ふたつのハートクッキーの作り方とバレンタインラッピング

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大小のハート形クッキーを重ねて焼いたハートクッキーの作り方を紹介します。アイシングで仕上げをして、好みの飾りつけを楽しんでください。

 

バレンタインデーにプレゼントしたい「ふたつのハートクッキー」の作り方

【材料】
(L:6.8cm×8.5cm、 S:5.8cm×5.5cmのハート形8組分)
・クッキー生地
・バター…100g
・塩…ひとつまみ
・粉糖…80g
・卵黄…1個分
・薄力粉…210g
・ココア…大さじ2
・アイシング
・粉糖…50g
・卵白…小さじ1 1/2(7.5g)
・レモン汁…2〜3滴
・食用色素(赤、青)…適量

【下準備】
・バターを室温に戻す。
・クッキー生地とアイシングの粉糖を、それぞれふるう。
・薄力粉を130gと80gに分け、130gの方にはココアを合わせて、それぞれふるう。
・抜き型がない場合は、厚紙でハート形の型紙を作る。
・天板に、オーブンペーパーを敷く。
・コルネを2個、用意する。

【作り方】
1.クッキーを作る。ボウルにバターと塩を入れ、泡立て器でクリーム状に練る。粉糖を3回に分けて加え、そのつどよくすり混ぜたら、卵黄を加えて混ぜる。
2.1を1/3量と2/3量に分ける。1/3量の方には薄力粉、2/3量の方には薄力粉とココア、それぞれふるっておいたものを加え、ゴムべらで切るようにさっくりと混ぜる。それぞれをエアファスナーつきのビニール袋に入れ、プレーン生地は約18cm×13cm、ココア生地は約27cm×18cmになるようにビニール袋を折り込み、めん棒でのばす(a)。平らにして冷蔵室で2〜3時間または冷凍室で1時間休ませる。
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3.オーブンを180℃に予熱する。2のビニール袋をはさみで切り開き、薄力粉(分量外)をつけた抜き型で、ココア生地でLサイズ、プレーン生地でSサイズを8枚ずつ抜く(または、型紙を生地の上に置き、型紙、に沿って包丁で切り取る)。
※残った生地をまとめて、ビニールにはさんでのばし、冷蔵室で休ませて型抜きをすれば、あと何組かのクッキーを作ることができます。
4.Lサイズと重なる部分の、Sサイズの生地の裏側に、はけで水(材料外)を塗る(b)。
LサイズにSサイズの生地を重ねて置き、指で軽く押さえてくっつける。天板にのせ、180℃のオーブンで約10分焼く。焼き上がったら、ケーキクーラーにのせて冷ます。
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5.アイシングを作る。ボウルに粉糖と卵白、レモン汁を入れ、泡立て器でよく混ぜたら、2等分にし1/2量には赤、もう1/2量には青の食用色素を、竹串の先にほんの少量ずつつけて加え、よく混ぜ合わせる。
※食用色素は、色味を見ながら、少しずつ加えて調整する。
6.5をそれぞれコルネに詰め、クッキーに好みの飾りつけをする(c)。
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バレンタインデーに贈りたい「ふたつのハートクッキー」のラッピング

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日本にチョコレートが伝わったのはいつのこと?チョコレートの原料となるカカオ豆がとれるのは、赤道の南北緯度 20度以内という熱帯エリア。メソアメリカの古代文明で飲まれていた、カカオを原料とした飲みものが現在のチョコレートのはじまりだと言われています。その後、メソアメリカの地を征服したスペインにチョコレートが伝わり、ポルトガル、イタリア、オランダ、イギリス、そしてアメリカへと広まりました。当初は甘くない飲み物として用いられていましたが、その後ミルクや砂糖を加え、今のチョコレートができていったそうです。

日本にチョコレートが伝わったのは江戸時代の頃、長崎だと言われています。その後使節団や留学生が海外でチョコレートを体験し、明治6年(1873年)には岩倉使節団が、パリのチョコレート工場を視察して記録に残しています。日本ではじめてカカオ豆からチョコレートの一貫製造をはじめたのは、今の森永製菓で大正7年のことなのだそうです。最新の設備でミルクチョコレートを製造し、高級な輸入品としてしか食べられなかったチョコレートが日本人にとっても身近に食べられるようになりました。

総務省の家計調査報告のデータによると、1年の間でチョコレートに使うお金が飛びぬけて多くなるのがバレンタインデーのある2月。最近ではチョコレート以外のお菓子を選ぶ傾向もあるようですが、バレンタインデーといえばやっぱりチョコレートなのですね。

 

 

 

この作品は、2008年2月号『はんど&はあと』P26の記事を編集/加筆したものです。転載、記事のコピーはご遠慮ください。
お菓子制作:渡辺麻紀

ラッピング作品制作:poche 中西和恵

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