではなく、それぞれの谷筋に独特の方言と文化が育ったのだそうです。チロリアンテープには四季折々の花屋自然、民族衣装を着た女の子、放牧の牛や農民など、さまざまなチロルの風景が刺しゅうされています。アルプス山麓の自然を思わせるかわいい柄のチロリアンテープを使って、冬ならではのシュシュを作ってみてください。

 

チロリアンテープとベルベットリボンで作る「シュシュ」の作り方

【材料・道具】(1個分)
・幅2.5cmのベルベットリボン(水色、ネイビー)90cmを各1本、また(ライトベージュ)は90cmを2本
・幅1.5〜1.8cmのチロリアンテープ(地色がネイビーまたはベージュ)90.5cm
・太さ0.3cmの丸ゴム(黒)28cm
定規、まち針、ミシン、ミシン糸(ネイビーまたはベージュ)、 糸切りばさみ、ひも通し

【作り方】※単位はcm。
1.ベルベットリボン2本を図のように0.5cm重ねて、縫い合わせる。

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2.端を0.5cmずらして二つに折り、縫い合わせて輪にし、縫い代を折り伏せ縫いで処理する。
※縫い始めと縫い終わりは、返し縫い。
①0.5cmずらして縫い合わせる。
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②下側の縫い代で、上側の縫い代をくるむように、折り線(★)で折る。
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③縫い代を①の縫い目で左側に倒してベルベットリボンを開き、端ミシンをかける。
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3.2を表に返し、幅の中央に、チロリアンテープをぐるりと1周縫いつける。
※縫い始めと縫い終わりは、返し縫い。

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4.チロリアンテープの部分に、ひも通しで丸ゴムを通し、2本一緒にひと結びし、結び目をテープの中に引き込む。
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この作品は、2010年1月号『はんど&はあと』P42の記事を編集/加筆したものです。転載、記事のコピーはご遠慮ください。
作品制作:小幡小織

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