おめでたいモチーフで簡単に作る、お正月の祝飾りつき箸袋

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日本をはじめ、中国、韓国、ベトナムといった国々ではお箸を日常の食事で使っています。中国では紀元前17世紀頃、殷(ぴん)の時代の遺跡からお箸が発掘されたという記録があるそうです。日本では飛鳥時代の頃から使われはじめたという説があります。ひと言、お箸といってもそれぞれのお国柄があるようで、中国では大皿から取り分けて食べられるように少し長めで、持ち手の部分は四角くて先の方が丸くなっているだけで、日本のお箸のように先が細くならないのが特徴のようです。韓国では金属製の食器が多く、お箸も金属製でスプーンと一緒に使われることが多いそう。日本のお箸は先の方が尖っていて、お皿の上で食べ物を切り分けたりするのに使い勝手がいいですね。中国と比べてお箸が短いのは、日本の食事は料理をはじめから各個人のお皿に盛り分けられるので、遠くのお皿に手を伸ばさなくていいということもあるのだそうです。
そんな日本のお箸の文化ですが、お正月に用いるお箸というものがあります。それは「柳箸」というもので、丸いお箸の両側が細く削られて、お箸のどちら側でも食事ができるようなものになっています。これはお箸の一方を人間が使い、もう一方を神様が使うと考えられたもので、神様と一緒に食事をしてお祝いをしてご加護を得ると考えられているそうです。お箸の素材は神聖な木とされる柳を使います。このおめでたいお箸を使う時には、ぜひ箸袋にもひと工夫してみましょう。

 

「祝飾りつき箸袋」の作り方

富士山や羽子板、干支などおめでたいモチーフを食卓に盛り込めば、運気があがりそうなかわいい箸袋です。家族それぞれの名前を記したりスタンプしてみても、楽しさが倍増しそう!

【材料・道具】(1枚分)
※富士山・小、鏡餅、馬、羽子板、すべてのモチーフ共通。
・本体:クラフト紙(白) 15×10cm
・中の紙:色紙(好みの色柄) 15×3.8cm
はさみ、定規、のり、カッター、カッティングマット、カラーペン、鉛筆
【作り方】
※単位はcm。※図は富士山・小の箸袋。
1.紙をカットする
図のように本体の紙をカットし、山折りに折り筋をつける。

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2.好みのモチーフを写す
①本体の表側に、写真を参考に好きなモチーフを当てて輪郭を鉛筆で写し、下端の線を残してカッターで切り込みを入れる。
※富士山・小以外のモチーフも図の位置を目安に写す。

②①の下端の線を谷折りして折り筋をつけ、鉛筆線を消す。

③モチーフを、写真を参照してカラーペンで好きな色に塗る。
※水性マーカーを使用。

1でつけた折り筋に沿って①、②の順に山折りに折る。

⑤のり代A、のり代Bの順で裏側にのりをつけて貼り、袋状にする。
※図の、のり代の裏側にのりをつける。

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3.仕上げる

のりが乾いたら、2-⑤の袋に中の紙を入れて完成。
※のり代Aの幅分(0.7cm)、中の紙がはみ出るので、入れ口に揃えて内側に折り返してのりで貼る。

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この作品は、2014年1月号『はんど&はあと』P10、11の記事を編集/加筆したものです。転載、記事のコピーはご遠慮ください。
作品制作:くまだまり

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