- 2014-6-19
- はんどカフェBlog, アレンジ, 読み物
しとしと降る雨の中、きれいな花を咲かせるアジサイ。6月から7月に見頃を迎え、咲きはじめは白っぽく、次第に青や紫、赤色に変化して咲くことから「七変化」と呼ばれることがあるのだそう。またアジサイの種類によっては、土壌が酸性なら青色、アルカリ性なら赤色と、土壌の性質によって色が違うとも言われています。日本原産種は「ガクアジサイ」と言い、これがヨーロッパで改良されて「セイヨウアジサイ」となり、今では日本でもたくさんのセイヨウアジサイが見られるようになりました。アジサイは古くから日本人に親しまれてきた花で、東京都の港区や千葉県の松戸市や成田市など、多くの市区町村の花として制定されています。また、箱根登山鉄道沿線には約1万株ものアジサイが咲き、特別列車を運行するなど、日本各地でアジサイを愛でるイベントが催されます。初夏のおでかけに、アジサイの名所を巡るのも楽しいですね。
梅雨時の憂うつな気分を明るくしてくれるアジサイのアレンジ
切り花として、庭木として人気のアジサイは、和洋風を問わずアレンジできます。シンプルに器に生けるだけでも存在感のある花ですが、布袋を使ってさわやかさをプラスしたアレンジをしてみましょう。テーマは「雨」。涼し気な麻布に、水色のカラー接着芯で縁どりとしずく模様をデザインしました。グラスを布袋の中に入れ、バランスよくアジサイを生けてみてください。脇役として選んだのは、緑の実と葉が特徴のブルーベリーです。実が熟する前のものを選ぶのがおすすめ。ついつい憂うつになりがちな梅雨ですが、こんな素敵なアジサイアレンジがあれば、お部屋の雰囲気がぱっと明るくなりますよ。
綿麻混紡地で作る「しずく模様の布袋」の作り方
【材料】
・綿麻混紡地(白) 20cm×31cm
・カラー接着芯(水色)本体:20cm×34cm、わき用:15.5cm×2cmを2枚、飾り用:適量
定規、アイロン、アイロン台、裁ちばさみ、グラスまたは空きびん
【作り方】
1.本体のカラー接着芯の接着面に綿麻混紡地を重ね、カラー接着芯の上下を1.5cmずつ折り返して、全体を接着する。
2.1 を二つ折りにして折り目をつけ、飾り用のカラー接着芯で、模様をつける。
※折り目が袋の底側になるので、折り目を、模様をつけるときの基準にするとよい。
4.3の両わきを、それぞれ、わき用のカラー接着芯ではさんで接着する。
5.袋状に形作り、グラスまたは空きびんを入れる。
※ここでは、口径8cm×高さ8.5cmのグラスを使用。
アジサイのフラワーアレンジ
1.グラスに水を入れる。アジサイ(1本)は、葉と花に切り分ける。切り分けたアジサイの葉と、ブルーベリー(3本)を前後左右から生ける。
2.1で切り分けたアジサイの花を、1のアジサイの葉に添えて生ける。
3.アジサイ(1本)とブルーベリー(1本)を、少し高さを出すように生ける。
長めにカットしたアジサイ(1本)を、中央に生けて高さを出す。
この作品は、2012年6月号『はんど&はあと』P34、35の記事を編集/加筆したものです。転載、記事のコピーはご遠慮ください。
作品制作:井出綾 http://www.soleil-net.com/