手作りジェラートを溶けずに運べる「マチつき保冷バッグ」の作り方

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暑い夏にひんやりしたジェラートをひと口食べたときの幸福感といったら!! 手作りのジェラートやアイスクリームは、手みやげにしたりピクニックに持って行ったりと、暑い夏に活躍すること間違いなしです。

せっかく作った冷たいデザートを持ち運ぶときには、溶けないようにするための保冷袋が必要です。ホームセンターや大型の手芸店で買える「アルミ蒸着シート」を使えば、オリジナルの保冷バッグを作ることができますよ。アルミ蒸着シートは目の細かいミシンで縫うと切れてしまいますので、手で縫っていきます。縫い糸1本取りで、指定以外はぐし縫い(細かい並縫い)で縫いましょう。

また、耐熱温度が低いのでアイロンの使用は避け、折り筋をつけたいときには指でつまんで始末します。また、洗濯にも向かないので、汚れは簡単にふき取る程度に。ジェラートを運ぶときには、凍らせた保冷剤を入れて使います。ふたをしっかり閉めて密閉し、開け閉めの回数を少なくしたり、直射日光を避けることで、保冷効果が高まりますのでぜひ試してみてください。

 

「マチつき保冷バッグ」の作り方

【材料・道具】

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・a チェック地(白地に赤×青のチェック)50cm×50cm
・b アルミ蒸着シート 50cm×50cm
・c 幅2.5cmの綿テープ(ヘリンボーンテープ/生成り)3m
・d 幅3.5cm×3cmのDカン(茶色)2個
ペン型チャコ、定規、裁ちばさみ、まち針、縫い糸(生成り)、縫い針、糸切りばさみ、アイロン、アイロン台、当て布

 

【手入れ方法】
アルミ蒸着シートが切れやすいため、洗うことはおすすめできません。作品は、表面を軽くふく程度にしてください。

 

【寸法と裁ち方図】
※単位はcm。
※すべて裁ち切り。
※チェック地とアルミ蒸着シートの裏側に、ペン型チャコで線を引き、線に沿って裁つ。
※アルミ蒸着シートの表側の、本体と側面の図の位置に、合印をつける。

チェック地

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アルミ蒸着シート

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綿テープa:10cm、b:25cm、c:aとbをカットした残り分

 

【作り方】
※単位はcm。
1.側面を2枚作る。
①チェック地・側面1枚とアルミ蒸着シート・側面1枚を、図のように外表(それぞれの表側を外側にする)に重ねて、まち針でとめる。

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②チェック地の上端を三つ折りにしてアルミ蒸着シートをはさんで、縫う。※もう1枚ずつのチェック地とアルミ蒸着シートの側面も、同様にして作業する。

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2.本体を作る。
①チェック地・本体の上下中央に、アルミ蒸着シート・本体を、外表に重ねてまち針でとめる。

②チェック地の上下の端を、それぞれ、1-②と同様に三つ折りにして、縫う。

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3.12を縫い合わせる。
12を、アルミ蒸着シート面が外側になるように端どうしと合印を合わせ、まち針でとめる。

1の縁を、綿テープcを二つ折りにしてはさんでまち針でとめ直し、半返し縫いで縫う。
※綿テープcのつけ始めとつけ終わりの折り込み方は、「保冷トートバッグ」3図参照。つけ終わりの処理をするときに、綿テープの余分をカットする。
※もう一枚の1も、2の反対側に同様にして作業する。

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※角の折り方はマルチ保冷シート1図参照。

 

 

4.ふたを作る。
①チェック地・ふたとアルミ蒸着シート・ふたの図の、角2か所を、カーブをつけてカットする。

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②①2枚を外表に重ねてまち針でとめ、縁を、残りの綿テープcを二つ折りにしてはさんでまち針でとめ、縫う。
※綿テープcの余分はカットする。

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5.3を表(チェック地面)に返す。3の本体どちらかの面に4のふたを、チェック地面どうしを図のように合わせて、縫い合わせる。

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6.①ふたを5の縫い目に沿って折り返し、縫う。

②Dカンを2個揃えて綿テープaを通し、ふたの図の位置に、縫いつける(綿テープの折り込み方と縫いつけ方は、「マルチ保冷シートの作り方」2図参照)。
※チェック地のみをすくって縫いつける。

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7.①綿テープbの片端を1cm内側に折り込み、本体・前面の下端にまち針でとめ、縫いつける。
※チェック地のみをすくって、テープの下側部分のみを縫いつける。

②①の反対側の端を、三つ折りにして、縫う。

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8.①残りの綿テープcを好みの長さ(作品は52cm)にカットする。端をそれぞれ1cm内側に折り込み、側面の上部の図の位置に重ねてまち針でとめ、図のように縫いつける。

②綿テープcの反対側の端を、ねじれないように注意して①と反対側の側面に、①と同様にして縫いつける。
※①、②ともに、チェック地のみをすくって縫いつける。
*ふたの閉じ方は、「綿テープの引き締め方」参照。

 

 

 

簡単なアイスづくりにトライしてみよう

アイスクリームメーカーといった、冷たいデザートを作るための専用アイテムを使って本格的なデザートを作ってもいいですね。専用の器具がなくても、たとえばフードプロセッサーで凍ったフルーツを撹拌して、生クリームを入れてさらに回したものを、冷凍室で冷やし固めるだけでおいしいアイスクリームができます。甘さが足りないときにはコンデンスミルクをプラスしたり、風味が欲しいときにはバニラエッセンスを数滴落とすといいでしょう。バナナやイチゴのほか、冷凍のブルベリーなどでもおいしくできそうです。

 

 

 

この作品は、2011年6月号『はんど&はあと』P24、26、31の記事を編集/加筆したものです。転載、記事のコピーはご遠慮ください。
作品制作:馬場柚香里

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