折る&直線縫いで簡単にできる、手ぬぐい1枚で作る「あずま袋」

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暑い夏に活躍する手ぬぐい。吸水性がよく濡れてもすぐに乾くので、夏にはタオルよりも重宝するシーンが多くなりそうです。手ぬぐいには表裏があり、色の薄い面が裏側となりますが、現在ポピュラーな「注染(ちゅうせん)」は両面染めですので、表裏なく使えます。ただし、洗濯をする際には最初の2~3回は色落ちがしますので、ほかの洗濯物とわけて洗いましょう。ぬるま湯に石けんを泡立てて洗濯液を作って洗えばOKです。ケチャップなどの食べ物のシミがついたときには、その部分にキッチン洗剤をつけてつまみ洗いをするといいそうです。

今回は、手ぬぐい1枚を使って作るあずま袋の作り方を紹介します。切らずにそのまま、折って縫うだけでできあがり。たためば小さくなりますのでエコバッグとして持ち歩いたり、ポーチ代わりに使ったりもできます。

 

手ぬぐいをアレンジする「あずま袋」の作り方

【材料・道具】(1個)
・手ぬぐい(好みの色柄) 1枚
定規、ミシン、ミシン糸(手ぬぐいの地色と同色)、まち針、糸切りばさみ、25番刺しゅう糸(好みの色)、刺しゅう針、アイロン、アイロン台

 

【作り方】
※単位はcm。
1.手ぬぐいの左右の端(短い辺)を、1cm幅の三つ折りにして縫う(「カフェエプロン」1図参照)

 

2.右側の1/3幅分を中表(手ぬぐいの表側どうしを合わせる)に折り、下端を縫う。折り山を①、②の順に折る。
※縫い始めと縫い終わりは、返し縫い。
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3.上端を縫う。
※縫い始めと縫い終わりは、返し縫い。

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4.3を広げて表に返す。23の縫い代を下側に倒し、続けて耳の部分を1cm裏側に折る。図のように、25番刺しゅう糸・6本取りで並み縫いする。
※反対側も同様に作業する。

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いろいろある手ぬぐいの使い方

湿度が高い日本では、濡れてもすぐに乾く手ぬぐいは、古くから庶民の生活に欠かせないものでした。手ぬぐいは布の端を処理していないのが特徴ですが、これはすぐに乾かすことができ、衛生的だからと言われています。普通の手拭きとして使う時、手ぬぐいの端のほつれが気になることもあるかもしれませんが、ほつれたら糸を引っ張ったりせずにハサミで整えるだけでOK。何度か洗濯をして使いこなしていくうちに、3~5ミリのところでほつれはとまり、快適に使えるようになります。

古くからある柄ものの手ぬぐいなど、最近はデザインも楽しめるようになりました。そこで額に入れて壁に飾ったり、ワインボトルを包んでそのままプレゼントしたりと、汗や濡れた手を拭く以外にもさまざまな使い方を楽しむ人が増えてきています。ぜひお気に入りの柄の手ぬぐいを見つけたら、簡単なアレンジであずま袋を作ってみてくださいね。

 

 

 

 

この作品は、2010年8月号『はんど&はあと』P54、55の記事を編集/加筆したものです。転載、記事のコピーはご遠慮ください。
作品制作:馬場柚香里

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