- 2015-7-14
- はんどカフェBlog
ホームセンターや大型手芸店で購入できる「アルミ蒸着シート」を使って、縦長のトートバッグを作ってみましょう。コンパクトでたたみやすいので、エコバッグとしても活躍します。夏にスーパーで要冷蔵のものを買ったとき、早く帰宅しなくてはとつい焦ってしまいますが、この保冷バッグがあれば安心ですよ。入れ口は面ファスナーをつけて保冷効果をアップします。凍らせた保冷剤を入れておくと、より保冷効果が期待できます。
アルミ蒸着シートは切れやすいので、汚れがついたら洗わずに表面を拭く程度にします。また、耐熱温度が低いため、アイロンがけにも向いていません。折り筋をつけたいときには、指でつまんで始末します。また、ミシン縫いをすると縫い目に沿ってアルミ蒸着シートが切れてしまう可能性があるため、縫い糸1本どりで、指定以外はぐし縫い(細かい並縫い)で縫いましょう。まち針は、縫い進めながらはずしていくとうまくできますよ。
「保冷トートバッグ」の作り方
【材料・道具】
・a チェック地(白地に赤×青のチェック)50cm×50cm
・b アルミ蒸着シート 50cm×50cm
・c 幅2.5cmの綿テープ(ヘリンボーンテープ/生成り)3m
・d 幅3.5cm×3cmのDカン(茶色)2個
ペン型チャコ、定規、裁ちばさみ、まち針、縫い糸(生成り)、縫い針、糸切りばさみ、アイロン、アイロン台、当て布
・幅1.25cmの面ファスナー(赤) 20cm
・縫い糸(赤)
※面ファスナーは、幅2.5cmのものを、半分の幅に切って使用する。
【手入れ方法】
アルミ蒸着シートが切れやすいため、洗うことはおすすめできません。作品は、表面を軽くふく程度にしてください。
【寸法と裁ち方図】
※単位はcm。
※すべて裁ち切り。
※チェック地とアルミ蒸着シートの裏側に、ペン型チャコで線を引き、線に沿って裁つ。
チェック地
アルミ蒸着シート
綿テープ
a:94cm、b:37cmを2本
【作り方】
※単位はcm。
※指定以外は、生成りの縫い糸を使用する。
1.チェック地 1枚の表側の図の位置に、面ファスナーのハード面またはソフト面を、赤の縫い糸でぐるりと 1周、半返し縫いで縫いつける。
※もう1枚のチェック地にも、同様にしてもう一方の面ファスナーを縫いつける。
2.1の1枚とアルミ蒸着シート1枚を、縫い合わせる。
①1とアルミ蒸着シートを、図のように外表(それぞれの表側を外側にする)に重ね、まち針でとめる。
3.2の2枚を、それぞれのアルミ蒸着シート面が外側になるように重ね、入れ口を除く三方の縁を、綿テープaを二つ折りにしてはさんでまち針でとめ、半返し縫いをする。
つけ始め
綿テープaの上端を1.5cm折り込んでから、二つ折りにする。
※つけ始めつけ終わり側も、端を1.5cm内側に折り込んで余分をカットし、同様にして作業する。
(「マルチ保冷シートの作り方」1の「付け終わり」図参照)
※角の折り方は「マルチ保冷シートの作り方」1「角の折り方」図参照
4.3を表(チェック地面)に返す。綿テープb1本を、両端を1cmずつ内側に折り込んで3の片面にのせてまち針でとめ、縫いつける。
※チェック地のみをすくって縫いつける。
※反対側の面にも、同様にして、もう1本の綿テープbを縫いつける。
「軟水」と「硬水」のちがいって?
海外旅行をした人からときどき「現地の水が合わない」という声を聞くことがあります。それは水質のせいかもしれませんね。水は雨水などが地中で濾過される過程で、地中の成分を取り込んで湧水となって地上に現れます。日本は国土が狭いので、ヨーロッパに比べると地中を通る時間が短いため、ミネラルなどの成分が少ないのだそうです。(WHO世界保健機関)では、水1000㎖のなかに溶けているカルシウムとマグネシウムの量で「軟水」と「硬水」を分けているのだそう。ですから日本は軟水に近く、ヨーロッパでは硬水が多いと言われています。
日本人はヨーロッパ人に比べて日々飲む水からミネラルを摂取することが難しいので、食事などでミネラルを取り入れるように心がけなくてはいけませんね。夏になると水分補給のために、ペットボトルのお水を買う機会も増えるはず。最近では外国産の硬水もたくさんありますから、お水の硬度を確認して購入してみるのもいいですね。
この作品は、2011年6月号『はんど&はあと』P25、26、28の記事を編集/加筆したものです。転載、記事のコピーはご遠慮ください。
作品制作:馬場柚香里