あまった炒り大豆でつくる、簡単ビターな「大豆のキャラメリゼ」レシピ

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2月3日は節分の日。日本各地の寺社や家庭で、豆まきなどの行事が行われますね。豆まきは季節の変わり目にやってくる邪気を追い払うためのものだといわれ、鬼に扮してお面などをかぶった人が、みんながまく豆によって追い払われます。節分に邪気を祓うための行事は、古代中国から日本に伝わり「追儺(ついな)」や「鬼遣(おにやらい)」という行事として宮中でおこなわれていたのだそう。当時は桃の木でつくった弓や葦の矢で鬼を追い払っていました。

「豆まき」という習慣がはじまったのは室町時代の頃で、江戸時代に庶民に定着したと言われています。豆まきに使う大豆をはじめとする穀物には、霊力がそなわると伝わります。そこで力の宿った豆で、魔物である鬼の目をつぶして追い払うのが「魔滅(まめつ)」。そこから「まめ」となり豆まきの習慣が生まれたとも言われています。ちなみにこの大豆は、まいた豆から芽が出るのを防ぐために、必ず炒ったものを使用します。

一般的には「鬼は外、福は内」という掛け声とともに豆がまかれますが、鬼を祀る寺社や地名や氏名に「鬼」がつく場合には「福は内、鬼も内」となることもあるのだそうです。
家の中で豆まきをした後は、鬼が戻ってこないように、また福が逃げて行かないように窓を閉めます。そして年の数か、それよりも1粒だけ多い数の大豆を食べて、これからはじまる1年の無病息災を願います。

たくさん用意した炒り大豆が余ってしまったら、翌日のおやつとしてリメイクしてみましょう。口いっぱいに香ばしさが広がる、甘くてほろ苦い、節分のおやつの作り方を紹介します。

 

「大豆のキャラメリゼ」レシピ

【材料】(約15個分)
・炒り大豆…80g
・砂糖…40g
・水…小さじ1
・バター…10g

【下準備】
●バットにオーブンペーパーを敷いておく 。

【作り方】
1.鍋に砂糖と水を入れ、ふたをして中火にかける。ときどきふたをあけて砂糖が溶けたか確認しながら、薄茶色になるまで待つ。

2.1が薄茶色になったら、火から下ろし、バターと炒り大豆を加え、木べらまたは耐熱のゴムべらで均一に混ぜる。

3.オーブンペーパーを敷いたバットに、スプーン2本を使って、2を一口大(直径約3cm) にすくい落とす(写真)。
*冷めたら、密閉容器に入れるか、1個ずつ紙ケースに入れてラッピングペーパーなどに包み、冷蔵室で保管する。

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この作品は、2010年2月号『はんど&はあと』P7の記事を編集/加筆したものです。転載、記事のコピーはご遠慮ください。
作品制作:本間節子

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