好きなマークをポンポン押せる 「消しゴムはんこ」基本の作り方

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お気に入りのマークやモチーフをはんこにできれば、いろいろなものにスタンプができて楽しいですよね。やわらかい消しゴムなら彫りやすく、初心者でも簡単に作ることができます。メッセージカードやラッピングペーパーにポンと押しているだけで、温かみのあるものに仕上がりますよ。布にも使えるインクを使えば、バッグやランチョンマットを手作りする時にも活躍しそうです。また、子どもの持ち物のネームタグとしても使えそうです。ここではまず、消しゴムはんこの作り方の基本をマスターしましょう。

 

消しゴムはんこの作り方

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【材料・道具】

a 消しゴム
※図案よりまわりが0.5cm 以上大きい寸法。普通の消しゴムでもOKですが、はんこ専用の消しゴムが、彫りやすくてオススメです。はんこ専用の消しゴムの場合、水洗いをして、表面の粉を落としておきましょう。
b デザインカッター
(なければふつうのカッターでもOK)
※デザインカッターは、刃先が薄くて鋭利なため、細かい部分もきれいに彫れます。
c カッター
d 彫刻刀(丸刀)
e シャープペンシルまたは鉛筆(B)
f 水性ペン
g トレーシングペーパー
h カッティングマットなど下に敷くもの
i ティッシュペーパー
j インクパッド(紙用または布用)
k 試し押し用の紙

 

デザインカッターは…

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刃を上に向け、鉛筆を持つようにして軽く握り、手前から奥へ刃をすべらせるようにして動かす。
※ふつうのカッターの場合は、刃を下にして、奥から手前へ動かします。

 

【作業の進め方】

基本の彫り方

1.図案の上にトレーシングペーパーをのせ、シャープペンシルまたは鉛筆で輪郭線をなぞる。彫らずに残す(インクがつく)部分は、薄く塗りつぶす。
※はじめのうちは、彫る部分と彫らずに残す部分がわかるように、彫り残す部分は塗りつぶします。彫り残す部分に鉛筆の粉が残っていると、インクのつきが悪くなるので、なれてきたら、彫り残す部分を、塗りつぶさないようにしましょう。
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実物大図案・型紙を、拡大して使用してもOK です。図案が大きくなると、グンと彫りやすくなって、初心者さんにオススメです。

 

2.図案を写した面を消しゴムに当て、トレーシングペーパーの上から爪でこすって転写する。
時々トレーシングペーパーをめくり、写し残しがないか確認を。
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3.図案のまわりを約0.5cm 残して、カッターで消しゴムを四角く切り取る。出っ張った部分(茎の細い線を除いた図案の外側)を線でつなぐようにして、大まかに、図案のまわりに水性ペンで点線を描く。
※なれてきたら、点線を描かずに削り進めてもOKです。
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4.点線の際から外側に斜めに刃を入れ、点線に沿って、デザインカッターでぐるりと切り込みを入れる。点線の外の図案(茎の部分)も、輪郭に沿って斜めに刃を入れる。
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5.3で入れた点線より0.2~0.3cm 外側に、水性ペンで点線を描く(ここでは、茎も含めた範囲に描く)。外側の点線の際から図案側に斜めに刃を入れ、点線に沿ってぐるりと1周切り込みを入れる。
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6.図案のまわりが切り取られ、V字形の溝ができる。
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7.溝より外側の消しゴムを、下側に向かってやや広がるように、カッターで切り落とす。
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8.3で描いた点線より内側の入り組んだ部分に、4と同じ要領で、輪郭線に沿って切り込みを入れる。細かい部分を彫るときは、4の状態より刃を立て気味にするのがコツ。
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9.8で切り込みを入れた部分の横から切り込みを入れ、余分な消しゴムを切り落とす。
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10.押したときに余分なインクがつかないように、まわりの余分な消しゴムをカッターで削り取り、形を整える。残っている鉛筆の粉は、ティッシュペーパーでふき取る。
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11.彫った面を上にして消しゴムを持ち、インクパッドを上からポンポンとたたくようにして、インクをつける。
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12.紙に試し押しをする。彫り残しがあったら、 その部分を削って、でき上がり。
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ライン部分の彫り方

1.基本の彫り方」1~7と同様にして、線の外 側に切り込みを入れ、処理する。

 

2.線の内側の際から、内側に斜めに刃を入れ、ぐるりと1周切り込みを入れる。
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線で囲まれている小さな部分は、楽にくりぬける。
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3.線の0.2~0.3cm内側から、線に向かって斜めにデザインカッターの刃を入れてV 字形の溝を彫る。
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4.図案の内側の余分な部分は、彫刻刀で、手前から奥にスーッと刃をすべらせるようにして削る。
※削る面積が小さい場合は、彫刻刀を使わず、デザインカッターの刃先で切り取る。
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水玉の彫り方

小さな穴の場合
シャープペンシルの先(芯を出していない状態)を刺す。刺したまま、シャープペンシルをクルクル回すようにして、好みの大きさになるまで穴を広げる。
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大きな穴の場合
円の真ん中に刃先がくるようにデザインカッターの刃を入れ、輪郭線に刃を当てて、消しゴムをぐるりと1周回す。
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この作品は、2008年3月号『はんど&はあと』P36の記事を編集/加筆したものです。転載、記事のコピーはご遠慮ください。
作品制作 Atelier g(アトリエ・ジィ)http://petti-stamp.sakura.ne.jp/

 

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