- 2014-3-17
- はんどカフェBlog, 作り方, 読み物

レース糸をかぎ針で2段編むだけで、キュートなモチーフが完成します。既製のシンプルなコースターに貼ってオリジナルのコースターを作ったり、オーナメントにしてお部屋のアクセントにしたりと、活用方法はさまざま。ひとつひとつのモチーフはすぐにできるから、「根気のいる編み物は苦手!」と言う人も簡単に始められそうです。モチーフひとつだけを使ってひもを通すだけで素敵なラッピングコードにもなりますし、編みためて小物を作るのも楽しそうです。
まずは、モチーフの作り方を紹介しましょう。好みの色のレース糸を用意して、早速トライしてみてください。
モチーフの編み方
【用意するもの】
30番レース糸または太さ0.1cmの麻や綿の糸 A…約3m、B…約4m
かぎ針(2/0号)、はさみ、とじ針
※編み方写真の糸と針は、わかりやすいように太めのものを使用しています。
【編み方】
(A:直径約3cm、B:直径約3.5cm)
作り目をし、中心から外側に向かって、1段ごとに編んでいく。編む途中で、時々、上の実物大写真に合わせ、編み地の大きさを確認する。編み目がきつい場合は、針を1号太い針に、ゆるい場合は1号細い針に替えて、はじめから編む。
【製図】
A:基本
作り目〜1段め
1.人さし指に糸を2回巻きつける。糸端は7cmくらい残しておく。
2.1で指に巻きつけた糸をはずして親指と中指で押さえ、輪に針を入れて糸をかけ、矢印のように引き出す。
※人さし指にかかった糸(★)は、薬指と小指の間にはさんでます。
長編み
5.針に糸をかけて、矢印のように作り目の輪に針を入れ、もう一度糸をかけて引き出す。
8.長編みが1目できる。続けて、くさり1目、長編み1目を繰り返して1周(4のくさり目から数えて12目めまで)編んでいく。
引き抜き編み目
9.くさりを1目編んだら、最後は、矢印のように、4で編んだくさりの3目めに針を入れ、糸をかけて一度に引き抜く。
2段め
1.矢印のように、1段めのくさり目をすくうように針を入れ(目の中に入れない)、糸をかけて一度に引き抜く。
2.くさりを3目編んで針に糸をかけ、矢印のように、1と同じところに針を入れ、糸を引き出す。
3.1段めの6と同様にして、糸2本分を引き抜く(長編みが途中までできる)。針に糸をかけて、矢印のように、2と同じところに針を入れ、糸をかけて引き出す。
4.1段めの6と同様にして、もう1目長編みを途中まで編んだら、針に糸をかけ、針にかかった糸3本を一度に引き抜く。
5.くさりを3目編んだら、針に糸をかけて、矢印のように、1段めの隣のくさり目をすくうように針を入れ、糸をかけて引き出す。
長編みの玉編み
6.長編みの途中までを、5と同じところをすくって3目分編み、一度に引き抜く。
7.5、6を繰り返して1周編んだら(最後はくさり3目)、矢印のように、2段めのはじめの目の頭に横から針を入れ、糸をかけて一度に引き抜く。
8.2段めが完成。Aは、ここで編み終わり。編み終わりの糸端を15cmくらい残してカットし、最後にできたループを針で広げるようにして糸を引き、糸端を引っ張り出す。Bは、続けて3段めまで編む。
糸端の始末
とじ針に編み終わりの糸端を通し、写真のように、糸を裏側に出す。
裏側の編み目の間に、表側から見えないように、糸端を2〜3cm通し、残りをカットする。
編み始めの糸端も、とじ針に通し、同様にして裏側に糸を通してカットする。
B:アレンジ
3段め ※2段めの8の続き
1.くさりを1目編み、矢印のように、2段めのはじめの目の頭に横から針を入れ、糸をかけて引き出す。
こま編み
2.針に糸をかけ、矢印のように、糸をすべて引き抜く。
3.こま編みが1目できる。続けて、すぐ横のループをすくうように針を入れ、こま編みを1目編む。
4.くさりを3目編んだら、3と同じループをすくって、こま編みを1目編む。
5.長編みの玉編みの目の頭に横から針を入れ、こま編みを1目編む。
6.3〜5を繰り返して1周編み、くさり3目とこま編み1目を編んだら、最後は1のくさり目に横から針を入れ、糸をかけて一度に引き抜く。
7.3段めが完成。糸端を15cmくらい残してカットし、Aと同様にして始末する。
この作品は、2006年3月号『はんど&はあと』P61~63の記事を編集/加筆したものです。転載、記事のコピーはご遠慮ください。
作品制作:poche 中西和恵(ポシュ なかにしかずえ)http://www3.ocn.ne.jp/~poche/