2枚の手ぬぐいで柄の組み合わせを楽しむ「カフェエプロン」の作り方

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かわいい色や柄が豊富な手ぬぐいを使って、かわいいカフェエプロンを作ってみましょう。まずは2枚柄違いの手ぬぐいを用意。1枚は切らずにそのまま本体に。もう1枚はアクセントになる色柄を選んで、ポケット&ひもに使用します。今回は定番の豆絞りと、キュートなさくらんぼの柄を合わせました。夏らしいビタミンカラーで、元気がでそうな組み合わせです。

 

手ぬぐいをアレンジする「カフェエプロン」の作り方

【材料・道具】
・手ぬぐい(好みの色柄) 本体用、パーツ用各 1枚
ペン型チャコ(消えるタイプ)、定規、裁ちばさみ、ミシン、ミシン糸(手ぬぐいの地色と同色)、まち針、糸切りばさみ、縫い針、アイロン、アイロン台

 

【作り方】
※単位はcm。
※作品の手ぬぐいは、本体用は「豆絞り」、パーツ用は「さくらんぼ」を使用。

1.パーツ用の手ぬぐいを、本体用の手ぬぐいより6~10cm短くカットする(作品では、本体用より8cm短いものを、パーツ用として使用)。本体用の手ぬぐいの左右の端(短い辺)を、1cm幅の三つ折りにして縫う。
※下端(◎側)のみ、それぞれ返し縫い。

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2.パーツ用の手ぬぐいの両端(短い辺)にジグザグミシンをかけ、ひも3枚、ポケット1枚にカットする。

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3.ひもを作る。

ひも3枚をそれぞれ中表(手ぬぐいの表側どうしを合わせる)に縫い合わせて、縫い代を割る。

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折り山に沿って、①、②の順にまわりの辺を折ってから、折り山③で外表(手ぬぐいの表側を外側にする)に二つ折りにする。

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4.ポケットをつける。
①ポケットの左右の端(短い辺)を、裏側に1cm折り、耳ではない方の長い辺(△)を、1cm幅の三つ折りにして縫う。
②の本体の表側に、1を表側を上にしてのせ、コの字に3辺を縫う。
※縫い始めと縫い終わりは、返し縫い。
③左右から1/3幅のところをそれぞれ縫う。
※縫い始めと縫い終わりは、返し縫い。

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5.本体の上端を、左右中央を合わせて3のひもではさみ、しつけをかけてからコの字に3辺を縫う。しつけをはずす。
※縫い始めと縫い終わりは、返し縫い。

 

 

集めて楽しいバラエティ豊かなデザインの手ぬぐい

今回は豆絞りという柄の手ぬぐいを使いました。小さな豆がたくさんならんでいる柄で、お祭りのときにもよく見かけますね。シンプルだからこそどんなシチュエーションでも使える、古くからあるデザインです。豆がどこまでも並ぶ様子から「子孫繁栄」を意味する、といういわれもあるようです。

手ぬぐいのデザインには、古くから愛されてきた、意味のあるものがたくさんあります。例えば「構わぬ」を模した「かまわぬ」という柄は歌舞伎役者の七代目市川団十郎がよく使い、同じく歌舞伎役者の佐野川市松が袴に用いた柄は「市松模様」として有名です。丸い輪が重なり合って作るデザインは「七宝」、切れることなく続く唐草をモチーフにした「唐草模様」は永遠を願った、縁起のいい柄だと言われています。

手ぬぐいは布の端を始末していないのが特徴ですが、これは乾きやすく布の衛生を保つための工夫で、湿度が高い日本の夏に手ぬぐいは欠かせない存在でした。デザインも豊富で日本人の知恵がたくさん詰まった手ぬぐいは、海外の方への簡単なギフトとしても人気が高いそうですよ。ぜひお気に入りの柄の手ぬぐいを見つけてみてくださいね。

 

 

 

 

この作品は、2010年8月号『はんど&はあと』P54、55の記事を編集/加筆したものです。転載、記事のコピーはご遠慮ください。
作品制作:馬場柚香里

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